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【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第33節 レノファ山口

まずは前節から今節までのベガルタ関連のニュースから。
きょうは2件いきます。

まず【梁勇基引退試合】引退試合出場選手のお知らせ[第2弾]の件。
今回も懐かしい名前が多かった。
在籍年数が短かい高橋義希も来てくれるんですねー。嬉しい限りです。
現役の関や監督コーチ業をしている平岡や角田とかの発表はシーズン終了後になるかと思いきや、第2弾で参加が決まりました。
これで梁を含めて25人の名前が連なりました。
全部で何人かはわからないけど、30人ぐらいで計算するとあと5~6人なのでしょうか。外国籍選手も来るといいなー。次の発表を待ちましょう。
まだ南葛の彼の発表がまだですが、どうせ大トリでの発表になるから心配してません。在籍してるときから、いつも彼の発表は大トリだったしね。

続いては、有田恵人選手 負傷のお知らせの件。
群馬戦で負傷した有田ですが、「左半膜様筋肉離れで全治約10週の見込み(受傷日より)」と発表がありました。
群馬戦が9月7日だったので、復帰早くて10月中旬でしょうか。
中断明けでせっかくアジャストしてきたところでこの離脱は本人は悔しいでしょうけど、チームとしても痛い。

でもこればかりは負傷がしっかり癒えてから戻ってきてほしいのでしっかり治してもらいたい。中途半端に戻ってきて怪我を繰り返すのだけは避けてほしい。
11月4日のアウェイ熊本戦でベンチに戻ってきてくれればいいかなーと思ってます。そしたら、プレーオフには試合勘が戻った状態で参加できるしね。

そんな感じです。では、そろそろ本題のレビューへ。
レッツゴー仙台!


前回の対戦詳細(第13節)

スタメン

ベガルタ仙台

前節はホームで甲府相手に2‐2のドロー。
2点を先制していながら、セットプレー2発で追いつかれてしまいました。
しかも2失点目はラストワンプレーのFKを決められてしまうという悔し過ぎる失点でした。ホームでラストプレーで決まられるのは長崎戦以来で今年2度目ということで叱責する意見も多く見ました。
試合内容はそれほど悪くなかった試合だったので、切り替えてやっていくしかない。

3試合連続で勝ちがない状況で迎える今節の相手はレノファ山口。
前回対戦時は5月3日に行われた第13節。仙台のホームで行われた試合は終了間際のPKで勝ち越して仙台が2‐1で勝利した試合でした。
当時の山口は堅守を誇り、6位でした。
そんなついこの前までプレーオフ圏内で争っていた山口は目下4連敗中で9位まで順位を落としています。しかもミッドウィークには横浜Fマリノスと天皇杯まで戦っている相手なので、アウェイではありますが勝利が絶対条件の試合。
プレーオフ争いをするライバルとの直接対決。この試合に勝つか負けるか、で今シーズンの運命が決まる。決戦です。

メンバー

スタメンは前節と変わらない11人。
内容は悪くなかったし、継続路線は納得です。

ベンチには負傷離脱中だった小畑と石尾が復活!
石尾の復帰はデカい。
あとは松下もベンチに戻ってきております。

そして注目は古巣対決となる梅木。
戦術の柱として活躍していた古巣との対戦。このシチュエーションで燃えないわけがない。移籍後初ゴールにも期待したい。

レノファ山口

14勝5分13敗の勝ち点47で9位の山口。
リーグ戦は4連敗中とチーム状態はかなりよろしくない。
しかもミッドウィークの天皇杯 横浜Fマリノス戦も1-5で大敗。ターンオーバーで選手を入れ替え&格上が相手とはいえ、やられすぎな印象。
ここ5試合の相手が上位に位置する相手なのはありますが、5試合連続複数失点中で、崩壊中の守備をなんとかしないといけない。

今節の対戦相手の5位ベガルタ仙台とは勝ち点5差。プレーオフ争いから脱落しないためにもホームで迎えるこの試合は勝つしかない。
仙台同様、この試合が今シーズンの行く末を決めることになるであろう決戦となる一戦です。

