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【ベガルタ仙台 選手採点】第21節 モンテディオ山形

後半戦第2戦目の相手はモンテディオ山形。みちのくダービーです。

さて、山形フロントはこの一戦を盛り上げるべく、仙台駅でのプロモーションを敢行したようで色々な意見が上がっておりました。
実際仙台の地で見ていない自分が言うのもあれですが、敵地からスタジアムの来場を強化するのではなく、山形県内に住む山形県民の来場を促すためにお金を使うべきなのでは?というのが率直な意見。
盛り上げれば、バズればOKではないでしょう。

ホーム側の席がほぼ完売しているからアウェイ席も!ならわかるけど、山形でやるみちのくダービーは特別な一戦だ、山形まで応援に行こう!っていうのでどれだけのライト層が動くのか。
山形を敵視しているのなんて、仙台のコアサポぐらいだろう。それでもってその人たちはそんなプロモーションしなくても山形まで応援いくんじゃね?

ただそのおかげもあり、アウェイ席はびっしりと黄金のユニフォームを纏ったベガサポで埋め尽くされていましたんで、プロモーションは成功だったのか?山形フロントの見解を聞きたい。
でもたとえ成功だったとしても、もう仙台市ではやらんでくれ。気分悪いから。

前段が長くなりましたが、それでは本題へ。


スタメン

ベガルタ仙台

前節は長崎相手に2‐2でドロー。アディショナルタイムに松下のゴールで勝ち越すも、終了間際のラストプレーのFKをフアンマに押し込まる痛恨の失点。
長崎との6ポインターマッチは悔やんでも悔やみきれない結果となりました。その悔しさを胸に、今回のみちのくダービーに挑みます。

前回の山形との対戦を振り返ります。
17,938人を集めたホーム ユアスタでの一戦。氣田や加藤がシーズン前に山形に移籍したことで注目を集めました。
試合は序盤に相良のゴールで幸先よく先制、さらにサイドからクロスを菅田が押し込み2‐0で勝利。仙台の完勝といっていいでしょう。
試合後は山形サポーターが渡邉監督に水を掛けたようなシーンもあり、山形にとっては散々な試合。
今季2度目のダービーも前回対戦同様、仙台の完勝で山形にダブルを決めたい。

スタメンは長崎相手の前節から変わりなし。
前々節の甲府戦に続いて、これで3試合続けて同じメンバーです。
確かにバランスは悪くない。失点したのもPKを取られただけだし。
一方でベンチメンバーも入れ替えないがないのを見ると、怪我人もいたりで、入れ替えるメンバーも限られるという事情もあるんだろうと思われます。
ただ前節はそのベンチスタートだった有田、中山、松下がゴールに絡んだわけで今節もそれを期待したい。

特に山形が古巣となる中山は前回対戦では相良のゴールをアシストしてます。今回もゴールに絡む活躍を期待したい。

モンテディオ山形

14位の山形。仙台との対戦後も勝ったり負けたりを繰り返し、いまいち調子が上がっていきません。今季まだ連勝がないのね。
J2優勝を目標に挑んだシーズンでこんな具合なので、サポーターのやきもき&ストレス状態はお察しします。

前節の鹿児島戦は前半に先制しながらも後半に試合をひっくり返されて1‐2で敗戦。その失点もアディショナルタイムにCKを押し込まれて‥って仙台と同じようなシチュエーション。
振り向けば降格圏も近づいてきているということで、このみちのくダービーを浮上のきっかけにしていかないと笑えない状況になってくるかも。といったチーム状況。

スタメンは前節から1人が入れ替わり。
1トップの位置に後藤に代わって、5得点でチーム得点王の高橋潤哉が入りました。
山形のホーム開催というと藤本が去年4得点してますので、彼が不在なのが相当な痛手というのはそれだけでもわかる。

そして両チームともにスタメン・ベンチに外国籍選手がいないという珍しい一戦。決して資金力が乏しいチームじゃないのね。

ところで、加藤千尋はベンチからも外れてしまいました。
一体どこに行ってしまったのだろうか。

前回の対戦詳細(第10節)

戦評

PKでお互い1点を取り合い、1‐1のドロー。
内容をみても一進一退の攻防を繰り広げてましたんで、ドローは妥当な結果だと思います。

ダービーで総力戦という意地の張り合いがあったからこその両チームの攻防だった。負けられないという思いは両チームいっしょ。
ドローでいいわけではないが、もう一回戦ってもドローになったんじゃないかと思ってます。

