見出し画像

学校からなくした方がよいもの

 夏休みの何が嬉しいかって、時間があること。
 「学校の先生は、夏休みでも休んでないよ!」と言う人もいる。確かに日直とかプールとかもあるが、他の企業と比べて、休みが取りやすいのは事実である。調整すれば、何連休もできる。本当に幸せ。

 時間があるからって、特別なことをするわけではない。読書をして、スマホいじって、散歩に行って、子供と一緒に遊んで、昼寝して、たまに教材研究をして。実家への帰省も取り止めたので、とにかく時間がある。

 こういう何でもない時間って、大切なんだなあとつくづく思う。1学期は確かに忙しかったけど、自分で忙しくしていたのかも。余裕がないと、いい授業はできないので、2学期は、何が何でも自分の時間をたくさん作ろう。定時退勤!

 そういうわけで、自分の時間を奪っていたものを挙げてみようと思う。あまり深いことは気にせずに、羅列してみる。

1、宿題

 慣例。これに尽きる。それがどのような学習効果があったのか、ろくに検証もされないで、何十年とわたって続けられてきた。どんな効果があり、何をねらってやらせているのかを、きちんと説明できる教員って少ないんじゃないかなあ。(子供の学習意欲、主体性を奪っていたものだと僕は思っています)もちろん、この慣例に異を唱え、意味ある学習にして行こうとする教員もいる。でもまだ少数。
 夏休みの宿題もそう。親になってみると分かるが、なぜ家庭に丸投げするのか。うちはうちで、子供と相談して、やりたい学習があるのに!自由研究?いや、こんなに親に任せていいものなの?
 2学期は、慣例気にせず、なくしていきたい。ただ、かなりの数の抵抗勢力がいるので、戦わねば!サッカーで言えば、「死のグループ」のような環境にいるので、「絶対に負けられない戦い」のつもりで、頑張ってみよう!

2、水泳指導

 よく管理職から水泳指導前に「命に関わる学習だから、安全指導を徹底して行うように。絶対に事故を起こすな!」と言われる。・・・いやいや、小学校で、命を賭けるような学習、やる必要があるのか?ピリピリしたムードで行われる学習に、どれだけの効果があるんだろう。
 もう思いきって、なくすか指導内容を「浮く練習」ぐらいにしたほうがいいのでは?なんて思ったりする。(陽気な曲をかけ、余暇の練習とか)
 事前の研修、準備で教員の時間はかなり持っていかれるし、安全指導、「プールの水問題」でメンタルもやられる。なくした方がよいものの筆頭。

3、研究授業

 どこの学校にも存在すると思う。当該クラスのみ5時間授業で、その他のクラスは4時間となる。当たったクラスは貧乏くじ。止まらない子供たちからのブーイング・・・。学校ならではの文化だと思う。1時間、たくさんの大人に囲まれ、じっと見られながら学習する。子供のためというよりかは、教員の授業力向上が目的である。
 この1時間のために、いつもでは考えられない程の教材研究を教員は行う。「いや、嘘つくな!いつもこんなに授業準備してないだろ!」と思える人まで、熱心に行う。(見栄?プライド?なんか、かっこよくない)そして、研究授業が終われば、いつもの日常に戻り、適当な授業になっていく・・・なんていうことを何度も見てきた。(そして研究授業は、若手に回ってくることが多い。もはやパワハラ)
 これは、方法を変えたほうがよいと思う。あと、恐いのが、研究授業にはいくつかの種類があって、校内研究だけではなく、地区の教科研究会などもある。ちなみに僕の最高記録は年に4回の研究授業。4回とも記憶がない・・・。

 今日はとりあえず3つ。でも、まだまだいっぱいある。詳しく知りたかったら、twitterで「#教師のバトン」をお薦めする。もっと悲惨な状況が分かるでしょう。

 自分は仕事に楽しさを感じている。でも、もっと楽しさや面白さを感じられるように、変えられるところは変えていこうと思います。
 
 子供のため、自分のため、家族のため。いつも笑顔でいたいものです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?