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【創作大賞感想】蒔倉みのむしさんの『なんのはなしですか。』

最近とてもハマっている。

やばい消される!

この1話を読んで最初に私の脳裏をよぎったのはその一言に尽きる。

なぜなら私はこのみのむしさんの小説をきちんと読む前に「アリー404」という話を公開してしまったからだ。

例のタグを見てから私には路地裏とそこに集まる人たちがはっきりと見えてしまった。
そして自分のいる場所も。

それからすぐに、どうしてもこの世界の路地裏で起こる話を書きたくなってしまったのだ。

小説なんて書いたことはないけど、思いのままに書いた。

その間、うっかりそのタグを使ってしまった私の元に、いろいろな人が訪ねてきた。
みのむしさんもそのうちの1人だった。
とりあえずどんな方なのかチラッと見に行って、私はすぐに戻ってきた。

なぜなら私の頭の中は、初めて見えた路地裏のことでいっぱいだったからだ。すみません、これが終わったらまたあらためておうかがいします!そんな気持ちだった。


私は筆の進むままに(実際はスマホでぽちぽちしている)とにかく一気に3話まで書き上げ、ドキドキしながら1話を公開して、スッと肩の荷が降りたところで、みのむしさんのお宅を再度訪れた。


私はうっかり屋だ。

あらすじにも目を通したはずだし、その上でスキもした。
プロフィール記事も読んだ。

ただ、彼女のフォロワーさんの数、記事についたスキの数を見て、

この方は路地裏の話を書いているようだが、表通りの人に違いない。

そう思い込んでいた。

なんてこった!

ご本人のプロフィール記事に、

惑わされない

とあった。
私は惑わされまくっていた。


やっぱり消される⁈

そしてこの小説を "きちんと" 読み始めた。
なんとこの話は、とあるタグからうまれた、路地裏の人たちの話だった。

例のあのはなしの中毒者を探している。

見つけ次第消す課の話。
今のところ誰も消されてはいないけれど。

それでも恐ろしすぎる。
私はドキドキしながら読み進めた。

大丈夫、タグは1回しか使っていない。
私は中毒者ではない。

それに、多少のネタバレになるが、私のうっかり屋があるアリー404は「探している人には見つけられない」という設定がすでにある。

なんなら隣り合う路地裏は、403「禁止されている」と、405「正規ルートでしか入れない」だ。

情総部ならともかく、一般人はそのどちらにもおそらく入れないだろう。
そして404は情総部のようなところほど入れない。
その他の近隣の路地裏も割と物騒なところが多い。

一般人が来ることができるのは、一番近くて401といったところだろう。

しかしここに出てくる『ミッケ』に見つからなくても、うっかり迷い込んでしまった他の誰かが密告するかもしれない…。

いや、それでも多分大丈夫だと思う…。

でも…もしかしたら…

とにかく私はほとんど誰にも知られていない路地裏にある自分の店と自分が消されることを心底心配した。

でも、おそらくあのタグを使った人たちのうち、このはなしに出くわしてしまった人は同じようにドキドキしているはずだ。

いつか突然自分のところにあの2人(またはどちらか)が事情聴取に来るかもしれない。
そして中毒者だとバレたら消されるかもしれない。


ああ、それにしても早く続きが読みたい。

更新はまだか?

私は、気になる人からメールが来ていないか何度も「センター問い合わせ」をしていた時代を思い出した。

令和の今、同じことをnoteでしている。


"リアル"で消されるかもしれない…

内心、こっちのドキドキもある。

最初に書いた「ヤバい消される」はどちらかと言えばこっちのドキドキだ。
私はみのむしさんの小説をきちんと読む前に「アリー404」を書いて公開してしまった。

しかし公開した日付を見る限り、パクリなのでは?とか、真似なのでは?とか、元ネタは蒔倉さんですと書くべきだ、などと思われても仕方ない。

もしも蒔倉みのむしさんご本人から、

「不愉快だから削除して欲しい」

と言われたら、私は素直に謝り、「アリー404」という文字列が権利的に使えるのかどうかしか調べなかった自分の浅はかさを真摯に受け止め、記事を削除してアリー410へ送り飛ばす覚悟はできている。

それでも私はみのむしさんの物語を最後まで読みたいと思っている

ということだけは声を大にして言いたい!

いや、文字を大にして書きたい。
(なのでとりあえず大きくしてみました。)

…そしておそらく、削除しろとは言われない……と思っています……というか、みのむしさんはじめ、その他うっかり迷い込んできた皆様も、どうかその辺のところ、大目に見てくださいm(_ _)m


この作品は、私の思い描く路地裏が、私と違う目線で描かれている。

だから、読めば読むほど、私は自分のいる路地裏がはっきりと見えてくる。

どこにどんなお店があるか、どんな人が近所にいるか、今度のお客さんはどんな人なのか。

どうやら私はあのタグより、この話の中毒になってしまっているらしい。

路地裏好き&なんのはなしですかが気になる人には是非とも読んでいただきたい!

今後の展開がとても楽しみです。
路地裏より応援しています!

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