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#02 「オジマさん」を深掘り!インタビュー前のスナップショット【後編】

こんにちは。新卒から13年勤めた大企業を辞めて海外ノマドワーカーになったあつみです。会社員の頃からコミュニティが好きで、社外コミュニティへ越境して外の視点に触れながらキャリアチェンジをしてきました。

コミュニティマーケティングを知るためにCMC_MeetupやCLS高知などいくつかのコミュニティイベントに参加しているのですが、今回それらを立ち上げた小島英揮さんを深掘りするインタビューをすることになりました!

Still Day One 合同会社 / コミュニティマーケティング推進協会 小島 英揮さん

ITのB2Bマーケティングで30年以上のキャリアを持つ。PFU、アドビ等を経て、2009~2016年に、AWSで日本のマーケティングを統括、日本最大のクラウドユーザーコミュニティ:JAWS‐UGの立ち上げに携わる。2016年にコミュニティマーケティングの普及・啓蒙をするコミュニティ:CMC_Meetup を立ち上げ。2017年にStill Day One 合同会社を設立、代表社員に。以降、FinTech、データマネジメント、コラボレーション、D2Cビジネスなど国内外の複数の企業でパラレルマーケターや社外取締役として活動中。
2024年2月 一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 代表理事に就任
https://stilldayone.hatenablog.jp/

小島さんは「コミュニティマーケティングをあたりまえに」を掲げて設立された一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会の代表理事でもあり、コミュニティマーケティングの第一人者であるため、小島さんを知る人からは「小島さんみたいになりたい」と言われることも多いようです。

そこで、小島さんを知る方々に「小島さんみたいになりたい」と思う部分を伺い、客観的に深掘りすることでコミュニティビルダーやコミュニティマネージャーなどコミュニティに関わる人にとって何か見えてくるものがあるのではないかという仮説のもとそれぞれが抱く小島さん像を探っていきます。

前回の記事では、インタビューをする前に企画チーム”OFF-ON”の3人でそれぞれのコミュニティとの出会いや小島さんとの接点について話しました。

後編は、「小島さんみたい」とは具体的に何かお互いのイメージを出し合いました。コミュニティに興味のある方はぜひ記事をお読みください!


1.インタビュー前のスナップショット

#CMC_Central

あつみ:ここからは藤田さんとわたしで「小島さんみたいになりたい」と言われる部分について話していきます。インタビュー後に印象が変わるかもしれないので、あくまでも”現時点”を切り取るスナップショットです。

漠然と小島さんみたいとは?で話すのは幅広いのでいくつかの軸に分けてみました。

①仕事のスキル/キャリア軸
②生き方軸:人柄、考え方
③コミュニティ軸:コミュニティマーケティング、コミュニティイベント
④趣味軸:バイク、旅、筋肉/ジム、グルメ(お酒含む)、サウナ

藤田:それぞれの軸で思い当たるものもあれば、軸をまたぐものもありそうですね。

あつみ:そうですね。わたしの場合、全部かもしれません。この軸を頭に置きながら思いつくことを話していきましょう!

①仕事のスキル/キャリア軸

CMC_Meetup 広島 vol.1

■マーケターとしてのキャリア

あつみ:わたしの中で一番大きいのは仕事のスキル/キャリア軸です。小島さんはマーケティングで実績を積み上げてきている人というイメージが強く、小島さんみたいに実績を残せるような仕事ができたらいいなと思います。

コミュニティもマーケティングの手法の一つであり、目的に対して近道であれば使うという感じですし、再現性を定義して体系化し普及に向けて取り組まれているところも魅力的に見えるんですよね。

藤田:僕もいいなと思っている部分です。マーケティングはやったことがないのでそもそも用語とかも分からないしスキルもない。だからこそ、小島さんの話は毎回勉強になるんですよね。

仕事で使えるようになったらすごくいいなって思っていて、このスキルが欲しいなと思います。

あつみ:「パラレルマーケター」として複数の案件を異なる立ち位置で担当されているのも興味深いです。仕事のポートフォリオを「代走」「伴走」「コーチ」と分類している話などこの記事を読んですごくよかったんですよね。それぞれが相乗効果を生んでいて常に進化している感じがしました。

■コツコツと継続する姿勢

あつみ:今年「一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会」が立ち上がりましたが、小島さんが各イベントごとにコミュニティマーケティングの説明をしてくださっていて、普及させる熱意を毎回感じています。

