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ラグビースクールで感じた「伝える」と「パス」の相関関係

ラグビースクールで接している子の中に、チームメイトたちと上手にコミュニケーションが取れない子がいる。

試合形式の練習で、チームメイトから強く指示されると混乱して泣き出したり、コーチから言われたこともうまくできなかったり、集団行動が得意じゃないと感じることもあり、個人的にはいわゆる発達障がいの可能性があるのではないかと思っている。

でも、練習終わりには、しっかり挨拶できるし、落ち着いた状況ならコーチに質問もできる子なので、周りの大人たちがアプローチの仕方を変えれば、チームに溶け込めて、ラグビースクールに居場所を見つけられるのではないかと思っている。

発達障がいは、個性の1つなんて話もあるし、多様性を認めて行くのが、ラグビーの良さだと思っているので、こういう子のフォローは積極的にしていきたい。

教育の専門家じゃないから大したことはできないけど…。

下手くそなラガーマンだった自分が指導員としてできることは、まだまだこれからの子達のハートに火を付けること。

少し前の考え方なら「特別扱いはよくない」という風潮もあったけど、そんな古い考えからは距離を置こうと思う。

コミュニケーションなんて元々、個別に調整していくべきものなので、すべてのコミュニケーションは、特別扱いの上に成り立っている。一応、集団の中で文句が出ないように「みんなを特別扱い」する必要があるけど…。

その子が発達障がいかどうかはわからないし、ナーバスな問題なので、対応が難しい部分はあるけど、理解しやすい言葉がけ、混乱やパニックにならない言い方、周囲の理解が得られような空気作りをしないとなぁ。

ラグビースクールの休止中の2か月間で、発達障がいの子供についての勉強もしなくては。

ちなみに、もし、合宿があれば、「伝えるってどういうこと?」って話を子供たちにしたかった。

以下は、スピーチの脳内イメージ。
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「言う」と「伝える」は全然違う。
「伝える」は、相手に理解されてはじめて「伝えた」になる。
相手の理解が深まらなければ、言い方や言葉を変えて根気よく説明すべきだし、その努力も含めて「伝える」なんだと思う。

これをラグビーに例えると、「パス」が当てはまる。
「パス」は相手に受け取られるからこそ、「パス」となるわけで、受け取られなければボールを「投げた」でしかない。

もちろん取る側の努力も必要だけど、そこは自分自身ではコントロールできない。

でも、投げる時に、相手がとりやすい場所、タイミング、受け取る相手の技量を考えて工夫することは自分である程度コントロールできる。結果、パスとして成り立つことは多くなる。

チームメイトへの声かけもそれと一緒。

相手が分からなければ、まずは自分の伝え方を考えてみよう。

強い言い方が苦手な子には、優しい言い方。
ラグビー経験が浅い子には、その子にもわかる言い方。

簡単じゃないし、失敗することも多いと思うけど、その工夫は、みんなが大人になっていろいろな人と接して行くなかで、心強い武器になるはず。

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どっかで話せる機会はないかな~。
小2に話すなら、言葉を変えたり、もっと噛み砕く必要があるけど、 言いたいことのコアな部分はこんな感じだ。

そんな自分も、「伝える」ことについてはまだまだ模索中だけど。


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