カミーノ27日目 人に助けられマメとともに歩く|Redondela~Pontevedra 19.64km
こんにちは!2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。”ありのままの自分”を取り戻しに2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。
当時の日記をベースにした33日間の振り返りnoteです🚶♀️
6月29日:マメにしか意識が向かないほどマメ問題が大きくなってきました。テーピングで対処できたけど歩くと痛い。あと5日位我慢しないといけないのか〜とゆっくり庇いながら歩を進める。巡礼者同士の優しさ助け合いが本当に嬉しいし美しい。
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前回の記事はこちら
8:30出発!ポルトガルの道5日目
朝は6時に起きました!ご飯食べて支度して仕事を済ませて出発!!
仕事と巡礼の両立はなんとなく気持ち的に受け入れられるようになってきている。ちょっと前までは仕事やりたくない気持ちが強かったけど、それも含めて今の自分の現状だということを少しずつ受け入れているって感じかな〜。
昨日から肌に赤いポツポツブツブツ出てきて、なんだろう、あせもかな?
首周りと手の甲の親指の付け根あたりに出てるんだけど、地味に痒い。
昨日出会ったひろこさんはフランス人の道歩いた時に同じような症状になったらしく、調べたところ日光のせいだと言われたみたい。それを聞いてそういうもんなんだな〜、とちょっと安心。
体の不調を共有すると安心できる
ひろこさんとは夜ご飯一緒に食べたりして日本語でたくさん話を聞けた✨
フランス人の道をゴールする日、足がとにかく痛くて動かなかったという話。私も今足首痛いって話をしたけど、結局「歩きすぎ」だよねって話になった笑
どこか足が悪いとかじゃなくて、単純に普段の何十倍も歩くなんて体には負荷でしかないわけだからね笑
そういう体の不調やこの巡礼での不安な点って共通することも多く、人と歩いてそれでいいんだ、みんな同じなんだと知れることがすごく安心につながる。人と話しながら歩くメリットだね。
フランス人の道の4日目にして足痛めて風邪引いて歩けなくなった時に、普通に悔しくて泣いたんだけど、その経験すらも共感してくれる人たちがここにはいた。
泣くなんて、自分やばいなとか思ってたけど、いややっぱ泣くよね?泣くほど悔しいよね?と盛り上がった笑
マメ談義に花が咲く
2日前からできてきたマメもどんどん大きくなってしまい・・
初めは小さな水膨れだったのに、破れてかつまたそれより大きな水膨れになっていく。範囲も、親指の付け根だけだったのに庇って歩いてたら今度は小指の先が水膨れになった。
マメについてもめっちゃWEB検索して調べたのだけど、これも潰したほうがいいというのと潰さないほうがいいという両方の意見があるもんだから、どっちがいいのかわからず。とりあえず何もしない、潰れるなら勝手に潰れるという選択をした。
針を消毒してマメをつぶすとかは書いてあるんだけど、それより知りたいのは「マメを抱えながら歩く方法」なんだよ!!!!!!!
つぶしてテーピングすればいいとか、靴下2枚履きするとクッションで緩衝されるとかさ〜。そういう歩いている人の事例が知りたいんだけど、そんなこと公式で載せてるのなんてない笑
正解は安静にすることだからね。マメありながら歩き続けるなんてしないほうがいいに決まってるじゃん。
だから、アルベルゲとかでお互いのマメについての知識(豆知識w)を共有するのがめちゃくちゃありがたい。Bubbleっていうとみんな私もあるよ〜って話が始まる。
昨日はひろこさんにテーピングのテープをもらったので今日はマメ対策パワーアップしたの!
いつも通り潰れたマメにキズパワーパッドみたいなののスポーツ版を貼り、その上からずれないようにテーピングを。小指はまだ潰れてないからそのまま保護するようにテーピング。
するとどうでしょう!!!
歩きやすくなった〜〜〜〜😇
テーピング神✨
痛みはまだあるけど若干歩きやすくはなったので頑張る。あと5日位だから完治することはほぼないからごまかしながらだね。
庇いながら歩き続けると腰悪くして背中悪くしてどんどん悪循環に陥るとのことだったので、気をつけないとね!
自分だけじゃない、みんなも一緒
公園で一休みしてテーピングの様子を見てたら、大丈夫?テープある?って声かけてくれる夫婦がいた。持ってるから大丈夫!ありがとう!と言うと、私たちもマメに悩まされてるんだと話していた。
心のどこかで「なんで私だけ・・・」って思っていたことは、私だけじゃなくみんなも体験していることだった。
「なんで私だけ…」って思う理不尽なこと。自分ではどうしようもない環境や状態にある時「どうせ誰もわかってくれない」「誰も助けてくれない」「自分でどうにかしなくてはいけない」と思ってしまうけど、自分の中に閉じこもらずに共有してみると、案外似たような経験を持つ人がいる。
そうやってお互いの存在で支え合っていくんだなと実感したよね。
本当にこのカミーノの道は美しい道だわ。
内陸ルートをもくもくと
今日からは海岸ルートといえども内陸ルートになっていくので海が遠くなる。
緩やかな長い坂の前には自転車の人への注意書きがあったり。
ひたすらてくてくと。
カブトムシ、こんな立派なのが歩いてた!
青い矢印は逆行の目じるし?
