「キャリア✖組織論」を考える~ティール組織は理想なのか~
5月16日、キャリコンサロン主催キャリコンフェスONLINE DAY2「キャリア✖組織論」~よりよい組織へのかかわり方を学ぶ~ティール組織基礎講座に参加しました!
キャリコンサロン編集部員 小野沢さんの開催レポ
毎度のスピーディな開催報告に感心する。
今回ももちろん開催翌日にはきっちりUP。
内容はこちらでご確認を、と丸投げさせていただきます。ありがたや。
▽キャリコンサロン編集部員の小ノ澤さんのレポートはこちら
キャリコンフェスONLINE DAY2「キャリア×組織論」
~よりよい組織へのかかわり方を学ぶ~ティール組織基礎講座
株式会社B-nO Consultingの漆間聡子さんによる参加型講義。
各パラダイムのブレイクスルーポイントが分かりやすく、今までの世界に必要とされた組織像、そして新しく出現した組織像、その必然的発達過程を学ぶことができた。
「鴨の羽色」が、引っかかる。
なんてったって「ティール組織」。「進化型」「未来型」「生命体」と言われ、「緑と青の中間の色(鴨の羽色)」で表される。
レッド(衝動型)、アンバー(順応型)、オレンジ(達成型)、グリーン(多元型)へと、各段階をブレイクスルーしてきた結果のティール。この組織発達に特徴的なのは、「すべての段階を内包する」ということ。つまりティールは、レッドもアンバーもオレンジもグリーンも含む。
この、「含む」、というところ、「ミソ」ね。
そして・・・・・なぜ突然、ティール(鴨の羽)?
日本語に訳すと「青緑」となってしまうけど、実際には緑っぽい青。
ティールって色、「ティール組織」著者のフレデリック・ラルー氏にとって、身近な色だったのだろうか。。もし聞けるなら、聞いてみたい。
なぜ、「ティール」と名付けたの?
「色」はとても多くの情報とイメージを含む。
彼が、「何となくそうした」とは思えないのだが。
他の色、他の組織性質とは似て非なるものを感じる。
「鴨の羽」という生物の色は決して一色では表せないはず。
「生命体」と一言で表すその組織は、細くか細い繊維が折り重なり合い、光に反射し、一本だけではとうてい創造しえない、深く味わいのある光沢を奏でる。見る角度、光の当たり具合で如何様にも変幻するその美しさは、tealという「色」を超えた活用を、フレデリック・ラルー氏に訴えたのではなかろうか。
もし彼が、「何となくつけたんだけどねー(゚∀゚)、君、ちょっと考えすぎー」ときまり悪そうに言ってくれたら、後づけの付加価値を売り込もう(笑)
「すべての段階を内包する」が「ミソ」なわけ。
▽キャリコンサロン編集部員の小野沢さんのまとめを引用します。
・人類の意識の発達ステージを組織に当てはめ、レッドからアンバー(琥珀)、オレンジ、グリーン、ティールの順に進化していくと論じた。
・階段状ではなく、前の段階を内包している。前のモデルを取り込みながら次の段階に進むのが特徴。
進化しているのに、前の段階が残っちゃってる。
これは、非常に特徴的。
ティール組織には、レッドもアンバーもオレンジもグリーンも、みーんな所属し得る、ってこと。
〇弱肉強食が生きるすべのレッド。
〇分断したヒエラルキー(階層構造)で軍隊の力を発揮したアンバー。
〇実力主義で自由と繁栄をもたらしたオレンジ。
〇全てのステークホルダーを尊重し価値観を重視するグリーン。
上記それぞれのパラダイムをすべて受容するティールは、
存在そのものを自然体、ありのまま、と表現する。
セルフマネジメントを許す安心安全な環境が、全体性を穏やかに保つ。
ティールを生命体と呼ぶことは、あまりに多くの意味を想像させる。
敢えて組織としてのたった1つの「目的」は、と問うならば。
「生きる」こと。
とてもシンプルだけど、生命体なだけに、間違いなかろう。
組織論であるはずだが、
シンプルに、「人間としてこの世に生きる」ということを表しているように感じる。だからこそ、自然体であり、ありのまま、なのだろう。
ティールに属する全てのパラダイム(個)の「自らが生きる目的」と、「組織が生きる目的」が合致したとき、組織は自在に形を変えながら、持続可能な生命体となり得るのではなかろうか。
