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ナポリ国立考古学博物館にて

ナポリには世界屈指の素晴らしい考古学博物館があります。
ここではポンペイ、エルコラーノで発掘された古代の彫刻や工芸品にフレスコ画、モザイク画、有名なファルネーゼコレクション、そしてエジプトの古美術などが展示されています。

特に専門的な知識などを記述するつもりはないので、一旅行者の備忘録と考えて読んでください。

初めてナポリを訪れた際は、下調べ不足で、こちらを訪れることはなく、物凄く勿体ないことをしたので、2回目にナポリを訪れたときは、まず始めにここに来ると決め開館時間前に博物館の前に到着しました。

訪れる前に必ずスケッチする彫刻をある程度決めておき、その後で他に魅力的な彫刻等を見つけたら描くと決めました。
入館して、まず向かったのは「ファルネーゼのヘラクレス」です。

なぜ背面のスケッチなのかと聞かれれば、正面で描いたスケッチはあまり納得するクオリティにならなかったからです。

よくあることなのですが、気持ちが高ぶり過ぎて、上手く描けないことがあります。
その様な時は大概1枚目でミスをして、それを見て反省し、2枚目からは冷静に描けるようになります。

数年間、ずっとこの博物館に行きたい!と思っていたので、気持ちが高揚し過ぎてしまっても仕方がありませんね。

次に描いたのはローマンコピーのニケの像です。
ファルネーゼコレクションの展示室にあり、実際に見つけるまでは、その存在をしりませんでしたが、非常に美しいシルエットとムーブメントだったので、迷うことなく描き始めました。

このスケッチはなかなか良いクオリティで描けたと思います。

他にはブロンズ製の馬の彫刻等を描きました。
おそらく四頭立ての馬車うちの一体が残り、それが展示されていたのかと思いますが、詳しいキャプションなどが見当たらなかったのではっきりしたことは分かりませんでした。
予想ですが、同じ部屋の展示物の内容からして1枚目の馬のスケッチはポンペイ出土、そして2枚目のスケッチはエルコラーノ出土のものではないかと推測しています。

ただ、どちらの馬の彫刻も本当に素晴らしい造形をしていたので私は長時間見惚れていました。

こちらの博物館はとても規模が大きいので、水などをしっかりと携帯した方が良いかと思います。
また中庭もありますので、そちらでゆっくり休憩するのもオススメです。
ナポリ市街はスリの危険性が非常に高いですが、博物館や遺跡の中は観光客ばかりなので、比較的安全です。
たまに現地の人が混じっていることもあるので日本に居るときの様に寛ぐことはオススメしませんが、とてもリラックスできる空間です。

そして、この博物館に来て、さらに驚いたのは、ポンペイ遺跡のとても大きな模型?とその遺跡からの発掘品である夥しい数の貴金属品や工芸品です。

まだまだたくさんありますが、載せきれないので、ご興味のある方は、是非訪れてみてください!

余談ですが、この博物館には18歳以上でないと入室できない展示室があります。

内容は年齢制限があることから大体推察できると思いますので詳しくは書きませんが、私が思ったのは、古代ローマ人の造形はどんなジャンルになっても凄いな!ということです。

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