カミーノ25日目 全然前に進む気がしない迷いまくる一日|Baiona~Vigo 26.29km
こんにちは!2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。”ありのままの自分”を取り戻しに2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。
当時の日記をベースにした33日間の振り返りnoteです🚶♀️
6月27日:この日は26kmと期間中最長距離だったんじゃないかな。歩いても歩いても前に進んでいる感じがしないし、道もたくさん間違える。こんなこと今までなかったのに、と戸惑うけど、まあこんな日もあるよね。と前に進むしかないから頑張って歩く。
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前回の記事はこちら
9:00 ポルトガルの道 3日目出発
バイヨーナの街は大き過ぎず小さ過ぎずという感じなので、アルベルゲから巡礼路に戻るにはちょっとだけ歩く。
👇出発!
街を抜けつつ、緩やかな坂を登りつつ。
この緩やかな坂は地味に体力を奪っていく。
丘を越えるとまた街になり、今日も黄色の矢印を辿っていく。
今朝も朝仕事をしてから出発。アルベルゲのチェックアウト時間ギリギリまで共有スペースでPC開いてカタカタしてたから、「今日行かないの?」「仕事大変だね」と声かけられてほぼ全員の出発を見送る。
歩きながらも返信必要な案件が発生したので30分歩いたところでベンチを探してしばし作業。
仕事をしながら歩くモヤモヤ
この日はまた仕事との関係をどうすべきか考えさせられる1日だった。
前の日にコーチングを受けて「人生変えたいと思ってたら、仕事一回辞めてくる選択肢もあったよね」という言葉がずっと頭に残っていた。
今思うと「仕事と両立する」と決めて受け入れられていたら、あんまりモヤモヤしなかったんじゃないかなと思うんだけど。中途半端だった。
この期間歩くことだけに集中したいという気持ちが強く、同じくらい仕事もしたいと思えてなかった。
そんな気持ちで歩くもんだから、現実はどんどん悪いことが引き寄せられる(と感じる)。こんな時に限って急ぎの対応をしなくてはいけないとか、普段ならない作業が発生することが多かった。
なんで今なの!?
歩くの邪魔されてる!!
と主観的に思ってしまうのですが、仕事に罪はない。
要は自分の気の持ちよう。両立を受け入れられてないから。
そしてスペインとの時差が7時間。朝6時に起きると日本が13時。午後は稼働時間が合うので通常業務なら午後にまとめるとかで対応できるけど、私の勝手な都合により日中は歩いているので稼働は早朝か夕方。
たまに朝4時半とかに起きてmtgに参加したりもした。まあしんどいよね笑
メキシコのカンクンにいたときは時差真裏だったから、昼夜逆転で意外と仕事できるんだよね。
仕事との上手な付き合い方はいまだに課題だわ。
アップダウンが多い
道を歩いてて向こうに街が見えてくるとテンションあがる。次の目的地が見えた〜って感じで。
毎回不思議だけど、街を歩いていると思ったら気づいたら山道に入っていたり、坂を登らされてだいぶ高いところにいたり。
ほんの10分歩いただけなのに景色がガラッと変わる。
Ramallosaの分かれ道
橋の形が特徴的だった。
ここからどうやらルートが分かれるみたい。そもそもポルトガルの道のセントラルルートと海岸ルートがあって、今海岸ルートを歩いているのだけど、その先にもCOASTAL WAYなるものがある。
Buen Caminoアプリでは表記がなかったことと、OFFICIAL と書かれている方を歩くことにします。
たまに出てくるひまわり。フランス人の道はひまわり畑がたくさんあったから今頃咲いて綺麗なんだろうな〜と思い出す。
迷いまくる
朝から仕事に関して考えたりして、あんまり気分が乗らなくて、そのまま歩いているとどんどん道を間違える。
いやいや歩いているからね笑
いやいやの理由は、朝早く出発できなかったという単純なもの。自分が悪い。早く起きると思うだけで実際にはまだいいかとだらけてしまう。
もう一つは、仕事をしていることをマイナスに捉えてしまい、仕事持ってこなきゃ良かったな〜と後悔したこと。後悔と言っても、100%後悔しているというわけではない。
両立することをポジティブに捉えることもできたはずだけど、それができなかったということだと思う。
1時間半歩いて目的地のビーゴまではまだまだだな〜と視覚的にもテンション下がる。26km長いからな〜。
街についてカフェ休憩をしたいと思っても、カフェが閉まってる。ツイてない。まだ水あるからいいけど。。。
全然先に進んでる感じがしない。
しばらく歩いて、あれ?矢印ないなと思って地図を見ると10-15分くらい別の道を歩いていることに気づく。
うーわ!あそこ曲がるのか。
と間違った地点まで戻る。
これで30分ロスするんだけど、それを今日は3-4回やってる。もう嫌になる。またか。
こんなに迷うのも珍しい。スマホに気を取られたりして矢印を見逃す。
蟠桃(ばんとう)食べて川でリフレッシュ
日が昇ってきて日差しが強くて暑い。陸橋の下の日陰と川で休憩。
川の水は冷たい!