ティールのリーダーは誰だ。
ここまでずいぶん、抽象的な話になってしまったけど、
以前受けたセミナーで、とても分かりやすい「例え」があったのでご紹介。
〇ジャイアン=レッド
〇スネ夫=アンバー
〇しずかちゃん=グリーン
〇のび太=ティール
そう、のび太こそ、ティールのリーダー。
50年も前からずっと変わらず愛され続けるわけ。
弱くてもいい。勉強ができなくてもいい。苦手なこと、嫌いなことがあってもいい。いざというとき、仲間がそれぞれの能力を、個の力を超えて発揮し、どんな大敵にも立ち向かう。仲間のために。負け知らずの最強の組織。
ちなみに、この1ヶ月あまり、学校休校の間に娘がどっぷりハマってたのは、「映画のび太の~~~」シリーズ。「誰が一番好き?」と聞いたら、「やっぱり、のび太!」って。「なんで?」って聞いたら、「やさしいから!」と。
「やさしいなら、しずかちゃんもやさしいんじゃない?」と言ったら、のび太の「やさしさ」が鉄壁であることをエピソード付きで説明された。知る人ぞ知る、のび太の1mmもスキのないやさしさを証明したエピソードがあるのだ。。。
「すべてを受容するやさしさ」は、今までにはなかったリーダー像。
むしろリーダーとしてふさわしくないと言われてきたリーダー像。
パラダイムシフト、という言葉もよく聞くが、まさにそれ。
のび太になろう。
なんだか最近聞いたフレーズな気もするが、これから活躍するリーダーの、ハードルがずいぶん下がる話だ。
▽以前受けたセミナー、ZOOMで絶賛開催中。福岡のIRODORIさま主催。
ティール組織を「体感」できるワークショップ
そんなリーダーで本当にいいのか?
って、誰かが言ってそう。
理想論。机上の空論。利益追求できない。メンバーがさぼる。
こういった声がやんややんやと聞こえてきそう…
そうだとすると、誤解を生んでいる可能性はある。
もちろん、「のび太君」は極論の話だと思うけど、、、、
すべてのパラダイムを内包しているからこそ、利益追求もできるし、メンバーマネジメントもできるという構造になっている。
組織がティールである必須要件は、トップがティールであること。
かつ、組織内に他のパラダイムが存在すること。
今のメンバーが、
レッドらしく、
アンバーらしく、
オレンジらしく、
グリーンらしく存在したならば、
おそらく、それぞれが自然とブレイクスルーを経るだろうし、
また、それぞれがブレイクスルー前の自分を内包していくのだ。
それは決して、リーダーがコントロールすることではない。
そしてリーダーは、ブレイクスルー以前の自分を内包していることを忘れてはいけない。
誰もが大なり小なり、何かしらの組織に所属し、
誰もが組織ごとに演じるパラダイムが違うのではなかろうか。
もしくは同じ組織内でも、場面ごとで異なることもあると思う。
「役割」という言葉が念頭に浮かんだならば、
自分のパラダイムを俯瞰し、「役割」スイッチのオンオフができるようになるはず。どのタイミングでその切り替えをするのかは、「自分の心の声」に耳を傾けて判断する。
ティール組織の基本は「対話」と言われる。
いったい誰との「対話」か。
個としても組織としても、いつかティールになることを予定するなら、相手が誰であれ、まずは「対」のこちら側にいる「自分の心の声」を感じよう。「組織」は「組織」であり、一人で作るものではない以上、まずは自分が自分自身に嘘偽りない存在価値を感じ、そして他のメンバーの存在価値を感じ、信じる。
集まったメンバーが、ベストメンバー。
それが例え刹那の組織であるにせよ、その事実から逃げてはいけないんだと、思う。
「オチ」。
ちなみに、わたしの屋号は「atWill」なんです。
思いのまま、思った通り、気の向くまま、自然体、等の意味を持ちます。
https://atwill.mamaile.info/
teal組織っぽくて気に入ってます(笑)
有難いことに、自然発生的に人が集まってきてくれて、のび太、喜んでます♪ チャン、チャン♪
これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/