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資本主義と日本の会社

世界最初の株式会社は東インド会社だと言われています。

本来会社というのは投資のためのビークルなんです。

一人で出資して失敗すると困るからみんなでやろうということですね。

その勘定をキチンとするために会計原則があるんです。

そして、会社には投資家、顧客、従業員、経営者とステークホルダーが存在すると言われてきました。

投資のためのビークルということは倒産の可能性が前提であり、失業が前提になっています。倒産と失業は資本主義にはなくてはならない現象です。

ところが日本には倒産と失業から復帰が極めて難しいという現実があります。

つまり、日本には資本を事業に投資しする本当の意味での資本主義は存在していないということになります。

じゃ、日本の会社は何なのか?というと、ムラ社会における法律的表現形なのではないかと思います。

終身雇用制、古参が幅を効かせる、倒産という発想が認められない。

つまり日本はまだ近代になりきっていない、前近代的な色合いの強い社会だという訳です。

こう考えると、官僚の強い社会体制、宮仕の文化など全てが説明できる気がします。

また、ムラ社会ではやはりムラの秩序が優先されますから、イノベーションというのは苦手です。

これが日本が苦しんでいる最大の原因だと思います。

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