カミーノでよく買うものといえばバナナと蟠桃。これひらべったい桃なんだけど、皮ごと食べられて味は桃なのにすごく安いの。100円しないからいつもスーパーで買っていた。
さあ歩こう!
大きなジャンクションを横目に歩くけど、人っこ一人いない。
とにかく広いな〜〜遠いな〜〜〜と思いながら目の前の一歩を踏み出す。
都会じゃないから町が自然に囲まれてる。すごく緑が多いから目が気持ちい。
矢印は電柱だけじゃなく、家の外壁に埋め込まれているのでこれを見逃すとすぐ迷います。
こんな細い道入っていくなんて想像もできないから、矢印があったとしても本当にこっちでいいのか一瞬ためらう。
ほんとにあってる???よね???
と思いながら細い道をもくもくと進む。
街に出た!残り100kmの標識あるけど、近くに違う距離のもあったからどっちが本当かわからない。けど、着実に近づいている!
森の中で迷いかける
街を通り過ぎるとまた山が現れる。こんな坂もう登りたくないよと思いながらも登るしかないから登る。嫌だー疲れたーと文句を言いながら登る。
森の中に入ってから青い目印を見るようになった。
黄色はサンティアゴまでの道、青色はサンティアゴからポルトガルの道を逆走する時の目印らしい。
黄色の矢印と青の×が併存してるから、どっちが正しいのかめっちゃ不安になる。
逆走の目印とは知らなかったから、黄色の矢印の上に×があるとそっちじゃないという意味なのかなと思っちゃうよね。
カミーノアプリとGoogle Mapを見比べながら、目的地に続いてそうなルートを歩いていく。本当にこっちであってるのか?今日は迷う日だから余計に信用できない。
誰もいないし、方向よくわかんなくなるし、この森の中しーんとしてるし。大丈夫なのかなと思っていたら、急におじさんが出てきた。
きのこたくさん取ってて、スペイン語で何話してるかわからなかったけどきのこを見せてくれた。
気配が全くなかったから、妖精なんじゃないかと思ったよ(割と本気でw)
まだまだ歩く
まだまだ半分行ってないくらい。山を抜けると海が見えてきた。
暑いし、歩くの疲れるし、荷物も重い。でも景色だけは抜群にいい。
サンティアゴはこっちだよって忘れた時に気づかせてくれる標識もありがたい。
ここから森に入ってくださいとわかりやすい矢印。
森だ!笑
しかもだいぶ路面ハードw
サンティアゴまで近づいてきているよ!
ここ雨だったら歩くの大変そうだな。
足元が岩場だから雨だと滑りそう。木が倒れているところをくぐるとかも冒険感あった。
もう一息!
ようやくカフェを見つけたのでコーラ休憩。そしてボトルに水を入れてもらう。スペインの水道水は飲めるので、タップウォーターをくださいといえばタダで入れてくれる。
これもきっと巡礼が根付いているということなんだろうな。
みんながブエンカミーノ!と声をかけてくれるって本当にすごいことだと思うんだよ。
教会の裏手にはお墓がたくさんあって、日本で見ない光景が珍しいと感じた。
マックの誘惑はスペインでも発動されてる。2分でマックがあるのか。結局見つけられなかった笑
仲良くカップルで歩く姿が素敵。
私もまた歩く時はパートナーと一緒に来たいと思った。
ここでまた道を間違えて時間をロスしながらも元のルートに戻ってくる。とにかく暑い。森の中はまだ良かったけど街に出てきたら日陰がない!