映像で見ると、小出がPK取られたシーンは厳しいジャッジではありましたが、ピッチあの一瞬で判断するのであればPKを取られても仕方ない。
小出は肘を身体に付けてブロックしていたのでがPKじゃないと抗議したのも納得できるけど、あれをその場で判断するのは難しいよ。
たぶんVARがあったとしてもPKのジャッジは覆られないんじゃないかと思う。決定的な誤審とは見えなかった。アンラッキーだと流すしかない。
仮にあのシーンでPKを取らなかったら試合荒れてたはず。
審判のせいでドローになったといって留飲を下げておけば良し。

それよりも2点目取れなかったのが悔しい。前後半ともにチャンスはあったし、そこで決めておけば勝てた試合。決めきれずカウンターを喰らって危ないシーンもあったけどね。
決定力が乏しいのは山形も一緒でした。というか、むしろ向こうの方が深刻かもね。

仙台は後半途中から選手がバテ気味だったからもっとオープンな展開になってもおかしくなかったけど、前節同様ベンチスタートの選手たちが奮起してくれたおかげでそこまでオープンな展開にならなかったのは評価したい。

あと山形がシンプルに前にボールを送るという戦術を取ってきたのも想定外の部分も影響してそうだな。
これまでは後ろから繋ぐことに固執しているというコメントも多方面で見たのに。この試合に限っては内容より結果しか求められるいうのもあって、なりふり構ってられないというのもありそう。
ただこの戦術のほうが山形のストロングが活かせているというように感じた。指揮官の哲学や信念は真逆の戦い方の方が強さを活かせるというのは皮肉なところよね。

山形の順位、前節の長崎の悔しいドロー、自動昇格圏内から離されないことなどを加味すると、山形を勝てなかったことは痛いのは確か。
これで3試合連続ドロー。前半戦は接戦を制することで勝ち点を積み上げ、それが現在の順位に現れている。
上位戦線から離されないためにも勝利が欲しい。

次節はホームに栃木SCを迎える19位に沈んでいるとはいえ、小林監督に交代して戦術も浸透してきたのか、直近の対戦相手の大分と千葉相手に2連勝で仙台戦に挑みます。
前回対戦も苦しめられた相手なので、簡単ではない試合にはなるだろうけど、しっかり叩いて後半戦初勝利といきましょう!

最後に山形の感想を3つ
・イサカの突破力は怖い。シュート精度がなくて助かった。
・FWが弱い。ディサロ取ったのも納得。
・渡邉監督の表情が強張って見えた。かなり追い詰められてるんだろうな。


評価

MOMは中島。プレッシャーのかかるPKをしっかり決めきったのもありますが、PK後も決定的なパスを出したりと攻撃を牽引。

あとは菅田も高橋とのバチバチの争いでも身体の強さを見せて主導権を渡しませんでした。真瀬も外だけではなく、内にも顔を出したりいいパスを提供したりと昨シーズンからの進化を感じさせてくれました。

逆に評価を下げたのは相良と中山。
相良は前節も書いたけど、物足りなり。良いシュートを打ってはいたけどもサイドからのクロスが少なかったかな。対峙した岡本に苦しめられていた。
中山は決定機で枠をとらえられなかった。直前で相手DFが触ってたのかもしれないけど、ストライカーなのであの決定機で枠を外してしまうのはダメでしょう。

GK 33 林 彰洋 5.5
DF 25 真瀬 拓海 5.5
DF 22 小出 悠太 5.5
DF 5 菅田 真啓 6.0
DF 2 髙田 椋汰 5.5
MF 6 松井 蓮之 5.5
MF 37 長澤 和輝(85'OUT) 5.5
MF 27 オナイウ 情滋(69'OUT) 5.5
MF 14 相良 竜之介(81'OUT) 5.0
MF 11 郷家 友太 5.5
FW 7 中島 元彦(85'OUT) 6.0

FW 9 中山 仁斗(69'IN) 5.0
MF 24 名願 斗哉(81'IN) 5.5
MF 23 有田 恵人(85'IN) なし
MF 8 松下 佳貴(85'IN) なし

監督 森山 佳郎 5.5
マネジメントはできていてベンチのやれることはやっていた。交代選手を使いながら走力と火力を維持することができたのは夏以降の戦い方の手ごたえにしてほしい

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