マガジンのカバー画像

ビジネスを考える

565
運営しているクリエイター

#仕事

《親ペン雑記#9》仕事の『言い訳』10パターン

 ソニーの再建を題材にしたこの記事で『言い訳』という言葉が出てくるのは末尾の次のくだりだ。少し長いが引用してみると―― 「平井はエレキを知らないから、〝外〟から来た人間だから簡単に人が切れるんだ」とよく言われました。とんでもない。社内でも社外でも、つとめて笑顔でいたけど心が痛まないわけがない。誰だってそんな(リストラなどの)決断はしたくない。でも、私がやらないとまた先延ばしになってしまう。 言い訳や愚痴はなし。経営者はなんと言われても結果を出さないといけないんです。この時の

《親ペン雑記#8》プライオリティのクオリティ

 日本経済新聞社と日経BPが共同運営しているライフスタイルサイト『NIKKEI STYLE』の記事【脳を鍛えるコツ3つ 脳トレは筋トレより早く効果あり】はとても興味深い記事で、例えば次の一節などは「なるほど」と思う。 優先順位でToDoリストを作っていても、リモートワークでは仕事と家事がごっちゃに混ざります。優先順位で片付けようとしてもうまくいかず、いちいちやるべきことを考えるたびに脳のメモ帳が浪費されてしまう。シンプルに、時系列でやるべきことのリストを並べて、上から片付け

《連続投稿584日目》AIによるデザインとは

 日経電子版の記事【NEC、AIで世代の特徴を表現したクラフトビール】では、AIが、過去約40年間の雑誌画像・文章を分析し、色・香り・味のイメージとして数値化することによって、20~50代各世代の特徴を表現した4種類のクラフトビールが開発された旨リポートされています。 さっそく、記事からその一例を拾ってみると―― ▶AIのデザインしたビール ① 50代~バブル世代~アルコール度数高め~鮮やかな赤色のビール ② 30代~ミレニアル世代~酸味・苦みが楽しめる華やかな味~個

《連続投稿583日目》オフィスのニューノーマルはサードプレイスにあり

 日経電子版の記事【「オフィス中心は終わった」 有力企業テレワーク続々 テレワーク新常態(2)】では、コロナ以前のような集中型のオフィスの終焉がリポートされています。  初期投資の必要性や、オンライン環境の不備、コミュニケーションの希薄化など様々な課題を抱えつつも進行するテレワーク化には、そもそもどのようなメリットがあるのか、改めて整理してみると―― ▶テレワークのメリット(1)コロナ対策。 (2)長時間通勤からの解放、ワークライフバランス、交通費の節減、   オフィス

《連続投稿581日目》課題を回避してイノベーションを実現する

 日経電子版の記事【農業スタートアップのアグリスト、AI使った収穫ロボ】では、AIを活用した野菜収穫ロボットの開発がリポートされています。  ビニールハウスの中でロボットに野菜を収穫させるとなると、真っ先に思い浮かぶのは、ハウスとは言えデコボコした地面、落ち葉などの障害物、地面に張り巡らされた加温機のダクトなど、収穫以前にロボットの走行そのものがうまくいくのか心配になります。  この記事で紹介される事例が素晴らしいのは、何と言っても、この『障害物だらけの地面問題』を「(記

《連続投稿580日目》ESGの結晶のようなラグジュアリービジネス

 日経電子版の記事【シチズン時計 人工ダイヤ採用した環境配慮の腕時計】では、「(記事より)シチズン時計はサステナビリティー(持続可能性)への配慮から人工ダイヤモンドを使用した女性用腕時計3モデルを9月に発売する」旨リポートされています。  さっそく、記事からこの時計の特徴を整理してみると―― ▶サスティナブルな腕時計① 天然ダイヤモンドの大規模採掘は、環境負荷が大きく、労働環境も過酷  なことから、人工ダイヤモンドを使用。 ② バンドにも、ステンレスなどの金属素材・牛革

《連続投稿579日目》自宅でオーダーメードスーツを頼める!?

