自己啓発書の限界
本のジャンルに「自己啓発書」というのがある。英語ではセルフ・ヘルプと言われるジャンルだ。自己啓発書には限界がある。
それは売れないといけない、そもそも売るために出版するという与件がある。そのためにが読者に媚びないといけない、阿らないといけない。
人生が変わる、30秒で変わると唱わければならない。
しかし、面白いことに読んだのに人生が変わらなかったと裁判をする人はいない。
それは成果を出すのに最も大切なことは本人の努力の投下であり、才能であることを誰もが知っているからだ。
自己啓発書の編集者はそれでもそういうタイトルを使って本を売る、売らないといけない。それが仕事だからだ。
努力は往々にして単調なものだ。単調な努力の先に果実はある。
これが自己啓発書の限界である。
そのうちに自己啓発書を題材に一本、話を書きたい。
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