ヴィーゴの手前まできてここから真っ直ぐな道をひたすら歩く。
日陰がない!!!!!
暑い!!!!
この時ちょうどノマドニア内でセミナーがあったからZoom聴きながら歩いていた。
ヴィーゴに着いたけれど
ついたよ!!!ヴィーゴ!!!!
👇16:30に街にはついたけど
道の両脇に店がずらっと並んでいて大きな街だというのがよくわかる。矢印も店のショーケースに貼られている。
ただ、ここからアルベルゲまでが遠かった。街の入口から中心部に行くまでに4kmくらいある。だから着いたのにそこからまた1時間かかる。
さらに、街の中心部は丘の上にあるらしくずっと緩い上り坂なんだよね。もうこの時点でずっとイライラしながら文句言いながら歩いていた。
途中でヴィーゴまで今日行くのやめて手前で止まろうかなとも思ったんだけど、アルベルゲがないから止まるに止まれない。かといって後ろに戻るというのも嫌だよね。
もっと朝早く起きて出発してたら涼しい時間に先に進めただろうにという後悔はしてもしょうがない。じゃあまたやり直してスタートから歩くかと言われると、歩きたいとは思わない。
たらればの話をしても仕方がない。そうなった今どうするのか?それを考えなくてはいけない。
巡礼もサンティアゴに向かって歩いているので先に進むしかない。
この街は本当に大きかった。東京で考えると東京から新橋、銀座までで30分くらい歩くからもうちょっと先だな。浜松町くらいまである気がするよ。(ほんとかな?笑)
あとで調べたらSen Japanese Bakeryというお店だった。
ヨーロッパっぽい街並みで、海の方に降りていくとアルベルゲに到着!
本日の宿:Albergue público de peregrinos de Vigo Juan Manuel López-Chaves
ここは公営のアルベルゲなので安い!8ユーロ!!!
ベッド数多いけど、きれいだったしスペース広くて結構良かった。門限は10時までで早いんだよね。
結局着いたのは17:15だったね。9時からだから8時間かかった。疲れたわ。
いつも通り洗濯しようと洗濯室行ったら、一緒に回す?と3人組に声かけてもらった。いいの✨?ありがたい!!お願いします!!!!
パリから来た3人組は洗濯回してる間ちょっと街に出ようと誘ってくれた。
私がマメができて痛いと言ってたら薬局でこれ買うといいよと教えてくれて、一緒に買いについてきてくれた。
キズパワーパッドがなくなっていたので、このスポーツタイプのテープはいいかもしれない。単体で貼ると結局歩いているうちに取れちゃうんだけどね。
そしてサングリアタイム。
サングリアって甘くて美味しい。日本で飲むのって結構ワイン味が強いけどここのはジュースみたい。
洗濯が回し終わるくらいで乾燥機に移さないといけなくて、カトリーヌがアルベルゲに言ってくれた。その間サングリアを飲む。
夜ご飯はヴィーガンの人がいるのでヴィーガンレストランへ。
ご飯おいしかった!!!
タコス的なの頼んだらご飯あって嬉しい誤算。
タロットみたいなカードで数字合わせするゲームを教えてもらいやってみる。こうやって巡礼者と一緒にご飯食べたりできるのは嬉しい体験。
ご飯食べ終わったらもう21時半。門限10時だから早く戻らなくては・・・!
街中では大きなステージが設置されてダンス大会が開催されていた。この時21時半。日が長いから野外イベントは21時くらいから始まるのが当たり前。
沈む夕日はまだ18時くらいなんじゃないかと思わされるけどもう21時半。
帰って支度してすぐに寝ました!
今日は一日迷いまくって長かったな〜。まあ、こんな日もあるよね。
人生で考えるとそういう時期があるのは必然だから、なんか落ち込むことあっても落ち込みすぎなくていいなと思えた。
今日も一日お疲れ様でした!!
>>次回、登り、登り、登り。初めて日本人巡礼者と出会う。
最後までお読みくださりありがとうございます!
★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド(フリーランス)に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。
Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/
★【連載まとめ】大企業スキルの活かし方ってなんだろう
大企業で培ったスキルに価値を見出したい!と取り組むに至るまでとか、大企業にいた当時の経験を振り返る連載
★大企業スキル勉強会の開催レポート
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