理解しやすいように相手の目線に立って言語化されているし、いろんな場所でコミュニティの基本を話してくださるじゃないですか。CMC_Meetupがはじまったのが2016年ですがそれ以前も含めて小島さん自身は10年以上かけてコミュニティマーケティングをあたりまえにしようとされていて、そのくらい時間はかかるものだなと。

藤田:そうですね。他の人がやるなら小島さんの倍かかるかもしれませんよね。

あつみ:小島さんが10年かけてやってるんだから、わたしがコミュニティを作っても1年でいきなり成功するわけないなと思いました。

藤田:CMC_Meetup 高知の代表を引き継いだ最初の回は55名が参加してくれて、2回目もなんとか50名集まりました。数字としては良い成果と思っていますが、これも大元のCMC_Meetupが続いていて、今なお新しい人たちが参加する仕組みになっているからです。ゼロから自分一人でやっていたら途中でやめてたかもしれないので、小島さんの偉大さを感じています。

②生き方軸:人柄、考え方

CLS出島にて

■ものごとの本質を見極める

あつみ:小島さんと話していていつも感じるのは言語化力ですね。整理できていない話をしても「それってこういうことですよね」と、すごくきれいにまとめてくれるんです。

藤田:ロジカルですよね。僕の会社の社長もそうなんですけど、本質を突かれるので小手先のことが全く通じないんですよ。無意識にごまかそうとすると「それはもう嘘だよ」と言われる経験を会社でしていたので、小島さんとのやりとりは僕としてはしっくりきてるんです。

あつみ:なるほど。初対面で本質突かれるとドキッとしちゃいますからね。
会社でロジカルな思考を鍛えられて、小島さんとより話しやすくなったのかもしれませんね。

■誰に対してもフラットな態度

あつみ:「言語化が上手で本質を突く人」と聞くと、個人的にはちょっと冷徹でシュッとしてる人という印象をもちそうだなと思うのですが、小島さんからそんな雰囲気を感じたことはありません。わたしはお仕事でご一緒したことはなく、コミュニティイベントで会うことが多いので余計そう感じるのかもしれませんが、誰にでもフラットに接していて安心感があります。

藤田:それは感じますね。あれは本当にすごい。CLS高知など実務面でしっかりやり切る時の厳しさはありますが、それは怖さではないですね。

一方で、僕はまだ見たことがないんですが、バイク仲間たちとCLS高知に参加するために高知へ向かう時とかは中学生みたいな一面があるって話を聞きました。

仕事とプライベートというか、コミュニティによっていろんな小島さんがいるんだろうなと思ったんですよ。我々には見せていない一面がまだまだあるんだなっていう奥深さを感じました。

③コミュニティ軸

CMC_Meetup 広島 vol.1

■コミュニティを円滑に運営する繊細な心配り

藤田:小島さんは気遣いがすごすぎて、感度が高いです。その繊細さがコミュニティ運営に生きてるんだなって話をよくします。

あつみ:たしかに、あの繊細さがあればこその運営というのはわかります。まさに「神は細部に宿る」を体現してる人ですよね。

藤田:僕が小島さんの歳になるまで20年くらいあるのですが、20年後に小島さんのようになれるのか想像すると難しそうだなって。ビジョンが浮かびません(笑)

あつみ:本気で目指せばなれると思いますが、そこを目指すのかとか得意不得意とか人それぞれですね。

加えて、嗅覚の鋭さも感じます。新人発掘というか、いろんなところでコミュニティ初心者や若手を登壇に誘い出す姿勢とか。それに、会社組織のような上下関係を感じたことがないです。

藤田:小島さんが誰よりも気を配っているから、自然と上下の差が生まれないというのもありそうです。とはいえ、誰でもコミュニティに引き入れるわけではなく関心軸が同じ人というのが明確にあるので、それが異なると自然と離れていく感じになっていますね。

■背中を押して行動の連鎖を産む

藤田:嗅覚の話と似ていますが、小島さんといえば「背中を押す人」。火曜サスペンスで崖から人を突き落とすシーンって多いじゃないですか。あれと小島さんが背中を押した回数、どっちが多いのかなって思いますよね。

あつみ:数知れずですね。わたしも押された人のひとりですし、みなさん1回は押されてるんじゃないでしょうか。背中を押されて行動に移したのことにも気を配っていて次に会った時にはその人に声をかけて進捗を聞いている様子もよく見かけます。

藤田:背中を押されるだけじゃなく自分で踏み出すことも大事ですね。

前回のCLS高知で、CLS三島らへんの運営の方が開催にあたりPRとしてQRコード付きの名刺を配っていたんです。おそらく僕より年上なんですが僕に「兄貴、兄貴」と言いながらついてきて一緒に名刺を配らされたんですよ(笑)

その時に小島さんにも「もっと配ってくださいよ」と絡んでいて、小島さんが「いやいや、そんな…」と遠慮してたら、小島さんのポケットに無理やり名刺を突っ込もうとしたんです。小島さんは「おおお!危ない!」とか言いながらも「その動きはすごくいいね」って褒めてたんです。それを褒めるんだ、と思って。

あつみ:目的に対して行動している人に対しては応援してくれますよね!

