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全体像を示す大切さ~ラグビー関連推薦図書~

noteで自分がフォローしているラグビー関係の発信をしている方の記事を読んでいたら、『ラグビー もっとも受けたいコーチングの授業』という本を知り、なんだかすごく勉強になりそうだったので、早速、購入して読みはじめました。

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著者の徳増浩司さんは、新聞記者からラグビーのコーチング留学を経て、教員となり、茨城県の強豪・茗渓学園で中学、高校のラグビー部を率いて、高校では全国優勝をしたこともある方。

現在は、ラグビーの草の根普及活動に注力して、公立高校の練習を見たり、ラグビーを通じて英語を教えるなど、今なお、精力的に活動されています。

いやぁすごく勉強になる本でした。

ページをめぐるたびに線を引きたくなるような濃密な内容で、コーチング素人の私的には、考え方の基本原則が学べるまさに「教科書」のような1冊。

中でも印象的だったのが、ラグビー初心者に対するコーチングで大切なことに、「全体像」を早い段階で理解させることを挙げていたことです。

これって結構忘れがちなこと。
体験参加で来た子には、パスから教えがちだし、自分が中学でラグビースクールに入った時も、パスから教わりました。

でも、その前に伝えるべきなのが、「全体像」だと徳増さんはいいます。

ラグビーは、どうしたら勝つのか、どうしたら負けるのか、その基本原則を伝えて、パスを教えるのと、すっ飛ばして、パスから教えるのでは、教えられる側の理解度は全然違います

実際、自分もパーツから教えられることが苦手で、「全体像」がつかめてからでないと、なかなか理解が進まないタイプでした。

これはスポーツに限らず仕事などでもそうで、

「とりあえずこれをやっとけ」
「まずは基本からだ」

と言われても、「これが後にどう役にたつのか?」が腹落ちしてないと、成果に結びつきませんでした。
ゴールの方向も知らされずにマラソンをさせられる感じです。

昨日の練習では、体験参加2回目の子が、ゲーム形式の練習で、たまたまボールを受け取り、どうしていいか分からない状態になり、相手チームにボールをパスして、トライされてしまいました。

完全に我々大人たちの指導ミスです。

体験参加に来る子達も様々で、兄弟や親の影響でラグビーの基本「相手の陣地にボールを持ち込んでトライをすること」を分かっている子と、良く分からずに来ている子がいます。

わざわざラグビースクールに来る子だから、大人は「それくらいわかるよね?」で教えちゃうことも多いですが、意外とその基本を知らない子もいます。

そしてラグビースクールが、初心者の受け皿としての役割を担っているだけに、そこは丁寧に教える必要があるなぁと思いました。

大いに反省です。

来週からは、まずはそこを意識して体験参加の子や入って間もない子のフォローをしていきたいと思った次第です。

他にもこの本には、目から鱗が落ちる話ばかり。
すごく勉強になりました。




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