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2章-1「相談者中心」とキャリアコンサルタントの「在り方」の関係。

「在り方は自由」とされるキャリアコンサルタント。※2級試験実施概要に記載

「在り方」が「自由」って、なんと抽象的な。
いったい「自由」とわざわざ明記する意図は、いったい何だろうか。

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相談者の前に座るまでは、
専門家としての知識をしっかりと蓄える必要はある。

しかし、相談者の前に座った時に大切なことは、
相談者が主役の世界を柔軟に想像し、理解することと、
そこで自分自身の感情を自然体で感じることができる、自己一致した状態で在ること。


空っぽの世界を相談者のために用意し、
相談者の発する言葉と非言語的コミュニケーションで、相談者がいる世界をイメージし、訪問する。

想像するに足りない部分は、相談者に質問し、
相談者が乗り越えられずにいる本当の問題を一緒に探していく。

その過程において、
キャリアコンサルタントは、
自分の中に浮かんでくる考えを自由に感じ、
違和感を感じた部分を見過ごしてはいけない。

キャリアコンサルタントが感じる違和感は、
相談者が必要とする気付きに大きく近づくヒントとなることが多い。


感じたことを相談者に伝えるときはスキルを必要とするが、
そもそも感じたことをスルーしていては、話にならない。

相談過程に応じ、
相談者との関係構築に留意しながら、
フィードバックをしていくことで、
キャリアコンサルティングのプロセスが進んでいく。。。

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キャリアコンサルティングは相互影響のプロセス。
キャリアコンサルタントは相談者から少なからず影響を受けていることを自覚する。

相談者の世界観、価値観に触れ、新らしい視点を発見する。

その効果は、キャリアコンサルタント自身が最もよく知ること。
「相談者のため」のキャリアコンサルティングは、キャリアコンサルタント自身の視野を広げ、また、自分自身の感情を大切に取り扱うセッションに他ならない。


人生の主人公はいつも自分、一人。
そんな人生の中で、他の誰かが主役の人生の視点を垣間見る経験は、またとない。ほんの数分でその体験を許されることの貴重さに、まずは感謝。
自分以外の人生を生きる人の存在は、それだけで尊く、尊敬に値する。


相談者との違いを体感することで、キャリアコンサルタント自身が自分の人生の価値を深める機会を手にする、という「価値」。

「自由な在り方」とは、キャリアコンサルタント自身が自己一致した、「自然体」であること。

そして、キャリアコンサルタントが「画一化」されてはいけない、ということではなかろうか。
多種多様な経験、性格、特性を持つキャリアコンサルタント。「自分らしさ」としてそれらを自然体で表現できるキャリアコンサルタントが、相談者の前に座るだけで、その「在り方」を示すだけで、相談者へ何かしら伝えられるものがあるだろう。

だからこそ、キャリアコンサルタントとして「自分らしい在り方」を追求していくことに精進できる。キャリアコンサルティングは、やればやるほど自分を取り戻し、自分自身をエンパワーメントできる仕事だ。

また、そのように考え、実感できる人が、キャリアコンサルタントへの「適性がある」のではなかろうか。

なお、「自分らしい在り方」の根底に「キャリアコンサルタントとしての在り方」があることを大前提とする。


これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/