ポルトガルの道を歩いていてよく目にするのは青い矢印。いつも見てるのは黄色なんだけど、近くに青いのが書いてあることも多くそれぞれ逆報告を指している。
前日森の中で迷ったのも青い矢印に惑わされる部分があったんだけど、これ調べるとサンティアゴ・デ・コンポステーラから逆に歩く時の目印らしいと聞いた。
確かにそれを聞いて納得するのは、ポルトガルの道を歩いていると向かいからくる自転車とすれ違うことが多かった。たまに歩いている人もいる。
自転車で行って帰りも同じルートで帰ってくるという人が多い印象。
こんなに大変なのにまたそこから同じルートを戻るってどういうこと?wとその時は全く理解ができなかったけど、フランス人の道を歩いてゴールしたらそのままポルトガルに進むという楽しみ方もあるんだと知った。
800kmで終わりではなく、その先も続くと考えて歩くと歩き方も変わってくる気がする。
この時点で20日くらい歩いてるけど、自分のペースなんて全く掴めてないし、体調との相談も下手くそだ。マメが増えるしあせもみたいなぷつぷつができる。
カフェで休憩
街に入ってカフェがあったので休憩します。
トルティージャをいただく。
さてここから街歩きが続きます。
巡礼路が工事中でルートが変更されていました。
横断歩道の目じるしにこんなのが書いてあった。スクールゾーン的な?
巡礼者の看板を頼りにまだまだ進みます。
川を渡って次の街へ。
橋の入り口にはポーネグリフみたいなものが!
海が見えないけど、川面でも爽やかな気持ちになる。
扉の装飾がかわいい。
川を渡ったところから今自分が歩いてきた道を振り返って写真に収める。遥か遠くに見えるゴールでも一歩一歩歩けば絶対にゴールに近づくというのを毎日感じて歩いていた。
道幅狭めな住宅街はアップダウンもありクネクネと矢印を探しながら進む。
昔からあるんだろうな、このホタテマーク。
巡礼者を形取った標識は結構珍しい。
そして森の中へ。
Life is beautiful
ポルトガルの道にも学生が歩いていました〜。
たまに見かけるこういうホタテとかいろんなものが捧げられている場所、パッと目に入ったのが「Life is beautiful and you still have time.」だった。
岩場の上り坂の途中で休んでいたら自転車の人が隣に座って一緒に休憩。
あと2日後にゴールするならサンティアゴで会えるかもね!と話して別れたが彼とは会えなかった。そういう運命だったのだろう。
カミーノという道は会う人には絶対に会えるからね!
小枝で十字架を作るフェンスがあって、これは誰かがやり始めてみんな後に続く南京錠的なものなのかなと。
おびただしい量あるから若干怖さすら感じるw
意外と元気そうな顔して写ってる写真がありました。
フランス人の道の初めの方は動物結構見たんだけど、ポルトガルの道は馬を見たくらい。久々のヤギです。
ここから先ずっと森なんだけど、カフェ的なものがないということにあまり気付かずにせっかくの休憩ポイントを華麗にスルーした。
ここ、雨の日どうしてるんだろうか。
藁の上に座れるようになっていてすごくいいオープンカフェ!
ここでもまたモニュメント発見。
アメリカからの女子3人組に出会う
森を出てのどかな道を進む。
昨日の残りのハムをかじりながら。
女子3人組と合流。20代だから足どりが軽い!!!きゃっきゃしててかわいい。
途中の教会に立ち寄り少し休憩。上半身裸で歩いている人いた!日焼け大変そうw
そのまま3人と一緒に歩くんだけど、私のマメがどんどん痛くなってきてなかなか早く歩けなくなる。
3人のうち1人も足が痛いということでゆっくり歩くことにした。
ここは小川の横をずっと歩く道だったんだけどすごく凛とした清浄な感じでよかった。
前の2人は元気だからどんどんと前に。
木の落書き珍しい。
このトンネルを抜けると、、、今日の目的地に到着〜!!!!
16:00 Pontevedra到着!
街に入ってすぐのところに公営アルベルゲがあったのでもう今日はこれ以上歩けないから吸い込まれるようにチェックイン。
今日の宿:Albergue Virxe Peregrina
隣に大きなスーパーがあってワクワク!
ご飯買って外で食べてると、知らず知らずに会話が生まれる。この前出会ったチェコのクララと再会!彼女は帰りの飛行機が3日後とかでギリギリ頑張って歩かないと帰れないの〜💦って困った感じで話してたけど、もう1人の友達は足を痛めて明日はバスに乗るという話を聞いた。
ゴールが近づいてきているので後ちょっとだね!という会話と共に、それぞれ満身創痍だということもわかる。みんな足にテーピングしたり、サポーターはめたり、足が腫れて氷で冷やしたり。
お互いに助けられることは助け合うって感じ。
私も赤いあせもみたいなのが首にも広がってきてるって話したら、それは日光のせいだよとここでも言われた。
このクリーム塗るといいよってスペインの子が貸してくれた。すーっとしてちょっとはマシになると思うと言われて塗る。
スペイン語が母国語の人たちはあえて英語話す必要もないから私と同じくらいのレベルで話す人も多い。ヨーロッパっていろんな言語が混じってるから、たどたどしさはありながらゆっくり英語を話すことが多いので日本人の私にとってはありがたい環境だった。
ということで、今日も一日お疲れ様でした!!
今日のハイライト👇
>>次回、28日目!残り3日〜!!
最後までお読みくださりありがとうございます!
★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド(フリーランス)に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。
Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/
★【連載まとめ】大企業スキルの活かし方ってなんだろう
大企業で培ったスキルに価値を見出したい!と取り組むに至るまでとか、大企業にいた当時の経験を振り返る連載
★大企業スキル勉強会の開催レポート
★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記
★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁♀️
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