 日経電子版の記事【三陽商会 自宅からオーダースーツの相談可能に】では、自宅でオーダーメードスーツの相談ができるオンライン接客のサービスについてリポートされています。  最初、この記事のタイトルを見て、いきなり自宅からオーダースーツを注文できるのか!?、と思ってしまいましたが、さすがにそれはなく、「(記事より)過去に来店して採寸したことがある場合は、ネット上でスーツを注文することができる」と但し書きがありました。もっとも、採寸テクノロジーの進化次第では、将来、高い精度の仕上

《連続投稿576日目》在宅勤務の潤滑剤『コミュニケーション』を活性化するメソッド

 日経電子版の記事【雑談から新発想 パナソニック、ネット会議に2分の掟】では―― コロナ危機によってテレワーク化が進行し ⇩ リアルなオフィスという『コミュニケーションのエコシステム』が 使えなくなった状況で ⇩ ともすれば対面コミュニケーションが減少し 文章コミュニケーションが増加する中で ⇩ 要件ばかりで雑談が減ってしまう事態への打開策が示されています。  確かに、リアルなオフィスという『コミュニケーションのエコシステム』にあっては、『雑談』が量的にも質的にも大きな比

《連続投稿575日目》アフターコロナのコンビニとは~脱皮するコンビニ~

 コロナ危機にあって、『外食減少』・『巣ごもり消費増加』といった消費行動の変化は、コンビニにはダイレクトな追い風とはならず、実際には、低価格で品揃えが豊富なスーパーに需要が集中しました。  日経電子版の記事【ローソン「出店目標やめた」 脱コンビニへ経営見直し】や【セミセルフレジ、セブン全店に 8000店レイアウト刷新】などからは、ウィズコロナ・アフターコロナの時代のコンビニのあり方を示唆するキーワードが様々に読み取れます。  さっそく、記事からそれらのキーワードを拾ってみ

《連続投稿574日目》顧客とコミュニケーションするツールとしてのウェブ会議システム

 日経電子版の記事【Zoomマーケ成功策 柱はファン醸成、接客、需要創出】では、企業向けのウェブ会議システムにすぎなかったZoomが、BtoBでのマーケティングへの活用どころか、「Zoom飲み」など一般消費者にも浸透し、ファンミーティング・オンライン接客など企業にとって顧客、消費者とコミュニケーションするツールとして広がりつつある事がリポートされています。  さっそく、記事などから、BtoCマーケティングのツールとしてのウェブ会議システムの活用法を整理してみると―― ▶B

《連続投稿573日目》不景気が跳躍台になる会社

 日経電子版の記事【日本電産の永守会長「不景気の後ほど最高益のチャンス」】では、日本電産の2020年4~6月期連結決算についてのウェブ説明会の骨子がリポートされています。  この記事で最も印象深いくだりは、何と言っても末尾の次の一節ではないでしょうか―― (記事より)永守会長「過去のことをどうこう言ってもしょうがない。外部環境が悪くても自分たちで風を起こし、たこを揚げる戦いができるチャンスだ。リーマン・ショックの1年後には最高益を出した。今期も、すぐに最高益をたたき出す元

《連続投稿572日目》ロボットに時給を払って雇う時代

 日経電子版の記事【ロボット、時給980円で雇う 省人化にもサブスクの波】では、クラウド上で管理されたロボットの、必要な時+必要なサービス+料金は利用した分だけ、という『RaaS(ロボット・アズ・ア・サービス)』がリポートされています。  ついに、ロボットも時給で雇う時代が来たか、という感じですが、さっそく記事などからそのベネフィットを整理してみると―― ▶『RaaS(ラース)』のベネフィット① ロボット導入に関心はあっても、買い切りとなると、投資負担は  大きく、導入障

《連続投稿571日目》今求められるリニューアルとは~どこをリニューアルするか?~

 日経電子版の記事【ユースキン製薬、主力商品をリニューアル】では、創業65年を機に、9月に主力のスキンケア商品をリニューアルするユースキン製薬がリポートされています。  企業にとって、主力商品のリニューアルは、そのベクトルを間違う訳にはいかない真剣勝負です――どこを、どう変えるのか?――。  日経電子版にもリニューアルに関する記事は頻繁に掲載されますが、この記事の事例はどのようなリニューアルでしょうか―― ▶ユースキン製薬の主力商品リニューアル① ビタミン系クリーム「ユ

《連続投稿570日目》コロナで急拡大のアニメ動画

 日経電子版の記事【アニメ動画、リモート営業支える 採用・研修にも需要】では、コロナ禍で対面営業が減少する中、アニメ動画の需要が急拡大している状況がリポートされています。  コロナ危機によってアニメ動画の需要が拡大する、そこでは一体何が起きているのでしょうか?  さっそく記事からそのメリットを整理してみると―― ▶コロナ危機下のアニメ動画のメリット① 実写動画に比べ、発注から完成までリモートでの制作が容易である。 ② 広告・販促・採用・研修・オープンキャンパスなど様々