メンバー
スタメンは前節からの5人が入れ替わり。
平瀬、田邉、野寄、若月、河野が外れて、下堂、佐藤、吉岡、末永、奥山が入りました。
平瀬は出場停止で河野は怪我による欠場。
ただ、今節スタメンに抜擢された3人は天皇杯でのパフォーマンスを受けてのスタメンということですが、連戦に加えてピッチ状況(詳しくは後述)もあるので後半勝負に打って出た感も否めません。

メンバーを見るに怪我だったり、移籍で抜けてしまったりとなかなか台所事情も苦しい様子。

ただ今節試合が行われる下関陸上競技場(セービング陸上競技場)は年1回程度の開催ということですが、直近7試合は5勝2分と負け知らずの地。悪い流れを切る上でこういうポジティブな情報を味方につけて勝ちに導きたい。

戦評

まもなく9月も終わるというのに気温34℃を超える猛暑に加え、映像越しに見たってボコボコであることが明らかなピッチコンディション。
厳しい環境下で行われたゲームでしたが、セットプレーから奪った1点を守り切り、1‐0で勝利しました!

上でも書いたようにかなり酷な状況で行われた両チームともに精彩を欠いた90分でした。
芝はボコボコでパスがうまく繋がらずで、時間を追うごとに暑さで体力が失われる。両チームともにロングボール主体のサッカーとなりました。

ベガルタは中山とエロンの両FWにボールを集めてそこから二次攻撃とを狙いましたが、ボールがうまく繋がらず。
さらに刈り取りを狙った山口の選手たちのチャージも激しかった。
カードが出ないことに対して仙台ベンチも激昂する声が何度も拾われておりました。

空中戦で主導権が取れないので、鎌田や松井がサイドに散らしてサイドから攻め入ります。それによって前半からCKのチャンスを6回得てゴールに迫りましたが相手GKの好セービングに合い、得点までは至らずという歯がゆい展開。

守備では山口が再三狙ってきた両CB間を菅田と小出がしっかりケア。サイドバックの真瀬と奥山との連携も良かった。
何度か抜けられたシーンもありましたが、林が好セーブを見せて失点を許しません。

前半はそのまま0‐0で折り返し。
両チームともに暑さで動きがはもっさりしていて、得点の匂いはしませんでした。

そして後半。
仙台は菅田が負傷交代。これまで全試合出場を続けてきた菅田の穴を埋める大役を任されたのは石尾。彼も負傷明けで久しぶりの出場機会だったのに加えて、プロ入りしてから初のセンターバックでの起用。
色々と心配な点がありましたが、ただこの心配は杞憂に終わりました。
空中戦でも弱さを見せることなく、スピードにもしっかり対応していました。
緊急出場で個のパフォーマンスなら、今後はセンターバックでも起用も増えそうな予感です。

後半ゴールに近かったのは仙台。
相変わらず両チームの選手の上をボールが飛び交う空中戦が続いたため、仙台は早い時間にエアバトルに強い梅木を投入。さらに落としたボールを狙うためにオナイウをFWで投入。
この試合前の記事で梅木は競ったボールを前ではなく、後ろにそらしたりするのが得意とするというのを見たので、スピードがあるオナイウを相方にすることでれを狙わせることも納得の交代。実際何度かそのシーンは見かけましたが決定機までは至らず。

山口もカウンターからサイドを攻略して仙台ゴールに迫ります。こちらも早い時間に若月や野寄を投入するなど、スピードのある選手を使いながら仙台ゴールに攻め入りますが、決定機には至らず。

