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【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第13節 レノファ山口FC

GW後半の初日の戦い。
所用もあったため、連休中の更新はできず、連休後の更新となりました。
この後、鹿児島ユナイテッド戦の更新もあるため、なるはやで記事を書きます。
では早速、本題へ。

スタメン

ベガルタ仙台

前節は千葉に0‐2で敗戦。チームとしての力の差を見せつけられた敗戦となり、2連敗。
清水、千葉と上位陣との対戦での連敗なので致し方ない部分もありますが、せっかくいいスタートを切れたのにここでズルズルといきたくはない。
今節は勝ち点1差の山口相手に勝って流れを変えたいところ。

対山口の対戦成績は1勝2分1敗。仙台がJ2に降格してから2022年からの4戦しか対戦してないのね。昨年の対戦成績は1分1敗。アウェイで負けたのはエスナイデル体制のハイプレスに喫した敗戦だったと記憶しています。
ホームでドローだった試合はどんな試合だったか記憶にないな…

スタメンは1名変更。
中山が外れてオナイウ情滋が入り、ワントップに中島が配置されました。どちからというとゼロトップ気味のフォーメーション。前線からの強度の高いプレスからショートカウンターで得点を狙うというメンバー構成となりました。

ベンチには菅原がエロンに入れ替わり復帰。
トレーニングマッチでハットトリックをあげたということなのでその勢いでベンチ入りを勝ち取ったということでしょう。
同じくベンチスタートとなった中山は古巣対戦となります。

レノファ山口FC

エスナイデル監督のイメージが強いのですが、監督が交代していたのね。
今季から志垣監督が指揮を執ってます。ごめんなさい、志垣監督のこと存じ上げなかったですが、今季はここまで5勝3分4敗で6位。その躍進を支えているのは総失点数9の堅い守備。エスナイデル体制時の攻撃なスタイルからは真逆のスタイルへの切り替えが成功しています。
前節は鹿児島に1‐0で勝利。アウェイ仙台で連勝を狙います。

スタメンは1名入れ替わり。
センターバックにキム ボムヨンに入りました。
山口の攻撃パターンはサイド攻撃から。特に左サイドバックの新保の精度の高いキックからのゴールシーンを多く見ました。戦い方としては仙台と似ているので、サイドの攻防で後手を踏みたくない。

GK 関は古巣対戦です。長く仙台に在籍していたので、活躍しているのは素直にうれしい。シュートへの反応が早い選手なので簡単にはゴールを奪えないと思いますが、なんとかこじ開けて勝利したいと思います。

戦評

前半に先制を許し相手のペースで進められる苦しい展開となりましたが、前半終了間際のワンチャンスを決めて同点に追いつき、後半は終了間際に得たPKで逆転勝利。ホームで2-1と最高の勝利となりました。

試合内容は上にも書きましたが、厳しい展開でした。
前半20分にに相手のミドルシュートをコースを変えられて失点。
それまでは五分五分の状態でしたが、これによってバランスが崩れてしまった。

勢いに乗った山口がその後も仙台ゴールに襲い掛かる。
守備が堅いといわれてるチームだから攻撃力は課題と思ったけど全然そんなことなかった。
特に前線の梅木にボールが収まるのでそこからサイド攻撃というのを何度も食らった。
ここで連続失点していたら危なかったが、守備陣が踏ん張って守り抜いてくれた。今季ここまで短い時間で連続失点をしていないのが本当に心強い。臆することなくカラダを張り続けて凌いでくれた。

仙台も追いつくために攻撃に転じるが山口の守備が堅い。中盤のプレッシャーが早くなかなかボールを前に進められなかったが、サイドの裏にボールを流しこむで徐々にペースを取り戻していった。ただ決定機を作るには至らずこのまま前半終了かと思ったアディショナルタイムに長澤のロングボールから中島が頭で合わせて同点。
山口の両CBがエアポケットに陥った瞬間のチャンスを逃さず決めきった形。2人でこじ開けたゴールだったが、前半の決定機はこれしかなかったから非常に大きかった。

