人事にAIを活用する理由
この記事【人事にAI活用(上・下)】は、今人事にAIが活用される理由を、ストンと腹落ちさせてくれます。人事は、AIの活用が拡大していく領域と言われていますが、なんとなく分かるようで、何故最も人間的な分野にAIが進出するんだろうという漠然とした疑問も感じていました。その辺の疑問が、この記事によって見事に氷解しました。
記事では、恐らく人事の現場課題として最大のものであろう離職リスクをメインテーマとして扱っています。離職理由としては、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、配属のミスマッチなどが考えられますが、その一番の特徴は、課題が検知されないままに進行し、フォローできないままに離職に至るようなケースが起きてしまう事だと考えられます。記事から明白に分かる事は、この離職課題の検知、ピックアップの部分をAIが担うという事です。離職リスクのピックアップはAIが、フォローは人間が行うという、AIと人間の協働なのです。
パワハラ、セクハラ、配属のミスマッチなどなかなか顕在化しない問題も、ビックデータとしては、メールや就業実績・勤怠実績・面談記録などに何らかの兆候が表れるはずで、その膨大なデータを解析すること、そして、学習を通してリスクを検知する精度を上げる事は、まさにAIの得意とするところです。人事なるが故に表面化しにくいリスクを、人事に関わるビックデータの中から早期に検知することが出来るAIという存在は、フォローする会社にとっても、問題を抱えた本人にとっても、とてもメリットは大きいと思いました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33110330Y8A710C1000000/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33110240Y8A710C1000000/?n_cid=SPTMG053
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