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カミーノ29日目 自分のペースがようやくつかめてきた|Caldas de Reis~Padrón 19.2km

こんにちは!2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。”ありのままの自分”を取り戻しに2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。

当時の日記をベースにした33日間の振り返りnoteです🚶‍♀️

7月1日:7月になりました!と言って何も変わらないけど、いよいよ残り2日です。1日のリズムが作れてきたのか足取りも気持ちも軽い。マメは痛いけど。ひろこさんたちと一日一緒に歩いてました。

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前回の記事はこちら


6:40出発!ポルトガルの道7日目

おはようございます。
5時半に起きて、ごはんご飯食べて準備運動して色々するとなんだかんだ1時間くらい経ちますね。

ここのところStand.fmで録っている音声の声が明るい感じになってきてる。ポルトガルの道は特にトラブルなく順調に進めているので、1日のリズムがようやくできてきたんだと思う。

昨日のアルベルゲは15€で広くてきれいだった。

今日もマメをケアしながら歩く

マメが痛いのは変わらないのだけど、毎日20kmくらい、あまり時間を気にすることなく仕事も合間でうまくやれるようになってきて、数日前に文句言いながら歩いていたところからは変わった感じがします。

今日も20kmくらい。パドロンまで行くともうその次は24km歩いてコンポステーラに到着します!!あと2日。

この日もマメ対策は念入りに。朝テーピングしたらちゃんと歩き終わるまで剥がれないのでテープは偉大である。

だがしかし!悲しいことに昨日新しく足の小指の先に小さな水膨れが新しくできてました。足裏にマメがあるからなるべく痛みが少ないように歩くのだけど、そうすると親指と小指に負荷がかかってしまう。普段指を正しく使えてないから余計にかもしれないけど。

足裏の大きなマメは歩き終わると潰れて水抜けてるけど、また今日歩いたら水溜まるんだろうな。毎日マメのケアで頭がいっぱい。

早く起きるには早く寝ること

50km切りました!

早起きして歩いたほうが涼しくてバテずに済むので6時には出発することをおすすめしたい。私は結局6時前に出発する日の方が少なくて、いつも仕事を言い訳に8時9時出発になっちゃってたけど、早起きの方が絶対にいい。

早く起きるためには早く寝ること、それに尽きる。
大体のアルベルゲは22時消灯、入口も閉まるところが多い。22時にベットに入りながらもスマホで色々見てるとすぐ23時になっちゃったりして慌てて寝るなんてことも日常茶飯事。

22時に寝て5時に起きれば6時間は寝られる。
昨日は珍しく夕方に3時間くらい爆睡しました。 そして土曜日なので仕事の連絡も減るのでこの土日はカミーノに集中できる!

朝の涼しいうちに歩くのは気持ちがいいね。朝日が昇り始めます。

ひろこさんたちと合流

途中でひろこさん&アルミンに追いついたので一緒に歩くことに。ひろこさんは数日前に出会ったドイツ在住の日本人です。

ひまわり咲いてた🌻

カフェで休憩。紅茶を頼んだら南部鉄器みたいな急須が出てきて洒落てました。この甘いカステラみたいなの美味しかった。

巡礼の証 クレデンシャルに押すスタンプ

カフェに入ったらスタンプを押します。私のクレデンシャルのスペースも少なくなってきました。ちなみに、スペース無くなったら2冊目を購入して使います。基本的にアルベルゲにチェックインするときに押してもらうので1日1
つなんだけど、サリアからは1日2つ押してねって言われてたのでポルトガルの道もそうなのかなと思って、一応カフェ入ったときとかに押すようにしてました。

道の露店でスタンプ押していきなよって呼び止められたり、道路にスタンプが設置されてたり、教会のドネーションでスタンプ押してもらったり、カミーノのルート上には至る所にスタンプがあります。

凝ったスタンプに出会うとちょっと嬉しい。けど、スペース無くなってきてるのにいきなり2マス分押されると大きいわ!!って突っ込みたくなる笑

サンティアゴ・デ・コンポステーラの宿をとった方がいいか

ゴールする日の宿は事前に予約しておいた方がいいのかなとBooking.comを見てみた。前回フランス人の道をゴールした時は予約をせずに広場からすぐ近くの宿を見つけられたんだけど、観光地でもあるので予約しておいた方が安心。宿泊料金は安くて20€。前回は25€のところに泊まってました。

宿をとるとなると、その次の日からどうするかという予定を決めないと行けない。7/6の朝出発の便なので7/5は泊まらずに空港泊するとしてカミーノ生活も残り4泊。夜決めよう。

あと4泊か〜〜!!!
ちょうど明日で30日目。長かったな〜と思う一方であっという間だった。

カミーノまた歩きたい!

