見出し画像

新型コロナとマニラでの決断

フィリピンで子育てをしながら、子供の放課後を考えている谷です。

日本でも新型コロナウィルスに関して政府の対応が注目されていますが、ここフィリピンでもドゥテルテ大統領や当局がかなり強権的な政策を矢継ぎ早に発表しており、混乱が広がっています。

今日はマニラの状況報告と、我が家の決断についてです。

フィリピン当局の厳しい対応

4月13日まで(今から約1か月)を期限として、マニラを対象に発表されている主なものとしては、

1) 生活必需品の調達目的以外の外出禁止
2) 生活必需品以外のお店の営業禁止、ショッピングモールの閉鎖
3) タクシーを含む公共交通機関の営業禁止
4) 学校、幼稚園の休校
5) 公園やジムなどの閉鎖

ちなみに、3月17日時点での感染者と死亡者数は以下の通りです。

フィリピン:感染者140人 死亡者12人
日本:感染者829人 死亡者28人

感染者数、死亡者数共に日本をまだ下回っている段階で、日本よりも厳しい対応をするところに、必死で抑え込もうとする本気の姿勢と、政権の果断さをアピールする狙いが見えます。
また、死亡率が日本の倍以上あることが心配です。

街を歩いて思ったこと

今日、子供に留守番をさせて、食糧の買い出しがてら街を歩いてみました。
大きな通りにも人が少なく、車も少なく、いつもの喧騒が嘘のような静けさでした。
飲食店やその他のお店も殆どシャッターを下ろし、大きなスーパーでは混雑を避けるため入場制限をかけていました。
たまたま開いているパン屋を見つけたら、LINEで知り合いと情報交換をする、そんな感じです。
警察と警備員の数ばかりがやけに目立っていました。

画像1

こんなことなら、ボードゲームやパズル、工作の材料など、子供と遊べるものを買っておけばよかったと思ってしまいますが、詮無いことですね。
食料品などの生活必需品以外は何も手に入らない状況です。

帰国か、残留か

こんな中、日本へ帰国する日本人家族が多いです。
子供と配偶者だけを帰国させるというケースも多いです。

学校/幼稚園が休校となり、外出も禁止、本やおもちゃも買えない、となれば当然の選択肢だと思います。

我が家も、子供たちと私が帰国するかどうかで、かなり悩み、妻とも議論しました。

日本に帰れば、移動の自由があり、遊ぶところもあり、ほしい物も手に入ります。
一方で、僕らが日本で身を寄せられるのは、札幌にある妻の実家ですので、周りに誰も友達がいません。
先週から始めた、日中に親のいない子供たちを集めて遊ぶ、という試みも続けられません。

さんざん悩んだ末に出した答えは、マニラに残る、ということでした。
最後は、自分の心の声を信じました。

でもこれ、フィリピン在住の日本人家族はもちろん、今新型コロナが流行している全ての国の日本人家族が最後の最後まで葛藤する悩みだと思います。
もちろん、考えるべき最優先事項は家族の安全と健康です。
(会社からの指示で強制帰国、という場合もありますが)

この環境の中でやりたいこと

このような特殊な環境は、一生に一度あるかないかだと思います。
多くの制限がある中で、子供たちと工夫して、アイデアを出し合い、いつもはできないことにも挑戦して、みんなで楽しんでいこうと思います。

新型コロナウィルスの前と後では、世界は大きく変わると思います。
その時に、自分たちも、子供たちとともに、いい意味で変わったねと言えるように、チャレンジしていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?