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「強いですね」は褒め言葉ではない。

精神的には本当に厳しい時間を過ごしています。こんなに苦しい状況というのは滅多にないと思います。全てがボロボロの中、じっと耐えて展開を待っています。この数ヶ月の間、何回か「さかはらさんは強いですね」と言われたことあります。同じ言い方をあちこちでされるので、どういう意味かと考えたのですが、これは「褒めていない」と気づきました。私のいる状況がそれほど苛烈だと言うことなんだと気づきました。そういう時、人はゾッとします。大丈夫なんだろうか、生きていけるんだろうか、飛ぶんじゃないか、と考えるのです。それでも私がなんとかやれるのは、殺され損なう経験をしているからだと思います。つまり、一度死んでいるので、もう怖いものはない、ということなのではないかと思います。いつも死線を生きている、そういうことかもしれません。なんとかもう少し生きてみたい、そして、もう少し映画を作りたいと思います。

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