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名作ラジオCM_147

■東京都公衆浴場業環境衛生同業組合 / 銭湯
習性

SE:(ホイッスル、プールに飛び込む音)

水泳部の監督:山中、お前、タイムはいいんだが、なぜプールに入るとき洗面器で体に水かけるんだ?

山中君:監督、自分でもよくわからないんです

監督:山中、お前、プール出たあと、なぜ思わず体重計に乗るんだ?

山中君:自分でもよくわからないんです。

N:銭湯でのびのび育ちましょ 東京都公衆浴場組合

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1989年 ACC年鑑  優秀賞

「銭湯」でのあるあるを「プール」という場所に移して最終的に銭湯に落とす。
ここでのWhat to sayは「銭湯でのびのび育ちましょ」

「のびのび」という言葉には(あるがまま/ゆったり)という意味があります。これは銭湯という場所がもつ精神的に解放されることを表していると思います。

「育ちましょ」は銭湯でマナーやルールを覚えるということを指していると思います。(掛水をしてから入浴をしましょう。湯船にタオルを入れないなど。)

What to sayを場所を移してHow to sayにする。

震えるほど嫉妬する素晴らしいラジオCMです。
それもそのはず、クレジットを見てみると・・・・・・

佐藤雅彦 内野真澄

という広告業界のレジェンドのお名前がありました。

1989年の年鑑ということはOn Airは1988年。
佐藤さんのクリエィテブの移動は1987年。

ということは移動1年目〜2年目のCMということになります。

全仕事などを読んだことがありますが、ラジオCMも制作しているのは知らなかった。ネットで検索しても全然ヒットしなかったので知らない人も多いのかな・・。

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