両チーム攻め手を欠く展開が続いた中で、その時は突然訪れました。
左サイドのCKから頭で合わせたのは171cmの中島!相手CBのヘナンの前にうまく入り込みゴールネットを揺らしました。
ヘナンが競るのを遅らせたのはオナイウも隠れたファインプレイです。
さらに鎌田もクロスもピンポイントでお見事でしたが、後に読んだ記事では鎌田のクロスもミスだったようで。本当はファーを狙ったらしいがニアにいってしまい、でもそれを見越した中島がニアに走り込み、そのスペースを作り出したオナイウ。
決してサイズが大きくない3人が生み出したハーモニー。偶然ではなく必然だったといっておきましょう。

追いつかなければいけない山口はアディショナルタイムを含めると20分近く時間を残している状況でしたが、早めにパワープレイを仕掛けてきます。
早くない?とも思いましたが、ピッチコンディションに加えて、仙台の菅田が負傷交代していることも鑑みるとこの選択は間違ってない。
実際にこの流れから仙台ゴールを脅かすシュートもありましたが、そこは林が左手1本でゴールを防いでくれました。

仙台は5バックに変更して、後ろを固めてボールを跳ね返す。こうなったらあとは時間との戦い。
終了間際には前節同点にされた苦い経験を思い出させられるようなCKのピンチもありましたが、なんとかこれを凌いで試合終了。

1‐0の逃げ切り勝ち。ここ2試合連続で2失点以上が続いてましたが、3試合ぶりのクリーンシート達成。そして4試合ぶりの勝ち点3GETです。
内容は褒められたものではないですが、こういう試合でも勝ち切ったことが重要。決戦となる試合で勝利という何ものにも代えがたいものを手にしたことは拍手したい。

これで5位キープ。下からの突き上げは激しく、7位山形との勝ち点4差。
まだ1試合のリードはあるといえ、今後もヒリヒリした試合が続きます。
次節はホームで秋田戦です。
秋田はロングボールを多用してくるサッカーで球際も激しくきます。
プレーオフは少し厳しい状況ですが、前節は徳島に2-0で勝利して仙台に入ります。
厄介な相手ではありますが、もうプレーオフまで勝ち点を落とすわけにはいきません。次節も決戦として勝利を目指したい。

最後に、山口の感想を3つ。
・うまくいってない、勝ててないチームっていうのがそのまま出ていた
・想像以上に梅木が抜けた穴が大きいんだな。攻撃の核がないまま進んでる
・今シーズンはこのままフィニッシュしそう

評価

MOMは中島。殊勲の決勝ゴールをあげて文句なし。好調をキープしているのでシーズン終了までこのままいってほしい。

アシストした鎌田もよかった。守備の怪しさもあったけど、攻撃の牽引役としてボールを散らしていた。中盤で相手をヌルヌルとかわしていく彼らしさも出していた。
守備では小出をあげたい。菅田にアクシデントがあってセンターバックが不慣れな石尾をうまくリードしてクリーンシートに貢献。きょうの小出はとても頼もしかった。

やや物足りなかったのは中山とエロン。コンディションもあるけど、FWとしてシュートが少なく迫力不足。
もっとセルフィッシュな部分を両名とも見せてほしかった。

GK 33 林 彰洋 5.5
DF 25 真瀬 拓海 5.5
DF 22 小出 悠太 6.0
DF 5 菅田 真啓(46'OUT) 5.5
DF 32 奥山 政幸 5.5
MF 6 松井 蓮之(72'OUT) 5.5
MF 10 鎌田 大夢 6.0
MF 11 郷家 友太 5.5
MF 7 中島 元彦(81'OUT) 6.5
FW 9 中山 仁斗(62'OUT) 5.0
FW 98 エロン(72'OUT) 5.0

DF 39 石尾 陸登(46'IN) 6.0
FW 15 梅木 翼(62'IN) 5.5
MF 17 工藤 蒼生(72'IN) 5.5
MF 27 オナイウ 情滋(72'IN) 5.5
MF 14 相良 竜之介(81'IN) なし

監督 森山 佳郎 6.5
内容は褒められたものではなかったが、この試合は結果がすべて。
90分間ベンチから選手を鼓舞し続けて4試合ぶりの勝利に導いた。

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