【国家資格キャリアコンサルタント】論述問題への取り組み方|第10回~14回過去問回答例
論述問題は、キャリアコンサルティングの逐語録を使用しています。
だから、論述試験は、実技試験です。
論述問題に向き合うことは、基本的なキャリコン思考を鍛え、1つのキャリコンのプロセスにじっくりと向き合う事例検討として、とても有効です。
非言語的コミュニケーションに惑わされない論述問題。
過去問に何度も取り組むことで、実際のキャリアコンサルティング、面接試験のプロセスの腑に落ち具合が格段に違ってきますよ!
~ 文章問題に解答する~
◆解答は全て解答用紙の行内に記入すること。
裏面などに記入したものは採点されません。
○A4サイズ原寸の解答用紙をプリントアウトして、実際に書いてみる。
○文字を書く感覚をつかみ、解答内容を行内に納められる文字の大きさを確認する。
○問題用紙の発言部分は1行37文字。ご参考に。
◆CCとCLの発言を視覚的に区別する
○試験当日は緊張と焦りで思わぬミスを招きがち。
○CLの発言に確実にフォーカスできるよう、視覚的に間違わない工夫をすること。
◆空欄埋め
【設問1】【設問3】(1)
○空欄の前後の会話に違和感が生じていないか、空欄に文言を入れてみたら必ず通し読みする。
○相談者に伝わる文言(相談者が理解できる文言)を使う。
◆【設問2】相談者の「問題」を記述せよ。
○問題文に合わせて、「クライアント」「CL」は使わず、「相談者」を使う。
◆【設問3】(2)
「キャリアコンサルタントとして」「この面談で」この後どのような働きかけを行うか、具体的に。
○キャリアコンサルタントとして専門用語を使用すること
○「この面談で」行う働きかけについて書く
~過去問に取り組んでみよう~
直近3回分の過去問は以下のリンクより入手可能。
1.CLの発言内容をチェック
CLの発言内容から、以下の内容を読み取れる箇所をチェックする
・感情、意思
・自己理解不足
・仕事理解不足
・思い込み(偏った理解、イラショナルビリーフ、事実確認不足)
・4Sの確認不足
・固定的視点(中長期的視野、俯瞰的視野の欠如)
・コミュニケーション不足
2.【設問1】CCの応答を記述
直前のCLの発言の中で焦点を当てる文言を選ぶ。
特に、1でチェックした「意思、感情」を表す表現に注目し、CLの心の動きに寄り添う文章で骨組みを組み立てる。
⇩⇩⇩⇩
心の動きを説明する文言を要約して記述する。
⇩⇩⇩⇩
必要に応じて、感情の反射、明確化を行う。
ここで記述した内容は相談者の「主訴」と捉えることができる。
「なりたい姿」「在りたい姿」「やりたいこと」などを把握できるため、最終的に目指す「相談者の姿」を把握することができる。
従って、設問3(2)の結びがここと一致すると、一貫性のある解答となる。
3.【設問2】相談者の「問題」を記述(CC視点)
1.でチェックした部分から、2で把握した、最終的に目指す「相談者の姿」になることを困難にしていること(=問題)を絞り込む。
⇩⇩⇩⇩
絞り込んだ内容に説明(どうしてその問題が生じているのか)を加え、文章にする。
4.【設問3】①「提案の要点」を2つ記述
以下の観点を念頭に置き、「提案の要点」を記述する。
○2で把握した、「相談者が最終的に目指す姿」になるために相談者に必要なこと
○空欄の前のCCの発言に注目し、提案の方向性に沿う内容であること
○設問2で記述した「問題」を解決につなげるための「目標」であること。
○相談者がすんなり受け入れる内容であること
※簡易、簡潔、伝わる文言であること
「提案の要点」とあるため、先に【設問3】②で具体的な提案を記述し、後から①にその要点を記述する方法もある。
5.【設問3】②「この面談」で今後どのような働きかけを行うか記述
以下の観点を念頭に置き、「具体的に」記述する
○相談過程を把握し、各段階に応じた支援方法を選択、適切に相談を進行・管理する能力があることを示す
○その働きかけを、何の目的で、どのように行い、その結果どうなるのか、相談者が変容する過程を読み手が明確にイメージできるよう記述する
~過去問解答例~
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問題は無断転載が禁じられているため、原文の転載はありません。
直近3回分の過去問は以下のリンクより入手可能。
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