《連続投稿563日目》裾野広がるダイナミックプライシング
日経電子版の記事【進化する「ダイナミックプライシング」 採用分野拡大、変動要素多様に 奔流eビジネス】では、様々な分野で採用され出したダイナミックプライシングが取り上げられており、興味深いものがあります。
さっそく、記事から様々なダイナミックプライシングの事例をピックアップしてみると――
▶裾野広がるダイナミックプライシングと
その周辺サービス
① レストランを完全予約制・前払い制とし、曜日・時間帯によって価格を
変える。
② 需給に応じて価格の変動するECサイト。
③ 欲しい商品の価格が設定した価格まで下がった時に通知してくれる
サービス。
④ EC構築サービスのショッピファイでは、ダイナミックプライシングの
オプションを有料で提供。
⑤ 民泊で物件を貸す人に価格変動ツールを提供するサービス。
⑥ 価格が購入者のエリアによって変わる。
⑦ 価格が個人の属性によって変わる。
⑧ 天候によって価格が変わる。
など
こうしてみると、ダイナミックプライシングは、単純な需給によってだけではなく、曜日・時間・場所・属性・天候など様々なファクターを設定して変動させることが可能で、そこには、ダイナミックプライシングを活用する企業の価格政策がダイレクトに反映していると言えそうです。
このようなダイナミックプライシングは、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか――
▶企業にとってのダイナミックプライシングの
メリット
① ソーシャルディスタンスにより席数が限定されるなど様々な制約が
かかる中で、効率的に売上を稼ぐ手法として。
② ユーザーのサイト来訪回数の増加⇨売上も増加。
③ 適切な価格が顧客を呼び⇨部屋が埋まる可能性が高まる。
④ 暇な時間帯の回転率・稼働率を上げる。
⑤ 忙しい時間帯の売上・利益を上げる。
⑥ エリアによって価格を変える手法で、来店客により安く提供する
ような施策。
など
企業にとってダイナミックプライシングは大きなメリットがありそうですが、その一方で、顧客(の利用状況)によって価格が変わる事の合理性が問われることは間違いなく、また、ユーザー、消費者の側は個々のダイナミックプライシングの仕組みを知って賢く使う、そんな時代が来ているのかも知れません。
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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