見出し画像

日本がボロボロになっていくスパイラル

日本は勤勉で文化的、倫理規範の強い国民がいる、美しい国ですが、日本は徹底的にイノベーションに弱いのです。

その根源的理由を考えてみたいと思いますが、その根本は資本主義と日本に書きましたが、日本という社会の前近代性にあります。

日本は功績、何をもたらしたか、もたらすかよりも、古参、古株であることが重要視される社会です。

政治家は当選回数を重ねると大臣になれますどんなボンクラでもと言うと言い過ぎでしょうか。

日本はムラ社会ですから、社会の中の秩序を重んじます。

ムラ社会で自分の政治力を失えば、発言権実行権を全て失います。

ムラ社会での政治力の源泉は「あなたの政治力を認める代わりに私の政治力を認めてね」という相互擁護です。

この構造の中で日本人は己の政治力確保にしのぎを削ります。

平等といえば平等な人間観なのですが、基本的に個人の個性や才能を認めない代替可能な労働力という宮仕社会ですから、人間を個性でも功績でもなく、減点方式で把握します。

そして、妬み、嫉妬が横行します。ですから、日本社会は新星が現れると持ち上げて落とすのが好きです。

そして、ムラ社会は年功序列で秩序重視です。自分の既得権益、相互擁護の仲間の既得権益を脅かすものは排除します。社会の変化というものは必ず既得権益の分配に変化を招きます。ムラ社会の現在の既得権益の均衡点はある種のパレート最適が達成されていますから、社会の変化への抵抗力は圧倒的で変化はほとんど起きません。

そして、経済力が落ちると人々は一層既得権益にしがみつきます。するとますますイノベーションが起こりにくく、新しいことが始めにくくなります。

(683)

応援お願い致します。いただいたサポートは映画作りの資金に使わせていただきます。