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ワンオペ育児で僕が感じたこと

妻が来週帰国します。
フィリピンでの単身赴任でした。
コロナ禍による規制がとても厳しい、きつい生活だったそうです。
本当にご苦労様でした。

1年半のワンオペ育児が終わります

9歳と6歳との男3人生活でした。
こんな僕でも、なんとか、なりました。
家事力、料理力、こまめさ、どれをとっても及第点を付けられません。
でも、なんとかなりました。

それなりに大変だったことも、いろいろ思ったこともありました。
そんな記憶も、のどもと過ぎて、きっとすぐに忘れます。
その前に、ちょっとワンオペ子育ての感想を書いてみようと思います。

「料理とか、大変でしょう」

とよく言われました。
でも正直、そこは大変と思ったことはありません。
現代は便利な食材がいっぱい。
手間のかかる料理はできませんが、皿数は多くできませんが、子どもの成長に必要な栄養は摂れるよう、たんぱく質、カルシウム多めの、がっつり系の食事を心がけました。

給食は神の恵み

保育園や学校の給食。
栄養士さんの考えてくれる給食はありがたいです。
「給食をおかわりした!」
と聞くと、よくやった!と思います。
保育園行かなくても給食だけは食べてきてくれ!と本気で思いました。
朝や夜に足りていない栄養をバランスしてくれる(と思って)、僕の精神安定剤になっていました。

大変だったのは平日よりも休日

まだ一人では行動できない6歳と9歳。
3人のうち、誰かに用事があると、全員がそちらに合わせないといけません。
特に長男の学童やスポーツチームの付き添いがあると、次男をどうするかに苦慮しました。
大人が二人いると融通が利いて、子どもの望みに従える休日が送れると思いました。
これが一番大きかったかもしれません。

「お母さんがいなくて、子どもが寂しがりませんか?」

この質問もよくいただきました。
正直、そこは心配していませんでした。
心配しても仕方がないというか。
単身赴任や片親の家庭は世の中たくさんあって、
いる方がいない方の役割も担っていく、ということだと思います。
母親の役割として、僕はとにかく家で子どもを可愛がる(偏見?)ことを大切にしていました。

確かに子どもは寂しがっているかもしれません。
表には出しませんが。
でも、それも生きていく上での体験だと思います。
僕にできることは、できるだけの愛情を注いであげることでした。

妻とのLINEの空気感

妻とは、ほぼ毎日、朝や夜にLINEで会話をしていました。
本当にテクノロジーの発達に助けられました。
LINEがつながっている間、いつも子どもと妻が会話をしていたわけではありません。
むしろ殆どの時間、子ども達はスマホを置いて、自分たちの遊びをしていました。
でも、それはそれでいいのかなと思いました。
実際に妻が家にいたとしても、四六時中子どもと話をしているわけではないのですから。
話していなくても、LINEがつながっていて、話したいときには話せる、顔も見れる、そんな空気感でいいのかなと思いました。

父から子ども達へのボーナス

子ども達にとっては、男親に育てられているが故のボーナスもありました。
妻なら顔をしかめるような、ちょっと危ない遊びや、汚れることや、規則や行儀作法からの逸脱も、それが彼らの主体的な遊びにつながっているなら、できるだけ目をつむるようにしました。
ラジコンやプラモデルなどのホビーや、僕が昔好きだったアニメを子ども達とよく観たりもしました。
そんな男の子っぽい遊びで包み込むことで、寂しさを紛らわそうとしていたのかもしれません。

子どもの遊びと規則

子どもの遊びは、子ども達で考える、を基本方針にしていました。
僕はできるだけ禁止事項を減らし、彼らが自分で考えて、自分たちで決めることを尊重しました。
ただし、ゲームやYouTubeには1日の時間制限を設け、彼らに管理させました。

宿題への対応

宿題は、最初は先回りして「やった方がいいんじゃない?」なんて言っていました。
でも、ある時からはあえて言うのをやめました。
今長男は、学童から帰るとやりたいことを散々やったあとで、寝る直前と朝の時間にどたばたとやっています。
これが年齢を重ねるに従って計画的になっていけばと思うのですが…
たくさん失敗を重ねて、学んでいってほしいと思います。

夜のこと

夜は大体9時半くらいに寝付かせていました。
その後10時くらいに起きて、のんびりテレビを観たり、本を読んだり、勉強をしたり、書き物をしたり…
というのが理想だったのですが、最近は4日に1度できるかどうか。
おかげで晩酌は減りました。
朝早く起きるというのも、成功率が低く、大きな課題です。
睡眠時間はしっかり確保できて、アルコール量も減り、日中は元気なのですが。

そして、地域のつながり

地域の親同士のつながりがとても増えました。
これは本当にありがたいことで、この1年半の最大の財産だと思っています。
女性のコミュニケーション能力は本当に高い!
ママさんたちの中で話していて、つくづく思いました。
たくさんの繋がりを作れたのは、総じてママさんたちのおかげでした。
そういう意味で、パパさん同士のつながりも強い長男の学童はなかなか特殊かも、と思いました。

人とのつながり、地域のつながり。
できるところで役に立ち、こちらも助けられる。
そんな持ちつ持たれつな、地域のつながりが多ければ多いほど、子どもにとっても、大人にとっても、素敵な生き方だと思った1年半でした。

妻が帰国してやりたいことは、人との会食と、小旅行です。
コロナ禍では、しばらく先になりそうですが。

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