フランス人の道は途中で足を痛めた&風邪をひいたために大幅に距離を短くしたので、次は全部歩きたいとリベンジ欲求が強かったのだけど、今回ポルトガル人の道を歩いたことでいろんな道を歩くのもいいなという考えになった。

メインルートは10本以上あるはず。
強者はパリから歩いてきたとか、トゥールーズから来たとかめちゃくちゃ長距離を歩いている人もいた。

それに加えてJapanese Caminoこと熊野古道も歩いてみたい。

今更ながらバックパックの機能性について

これだけ毎日リュックを背負っているのに先週初めて気づいたことがあります!腰のベルトをした後に、胸の前のベルトもはめるんだけどその胸のベルトの先が笛になっていた。

何かあったときに吹けるってことなんだと思うけど、全然気づいてなかったからすごく感心したのよね。

私が背負うリュックはグレゴリーのJADE33なんだけど、機内持ち込みできるサイズ。そのリュックのお気に入りポイントは前面から開けるようになっていること。

スーツケースみたいにリュックを横にした状態で荷物の出し入れができるのがすごく便利。他のリュックは巾着みたいになってるから荷物を詰めるのも一度立てて上から入れていかなくては行けない。下の方にある荷物を取り出すのが大変だけど、私のは前面をひらけばすぐに取り出せる。

それ以外にもフックや紐も色々ついてるんだけど使いこなせてないな〜。

日本を出発するときはなんとか機内持ち込みできる重量に荷物を減らしてミニマムにするの大変だったんだけど、こうやって1ヶ月もこのリュック一つで過ごせているというのは新しい体験だった。(毎日洗濯しなきゃなんだけどさ)

スーツケースをごろごろ引いて歩くよりリュックの方が数倍楽だし、今後も荷物少なめで機内持ち込みだけで旅をするのはアリだなと思った。

道で出会うタイミング

朝はほとんど1人で歩き始めるのだけど、そろそろ誰かと一緒に歩きたいな〜って思っているとちょうどよく一緒に歩く人が現れるんですよね。カミーノの不思議なところ。

誰かと歩くと話せるし、足の痛みとか忘れて気が紛れるのですごくいい。

この日はひろこさんと一緒だから日本語で話せるしすごく楽だ!

出会った人とつながりたい場合はInstagramを聞くことが多く、世界共通のプラットフォームってすごいな〜と。

それぞれのアカウント見るとその人の興味がわかるし、毎日ストーリーズ更新する人はカミーノ以外のことも知れるし、カミーノで出会った人だけじゃなくこれまで海外で出会った人ともいまだにつながれている。

フランス人の道で会った人とも現状共有できていて便利な世の中だね。

コミュニティの力は偉大

数日前にASLになった人とカミーノを歩く「I'll push you」というドキュメンタリーの存在を知って、TEDトークとか見てたんだけど、ゴールできたのは「コミュニティの力」のおかげだという話があった。

私もコミュニティ好きなのでそれはすごくよくわかるんだよね。
ビジネスだけじゃなく、基本的な人とのつながりのベースって感じ。I'll push youの人も自分たちの目的のために歩いていると、周りがサポートしてくれるとか自然とつながりが生まれたりしてて、そういう世界がやっぱり好きだなと。

歩きながらのラジオ収録は貴重な宝物

毎日その時々の思いを忘れないようにStand.fmに録って残しているんだけど、歩いている最中の録音ってすごく貴重なんじゃないかと今更ながらに思う。

ザックザック歩く足音、しんどそうな息遣い、ビュンビュン走る車の音やピチピチ言ってる鳥の声とか全部入ってるからね。

歩き終わって振り返りの日記を書いてる人は多いけど、振り返ったときにこの音を収録するのはできないし、「今ここ」をすごく刻み込んでいる感じがするよ。

この公園、木がアーケードみたいになっていてすごく綺麗だなと思った

半年以上経った今聞くとやっぱりすでに忘れていることも多くて残しておいてよかったと思うもん。備忘録としても優秀なんだけど、その時の自分の感情が残ってるからこれ聞き返して自分でニヤニヤ楽しんでる。

