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問いの立て方が俊逸!『第三のチンパンジー』

○○へ勧めたい:★★☆(人間と世界の仕組みに興味ある人)

僕らは、なぜ他の動物とこんなにも違うの?
いつ、どうして、こうなったの?
地球の外には、僕らのような生き物はいるの?

そんな、大きな大きな問いを、僕らはずっと持ち続けています。
だから人間は、この問いに対する仮の答えを、神話やSFという様々な形で用意してきたのだと思います。

でも、科学的な答えとなると、簡単ではありません。
細分化された各分野の専門家では、こんな大きな問いには答えられません。
答えられるのは、多くの専門分野を繋ぎ合わせ、科学全体を俯瞰的に見渡すことができる人だけだと思います。

それが例えば『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリであり、『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイヤモンドだと思います。

そのジャレド・ダイヤモンドの著作『第三のチンパンジー』を読みました。
生理学、生物地理学、進化生物学、人類進化学、古環境学、育種学、言語学など多数の分野の研究成果を繋ぎ合わせて、科学的に人間とは何かを追及していきます。

正直、ジャレド・ダイヤモンドの本は眠くなります。
長い本が多いですし、説明も細かいので…
でも、彼がすごいと思うのは、問いの立て方です。
それ、僕も知りたい!と思わせる問いがずらりと並んでいるのです。

例えば…

何がチンパンジーとネアンデルタール人とホモサピエンスを分けたのか?

女性が子どもを産めなくなる体の変化、つまり閉経は人間にしかない機能だそうです(それも驚き)。
でも、子孫をたくさん残すことが進化の目的なはずで、一見真逆にも見える閉経という機能を、どうして人間は獲得したのだろう?

タバコやアルコールやドラッグ。
体に悪いとわかっているこれら危険な事を、どうして人間は手を出したくなるように進化したのだろう?
これらの危険な事に手を出さない方向に進化した方が、生き延びる可能性は上がるように思えるのに。

なぜ、人間は同じ人間を大量殺戮(ジェノサイド)するのか?

狩猟採集から農耕牧畜へ。
幸せになったのは誰?不幸になったのは誰?

などなど。
眠い目をこすりながら、つい先を読みたくなってしまう、この本。
実は前の会社を辞める直前に買って、3年ごしで読み終えた本でした。

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