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コネクテッドシェフの可能性

はじめに

フレンチでの修行、和食レストランで店長、複数の店舗立ち上げなど、今まで料理人としてのキャリアを築き、現在、スタートアップの起業家として活動しているのですが、その中で感じた「コネクテッドシェフの可能性」について書いていこうと思います。

そもそもコネクテッドシェフって

簡単に言うと、従来の厨房の中に閉じこもって料理をしているシェフでは無く、他業界(社会)と料理業界の架け橋となる柔軟な思考を持ったシェフのことです。

なぜコネクテッドシェフは可能性があるのか?

1、D2Cやデリバリーなど食に関わるブランドを作りたいスタートアップが急増している

2、スタートアップ企業の食領域(料理や飲食)へのリテラシー不足

D2Cやデリバリーなどへの注目度が上がり、その領域で起業したい起業家がたくさんいるがそのほとんどがいわば料理の素人です。
ですが、そういった方々は食に関しては素人でもアイデアが優れていたり、マーケティングに秀でていたり発信力があったりします。

お互いの良い部分を活かし合い良い化学反応を産むことで、その可能性は無限大に広がります。

実際、アメリカでは、調理師学校を卒業してレストランでの修行後、シリコンバレーでスタートアップ企業にアドバイザーとして入っているなんて事例もあるらしいです。
これからこういったシェフの新しい働き方が日本でも当たり前になってくると思います。

コネクテッドシェフに必要な条件

*プロフェッショナルである事を前提として以下まとめています。

思考のバイアスへの理解

基本的に人間は当たり前から外れることを恐れます。
この「当たり前」と言うのが「思考のバイアス」です。
スタートアップアイデアはこの「思考のバイアス」を破壊して新しい当たり前を作ることにあります。
業界外の人が言う気持ち悪いと思うことをしっかり認識しそれを自分の中で咀嚼して本質的にそうなのか?と問う訓練は非常に有効です。
*気持ち悪いとしっかり伝えることも非常に重要ですがそれを客観視できている状態が重要ということです。

柔軟性

新しいことをどんどん取り入れる姿勢を見せることは非常に重要です。
僕も立場上、色々な方に料理人を紹介したり、起業家を紹介したりすることが多いですが、良い話は柔軟で新しいものに意欲的な人だと認識している方が紹介しやすいです。

新しい事に前向きな姿勢はそれだけで色々な話が来やすいと思うのですごく重要です!

僕の感覚的に、まだ色々な事に柔軟に対応できるシェフは少ないように思います。
だからこそ、柔軟な思考ができる飲食人は稀有で色々なチャンスに恵まれるはずです。

失敗に対する寛容さ

特にファインダイニングなど高級レストランで働いているとミスがない完璧な料理をお客様に提供することが当たり前です。

ですがことスタートアップにおいて失敗はプロセスの一つです。
*仮説検証できている場合に限りますが

新しいことに挑戦し失敗し学ぶ。この仮説検証サイクルを回すことが何より重要なので失敗を恐れず何が失敗か何が検証できたかを一つ一つ分解・理解し、次に活かす考え方を持つことが重要です。

コロナの影響でより広がるコネクテッドシェフの可能性

コロナによって今外食産業の構造的課題が顕在化しています。
様々な企業が必死になって新しい飲食店の形を模索しており(僕もその1人です)、だからこそコネクテッドシェフ(オープンで柔軟な考え方をしているシェフ)の存在の重要性が増しています。

コネクテッドシェフの重要性が増し需要が増えてる現状で、どんどんこの可能性を掴みにいきましょう。

最後に

スタートアップだけで無く、様々な産業が食とのコラボレーションを考え始めています。
これからどんどん料理人の働き方も変わっていくと思うので、飲食人全員で料理業界を盛り上げていきましょう!

最後までお読みいただきありがおうございます!
週1くらいのペースで元料理人スタートアップ起業家として活動する中で感じたこと思ったことなど発信しています!

僕自身いろいろな方のお話聞きたいので気軽にお声がけください!
こちらtwitterアカウントです!=> @Atsushi_13

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