よくわからないこと言ってるわ〜、あーこの時しんどかったよね〜、めっちゃ文句言ってるじゃん、とか過去の自分がとても愛おしい。
こういう記録はすごくいいなと。

一生の宝物になるんだと思います。

意外とたくさん歩いてる

自分の中ではポルトガルの道は160kmくらいと思っているので、ポルトやリスボンから歩いてきた人の話を聞きながら長距離歩いててすごいね〜という感想が出てくるんだけど、いやいや待てよ。

私もサリアからの100kmと1番初めのサンジャン・ピエ・ド・ポーから100km歩いてるじゃんか。

フランス人の道を大幅にスキップしたせいで、別物と捉えていたけどポルトガルの道を歩きながら話しているとフランス人の道の後にまた歩くなんてすごいねと言われることが多くて、ハッとした。

こんなに毎日歩いてるから体重減ったりしてるかな〜。さすがにしてると思うけど体重計がないからわからないね。

毎日2.5万歩、20km越すと3万歩歩いてるからさ〜。

12:00 Padrón到着!

一番乗り!チェックインが13時からでまだ空いておらず。ここでしばらく休みつつ待つ。

今日の宿:Albergue de peregrinos de Padrón

待ってる間に珍しく街について調べてみる。この街の名産はピーマンだそうだ。あとで食べよう!

そしてなんとこの街の歴史は聖ヤコブとも関連が深いらしい。

というのも、サンティアゴって聖ヤコブの遺体が発見された場所として聖地になっているわけですが、その遺体を運ぶ際にたどり着いた街がパドロンと言われているそうです。

そしてその聖ヤコブが石を三回杖で叩いて水が出たと言われているスポットがすぐそばにあります。ほんとかよって思いますが、神話、伝説の世界よね。

チェックインできたので荷物おろして、洗濯していつものルーティーン。ここもミニマムなアルベルゲ。早めに到着するとベッドが選べていい。

パドロンの街を散策

ここでもFRORIZがあった。夜ご飯はひろこさんたちと一緒に食べることにしてるので、明日の朝ごはんと飲み物を調達。

アルベルゲ戻る前に今日は早くついたし余裕あるしカフェバーに入ってワイン飲もうっと。

メキシカン料理があったので、タコスを注文。美味しいが、スペインの前にメキシコにいたのでメキシコの味はもっと美味しかったな〜と思いをはせる。

このスカートえび柄で珍しい。可愛い。

「紀元一世紀、聖ヤコブの遺体を載せた石舟が係留されたとされる聖石(ペドロン)」のレプリカ
https://greenspainplus.net/visita-padron/より)

毎年カミーノを歩く強者

アルベルゲに戻り、スーパーで買ってきたビールをオリーブつまみに飲んでたら先客がいて、ワインと生ハムとチーズをお裾分けしてもらった。

おじいちゃんと若者のコンビだったんだけどこのおじいちゃん毎年カミーノ歩いてるらしく15年以上だったかな、、そんなに歩いてるってもはやカミーノが日常。すごい人がいるもんだ。

夜はピーマンとパエリアを

ししとうの一回り大きいピーマン。辛いのかと思ったけど全然辛くなくて美味しかった。カラマリ(イカ)フライも絶品。

そして1人じゃなかなか頼めないパエリアを注文!美味しかったー!

食後に気になるアイスクリーム屋さんを発見!

2種類選べるのがいい。甘いものは別腹です。

21時からの野外コンサート

明るいから昼間に見えるけどもう21時。公園に椅子が並んで準備してたのは見てたんだけど明日に向けてなのかなと思っていたら、会のスタートがなんと21時からだった。

@atsumiee

カミーノ29日目夜21時からの野外コンサート🎵 #スペイン巡礼 #カミーノ

♬ original sound - atsumiee - atsumiee

21時に外出するって日本の文化じゃなかなかないから新鮮。

しばらく音楽聞いていたけど、門限が22時なので帰る。
アルベルゲにも音色が届いてました。

今日も一日お疲れ様でした!!

今日のハイライト👇

>>次回、ポルトガル人の道ゴールします!2回目のゴールです!

最後までお読みくださりありがとうございます!

★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド(フリーランス)に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。

Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/

★【連載まとめ】大企業スキルの活かし方ってなんだろう
大企業で培ったスキルに価値を見出したい!と取り組むに至るまでとか、大企業にいた当時の経験を振り返る連載

★大企業スキル勉強会の開催レポート

★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記

★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁‍♀️

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