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5年目の現実


リアルな現実

ピアノを再開して丸4年。繁忙期には弾けない日が続くこともある、疲れてピアノに向かうのが億劫な日もある。そんな日は無理せずに休養。

それでもコツコツ続けたら、練習時間が3000時間を超えた。

レッスンは2週間に1度のペースで60分。ほぼ雑談なし、毎回2-3曲を並行して練習している。

Studyplusのレポートより

これだけ努力を続けたら、さぞかし上手になったと思うだろう。


しかし、現実は甘くない。

指が思うように動かせない、速いフレーズが苦手、ミスタッチも多い、片手でスムーズに弾けても両手を合わせると脳内がフリーズ。

お世辞にも上手いとは言えないし、世の中の人が思い浮かべるような有名曲には手も届いていない。

大人でもメキメキ上達する人はいるが、私は間違いなくゆっくり系、しかも底辺に属するピアノ学習者だ



中級とは何ぞや?

ピアノ再開時、どうしてもこの曲を弾きたいというこだわりがなく、上手になりたい、子供の頃に手が届かなかった曲に挑戦したいという漠然とした希望しかなかった。

2021年春に当面の目標「中級を目指す」を掲げ、中級の入口として次の3曲を設定した。

・モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第16番 K.545
・バッハ :インヴェンション  BWV 772
・湯山 昭 :お菓子の世界 第2曲 「バウムクーヘン」

背伸びをして弾くのではなく、無理なく弾けると思った時に弾きたかったので、数年かかると覚悟した。

実際、たどり着くのに3年かかった。

2024年春にインベンション1番に挑戦、年内にK.545とバウムクーヘンも取り組む予定だ。


目標達成に目処がついたので新たな目標を設定すべく、今後どんな風にピアノを続けていくのか、どんな曲を弾きたいのか改めて考えている。

勝手に設定した中級の入口まで到達したが、私はこれから「中級」と名乗ってもよいのだろうか?

そもそも、何の曲を弾けたら中級と名乗れるだろうか??



まだまだ初級

初めて演奏する曲の楽譜を見て自分で考え、弾いて、通して弾けるようにしてレッスンにもっていくことはできるが、恐ろしく時間がかかる。

数回のレッスンを受けてある程度の形に曲を仕上げるが、合格をもらっても自分自身が満足できないことが多い。

最初に苦手と感じたフレーズはどんなに練習しても最後まで苦手であること、どんな曲を弾いてもミスタッチが多く、もっと弾けるはずなのにともどかしくなる。

下手なりにまじめに練習しているので、いろいろな曲に挑戦してきた。

ソナタを弾いたこともある、ショパンを弾いたこともある、ブラームスを弾いたこともある。

その時の自分にとって少し難易度の高い曲に挑戦することは、よい経験にはなったが、その一曲を弾いたことで演奏技術が格段と上達するなんてことはない。

年単位で振り返れば上達している気はするが、新しい曲を譜読みした時に感じるヨボヨボ感は中級と名乗るには烏滸がましい。

和声的な感覚、身体の使い方、指先と脳のつながり、初見力、全てが足りていないし、弾けていないことは自分が何より一番わかっている。

弾いている曲の難易度を上げるだけでなく、弾き方、仕上げるまでの過程をもっと効率よく、スムーズにできるようになりたい。

もちろん演奏も自分自身が満足できるような、より音楽的に素敵なものにしたい。

それがこれからの課題でもあり、目標とする姿だ。


そう考えると、今の自分は初級に毛が生えたようなものだ。

上手くなるためには、正しく指導を受け学び、考えながら、コツコツ練習するしかない。



弾いてみたい曲

目標曲3曲全て終了した後は、未体験の作曲家の作品に少しずつ触れていきたい。

・メンデルスゾーン 
・シューマン 
・チャイコフスキー 
・ドビュッシー 
・ベートーベン 等々…

1年毎に一人の作曲家の小品を2-3曲ずつ取り組むだけで5年以上は楽しめる。

目標曲など決めなくても、先生と相談しながらいろいろな作曲家や作品に挑戦しみていたい。



新たな野望(仮)

私のピアノは人前で弾くことを想定していない。レッスンもオンラインのみの「おうちピアニスト」。

発表会もない、近くで弾き合い会が行われることもない。

毎回、曲を仕上げるときに感じる「あともうちょっと」が足りないのは、人前に出て演奏する機会がないことも原因かもしれない。

漠然と考えているだけでまだN先生にも相談していないが、来年はピティナのピアステップに挑戦したい。


予定は未定であって、決定ではない。

出ないかもしれないので、ツイッターには書かないでおこう。

ここまで読んでくれた人だけへの告白、5年目の野望だ。


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