藤田:変に遠慮されるよりいいんでしょうね。うまく相手を刺激して、いいところを引き出すのが大事なんだなって感じますね。

④趣味軸

■無尽蔵に見える体力

藤田:小島さんの体力すごいと思いませんか?SNSを見ていると、気がついたら夜中にバイクに乗ってたり、飲んだ翌日にジムでバーベルを上げてたりします。お酒をいくらでも飲めるって言ってましたが、さすが高知の人ですよね。

あつみ:あの体力はうらやましいです!

藤田:いろんな地域で美味しいものを食べていて普通ならもっと太ってしまいそうですけど、そんな感じじゃないですし。運動してる気配はそんなに感じないのに・・・(笑)代謝がものすごくいいのかもしれない。

あつみ:これは小島さんへの質問案件ですね!どうしてそんなに体力があるんですかと聞いてみましょう(笑)

■小島さんにとっての休みとは

藤田:「小島さんみたい」からは少し離れますが、小島さんって一日休む日とかあるんですかね。SNSでもいつもいいねを押してくれるし、いつ寝てるんだろうって。

あつみ:ずっとSNS見てるわけではないでしょうけど、気づいたらイベントでリアルタイムの投稿していたり、時間の使い方が上手なんですかね。ショートスリーパーとか?

藤田:僕自身は休みの日は時間を決めずに余裕を持ちたいと思うタイプなんですが、小島さんの休みって色々詰め込んで目まぐるしそうに思えるんです。

あつみ:アクティブですよね。普通の人の3倍か4倍動いてる感じ。仕事はもちろんですが、特に趣味の時間と全国各地への移動時間が多い印象です。わたしは旅が好きだから平気なんですが、移動は疲れるって人も結構いますからね。

藤田:僕、電車が嫌いなんです。新幹線は好きだけど普通の電車の乗り換えが本当に嫌いで。例えば、乗り換えを2回、3回して2時間で行ける場所があったとして、乗り換えなしで3時間のルートがあれば、そっちを選ぶんですよ。とにかくめんどくさいから。

あつみ:好みですよね。

藤田:小島さんの行動って効率的に見えて実は非効率的なところがあるのが面白いと思っています。

初めてCLS高知に参加したときにバイクで帰ると言っていて、どこかでフェリーに乗るのかなと思ってたら、普通にバイクでガーッと走って帰っていました。東京ー高知をバイクで移動するとか僕には全く想像できないし、めちゃくちゃ嫌です(笑)

車は好きだけど東京まで車で帰りたいと思ったことは一度もないし、1日で長距離を走ることはできません。

CMC_Meetup 広島 瀬戸内海ドライブ

あつみ:昨年のCMC_Meetup 広島の時も車移動してました。好きじゃないとできないですね。

藤田:小島さんの中に余白って概念あるんですかね?

あつみ:一般的には詰め込んでいて余裕がないように見えるかもしれないけど、小島さんの中ではそれすら余白なのかもしれません。

懇親会とかイベントも仕事としてやる部分もあるはずですが、小島さん自ら楽しそうに場を作ってるのではないでしょうか。自分が楽しいからやってるっていうのが全然ブレてない感じがします。

そうじゃないと、コミュニティ運営って難しい部分ありますよね。仕事としてユーザーコミュニティを運営するにしても、わたしはそのサービスや商品が好きじゃないとできませんね。

藤田:その部分は時間をどう使うかではなく、楽しむという考え方が共通している部分ですね。

2.小島さんみたいになろうとするには

あつみ:さて、「小島さんみたい」というテーマでたくさん話してきましたが、そうなろうとするにはどうすればいいかを考えてみようかと。

藤田:はじめは背中を押されて、そのまま言われた通りに行動してみるのがいいのかもしれません。

あつみ:「ハイかイエスか喜んで」という有名な言葉ですね。

頭で理解するのと実際にやってみるの間には大きな差があります。
わたしもコミュニティイベントに参加するところから、登壇したり運営側に回ったりするうちに、自分でコミュニティを立ち上げるということになりました。

藤田:小島さんと知り合ってから、「まずやってみる」ことの大切さをちゃんと理解できたんですよね。会社員の時からやっておけばよかったなって思っています。

あとは、すべてを楽しむことですかね。
最近「越境」って言葉をよく聞きますがいろんなコミュニティに行ってみるのが大事だと思います。

あつみ:いつもと異なる環境に身を置くといろんな気づきが生まれます。誘われたらとりあえず行ってみるとか、はじめの一歩は大事。

やっぱり興味を持って楽しむのが一番ですし、小島さんの根底には楽しむことがあるんだと思います。

藤田:体験をすごく重視する方だと思っています。いつも誰よりも楽しそう!

