【物書き部企画】「自分と関わった人が、より良い人生を歩んで欲しい」と考える保険会社の営業職、かずさんにインタビュー!


 物書き部 〜第二章〜 Presents
田村淳の大人の小学校・すばらしき児童たちのインタビュー記事
田村淳の大人の小学校・すばらしき児童たちとは?

「自分と関わった人が、より良い人生を歩んで欲しい」と考える保険会社の営業職、かずさんにインタビュー!


「新卒からずっと14年間同じ会社に勤めてきました」という、かずさん。
話を聞くと、新卒でこの会社を選んだ理由が仕事内容ではなく、「どういう人と働きたいか」という基準で選んだのだと。


そして中間管理職の今は「全部に100点を取りに行かなくなった」と言います。仕事で悩んでいる方、就活生にも有効なアドバイスがたくさんあります。

音声で楽しみたい方はポッドキャストで、ぜひ、対談を聞いてみて下さい。


1)どんなお仕事をされていますか?


法人向けの生命保険の営業をしています。
代理店(ほとんどが税理士や会計士の先生)を相手に営業をしています。税理士さんのお客さんに向けて生命保険の販売をしていますが、直接話をしているのは元々知っている代理店の方になります。
営業というと何となく飛び込み営業、を想像しがちですが、沢山の税理士さんがいる会社には多ければ週2−3回行くので、私が営業をする、というよりは質問があればすぐに聞きに来れるように自分の時間をその会社で過ごす、という感覚です。
1日の仕事の流れとして、平均で3−4件の代理店を回っています。


2)なぜこの仕事を始めようと思ったんですか?


元々業種でこの会社を選んだわけではないんですが、就職活動をしていく中で、「どういう人と働きたいか?」という基準で選んでいました。入って実際にやってみないと仕事の内容は分からないかな、と思っていたし、沢山の会社が見たくて、50社くらい面接受けたと思います。
同期の友人は就職活動が大変、と言っていましたが、僕は色々な人と話す機会ができたので結構楽しんでやっていました。
だからこの会社を選んだ理由も、人で選んでいます。


3)この仕事をしていて大変な事は何ですか?


保険っていうのは、「マイナスな事があった時に役に立つ」んですよね。
不幸があるから払い込みが実現するので、メンタル面、そしてモチベーションの維持が大変な職業です 。契約成立は誰かの不幸ですから。自分が進めた案件の、支払いがあった時に、素直に喜べない自分がいました。
もちろん、客観的に見れば「保険をかけておいてよかった」んですが、不幸があってこそ保険が活きるので、元々そういう不幸がなければ、保険が必要じゃない方が良いのに、って思うこともあります。


そういう事を部下にどう教えれば良いのか悩みますね。自分の人生観で、自分に関わる人がより良い人生を歩んで欲しい、と思って生きているので、自分たちのやっている事が良い事なんだろうけれども、自分の中でその折り合いの付け方っていうのが難しいです。


あまり認知されていないかもしれませんが、負債(借金)っていうのも、死後相続されてしまいます。会社を経営している方が亡くなられた時に、その会社で借り入れしている金額が、ビジネスに関与していなかった家族に相続されてしまいます。保険ってこういった負債相続から大切な人を守る役割もあります。


仕事自体の大変さは、対法人向けの営業、税理士の先生が相手なので知識がないと話になりません。今までは節税の役割をする保険が多かったんですが、最近は日本の税制度が変わったので、どちらかというと保証、の対象になる保険を売っています。


決算書を見ながらどういう保険、保証がその会社に合うか、という話をするのは大変です。

4)若い頃の自分にアドバイスするとしたら


ありのままの自分をさらけ出して良いんだよ、と教えてあげたいです。
若い頃って自分をよく見せたい、誰に対しても100点で居たい、と思ってました。
自分の長所が分かっていなかったから、だと思います。自分の長所が分かるようになってから生きるのが楽になりました。仕事を長い間する中で、そんなに周りに流されずに自分の意見を持つ、そして人との距離の縮め方が上手くなりました。


5)座右の銘を教えてください


2つあるんですが、
「ケセラセラ」人生なるようになるさ、という言葉と、
「泣いても一生、笑っても一生」です。
今まで後悔、を感じた事ないんですよ。プライベートでも離婚を経験しているんですが、全てにおいて「こうすれば良かった」と後悔する事はないですね。人生はまさに、なるようになるし、なるようにしかならない。後悔しながら一生を送るか、笑いながら一生を送るなら、笑う方を選びます。


6)働き方改革!近年、個人的に変えた働き方とはなんですか?


やる仕事、全部に100点を取りに行かなくなりました。
中間管理職になって、責任も増えて、一人で回らなくなったのを機に、一人で抱え込むのをやめました。きちんと仕事も回るように分担する、そして周りの人に頼ることも覚えました。
たむ小でやってみたい事はなんですか?という質問に対して、
「元々明確な目標があって入ったわけでもないんですが、色々な人と接点を持って、皆さんの世界が知りたいです。そして僕と関わった人に良い影響を与えれるような人になりたいですね」とおっしゃってました。

元々は沢山の個人事業主やアーティストの方々のインタビューをしていましたが、仕事のコツのアイディアとか、若い頃の自分へのアドバイスってどんな仕事をしていても為になるな、とあらためて思いました。


このインタビューで印象に残ったのは、保険の役割、不幸があって初めて役に立つものを売っている、という責任。物流でも「全部が上手くいったら普通、遅れたら謝る」ので怒られてばっかりの減点方式な仕事です。メンタルをどのように鍛えるか、そんな会話も弾みました。


そして、自分に関わる人がより良い人生を歩んで欲しいと常に思っていて、このインタビューをした事で、書き手である私の人生がより良いものになるように願いながら話している、って言ったんです。


「この人、すごい人間できてるじゃん!」と感動してしまいました。
だから私も、こうやって皆さんがこうやってインタビュー記事を読んで、より良い人生になる事を願いながら書いています(受け売り。)

「インタビューを受けた人」
【2期生】かずさん

「インタビューをした人」
【3期生】Natasha


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