同点になった後半は追いついた仙台が攻勢に仕掛けるかと思ったが開始早々に山口もゴールに迫ったことで五分五分で進んだが、時間の経過とともにペースをつかんだのは仙台。カウンターからゴールに迫る。
最大のチャンスは64分。長澤のパスに抜け出したオナイウがGK関と1対1を作るが、シュートをブロックされてノーゴール。防いだGK関を褒めるべきシーンではあるが、アタッカーならあのチャンスは決めないといけない。案の定、そのプレーの後オナイウは交代になってしまった。

その後は山口がヘナンを入れて3バックに移行。システム変更で山口に押し込まれたり、仙台がボールを持ったりという一進一退の時間帯が続く。
このままドローかな、と思われた後半アディショナルタイム。ヌルヌルと駆け上がった名願がエリア付近で倒されてPKを獲得。倒されたのは明確にエリア内とは言えなかったのですが、主審はペナルティスポットを迷わず指差していたのでPKです。
この絶好の機会であり、プレッシャーが半端ないPKを中山がバシッと左隅に決めきり逆転!勝負あり。

名願はその後のプレーでもセンターサークル付近でカウンターを仕掛けたドリブルでマークに来た前を退場させたりと出場わずか5分程度の時間で山口サポーターにトラウマを植え付けるレベルの活躍を見せてくれました。
この活躍には森山監督も試合後のインタビューでにんまりでした。

ということで、大きな勝利を収めた仙台は幸先の良い5月のスタートを切れました。ホームで連敗は許されない中で順位も勝ち点も近い相手に対して勝ち切った事実は本当に大きい。
次節はアウェイの鹿児島ユナイテッド戦。J2昇格組で初対決の相手との一戦は中2日での厳しい日程となりますが、この勢いで連勝して反撃の5月攻勢に繋げていきたいですね。

最後に山口の印象を3つ。
・梅木の強さ、なによ。なんであんなにボール収まるんだよ
・守備も統率されててめちゃストレスだったわ
・この順位にいるのが頷けるくらいのいいチーム、想像以上。志垣監督は優秀な監督ということがわかった

選手採点

MOMは名願。
文句なし。わずかな出場時間で1PK1退場追い込みの大活躍。この動きの良さを次節以降にも繋げていけばサイドの活性化にも繋がります。

その他ではPKを決めきった中山、前半から走り回り値千金の同点ゴールを挙げた中島、それをアシストした長澤も高評価。

一方で消極的なプレーが目立った髙田、決定機を外してしまったオナイウは評価を下げました。
気になるのはオナイウ。先発のチャンスを貰っているのにずっと低調なプレー。数回は光るプレーがあるのだがそれが続けられない。今のところ開幕戦がピークに見える。清水戦のプロ初ゴールも繋がっていかない。せっかくの逸材がもったいない。早く自ら殻を破ってほしい。

GK 33 林 彰洋 5.5
DF 2 髙田 椋汰(76'OUT) 5.0
DF 5 菅田 真啓 5.5
DF 22 小出 悠太  5.5
DF 39 石尾 陸登 5.5
MF 6 松井 蓮之 5.5
MF 37 長澤 和輝  6.0
MF 27 オナイウ 情滋(76'OUT) 5.0
MF 14 相良 竜之介 6.0
MF 11 郷家 友太 5.5
FW 7 中島 元彦 6.0

FW 9 中山 仁斗(76'IN) 7.0
DF 25 真瀬 拓海(76'IN) 5.5
FW 28 菅原 龍之助(84'IN) なし
MF 24 名願 斗哉(90'IN) 8.0

監督 森山 佳郎 6.5
連戦を見越して交代カードを切るのが遅かったが、その交代選手が大きな仕事をやってのけた。采配が生んだ勝利と言っていいだろう

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