小島さんにいくつのコミュニティに関わっているのか聞いてみたいです。どういう基準で「ここは行く、ここは行かない」と決めてるのかに興味があります。

あつみ:小島さんが主宰者なのか参加者なのかでも違いそうです。

藤田:完全に参加者側になったときの小島さんの判断基準を聞いてみたいんですよね。どういうコミュニティに参加してるのか、参加者として参加してるのか。

3.一番の思い出エピソード

■CMC_Meetup 広島の前夜祭

あつみ:小島さんとの思い出で印象に残ってることはなんですか?

藤田:CMC_Meetup 広島の前夜祭ですね。前夜祭といっても前入りしたメンバー5人で飲んだんですが、僕がCMC_Meetup 初参加で、小島さんとゆっくり飲んだのがはじめてでした。

あつみ:藤田さんに誘われてわたしもその場にいましたが、あの前夜祭は良かったですね。藤田さんに誘われていなかったら小島さんにも声をかけていないし、たまたま集まった感じで盛り上がりましたね!小島さんと少人数で飲む時間って貴重で、わたしも色々相談させていただきました。

藤田:毎回前夜祭に来るわけでもないし。その場でCMC_Meetup 高知の代表を引き継ぐことになったり、一緒に来ていた高知のメンバーがCLS高知の運営に引き込まれたりしました。

あつみ:計画してもできないですが、定期的にこういうのやりたいですね。

■小島さんと共に登壇

CLS三島らへん オープニングセッション

藤田:あともう一つ、この前のCLS三島らへんのオープニングセッションで一緒に登壇させてもらったのが感慨深かったです。小島さんと同じ舞台に立つ日がこんなに早く来るとは思わなくて、ここまで来た感がありました。

あつみ:今年、理事になったということで、今年は今年できっと思い出に残る年なんでしょうね。

藤田:そうですね。ランチスペースに出させてもらったり、いいきっかけをいただけました。

▼ランチスペースアーカイブあるのでぜひお聞きください♪

4.次回からインタビュースタート!

ここまで小島さんについて話をしてきましたがいかがでしたか。共感する部分はありましたでしょうか?

小島さんについて話しているのですが、コミュニティの良さを言語化することにもなり、改めて自分の考え方を整理する機会にもなりました。
ご協力いただいた藤田さん、まゆさんありがとうございました!

次回からのインタビューでは小島さんについての新しい一面やさまざまなエピソードを伺っていきたいと思いますので、お楽しみに!

このインタビュー企画はマガジンとしてまとめていきますので、ぜひフォローしてください😊


<コミュニティ関連リンク>

★コミュニティリーダーズサミットin 高知

★CMC_Meetup

★コミュニティマーケティング推進協会


<プロフィール>
藤田 一洋

神奈川県横浜市出身、2020年より東京と高知の2拠点生活を経て、2023年2月に高知県に完全移住した。3回の転職を経て、現在は会計関係の営業職(税務・財務・補助金申請サポート等)として勤務。

2022年10月に初参加したCLS高知戻り鰹編にてコミュニティに初参加。
2024年10月時点では以下の3つのコミュニティに運営として携わっている。
【所属コミュニティ/役職】
・一般社団法人CLS高知/理事
・CMC_Meetup高知/代表
・オンライン高松ファンコミュニティ『YOKKE高松』/現地コミュニティマネージャー

酒とサウナをこよなく愛しているし、愛されている。

大澤 あつみ

2009年早稲田大学卒業後トヨタ自動車入社。法人営業にて商用車や官公庁向け車両の営業・商品企画を経て、2015年より広告宣伝に携わる。コミュニケーション戦略立案、施策展開まで国内の販促企画業務全般に従事。
2022年に海外ノマド体験「ノマドニア」に参加後、海外ノマドワーカーとしてPC一台で場所に縛られないフルリモートのはたらき方を実現。法人のマーケティング支援に携わる。大企業経験者とスキルの棚卸しや言語化をする場として「大企業スキル勉強会」主宰。



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