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『天使の翼』第12章(62)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
『あなたはしっかりこの毛につかまってればいい。後は、私が鱗でがっちりあなたを押さえてあげる』
わたしは、頷いた。……よく見ると、丁度デビルの幼獣が母親にしがみつくと思われる辺りの鱗は、前向きに開く鱗と後ろ向きに開く鱗が、交互になっていた……赤ちゃんがしがみついて飛ぶんであれば、何も危険はないように思われた。――デビル・ハンターの真似をする必要は、全くないのだ。
『……どう、決心付いた?』
「ええ」
改めて、自分の姿を見回す。――荷物が多すぎやしないか?
『水は勘弁して!』
確かに、デビルの飛行法を考えたら、軽い方が良いに決まっている。
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