四月十六日@ブダペスト

今日は10時過ぎに大学に着く。オフィスには既に同僚が一人、「週末勉強できた?私は出来なかった」と言ってきた。私もそうだったので同意し、憂鬱な月曜日だけど少し論文を読み始める。同僚は出て行き、オフィスで私一人になる。11時頃に別の同僚がやってき、「先週勉強できた?僕は出来なかった」と言ってきた。私もそうだったので同意し、自分たちが研究できなかったことを正当化してみる(先週締め切りが重なってたから疲れた&選挙結果に絶望したなど)。

お昼ご飯を買出しに外へ。大学は観光地の近くでレストランは鬼のようにあるが、大体買うところは決まってくる。最初はトルコ料理のギロス(本当はギリシャ料理らしい。日本でいうケバブサンドか。薄切りの肉を棒に突き刺し、回しながらあぶり焼き、焼けた肉をそぎ落としてピタかトルティーヤに巻いて食べる)が安い(一個約350円)ので食べ続けていたが、私には塩辛くて近くの中東料理のフムス(ゆでたひよこ豆をすりつぶし、すりにんにく、練りゴマ、オリーブオイルなどを入れたペースト)に変える。ただこれも付け合せのパンの塩加減が強い。

次は自家製パン屋で売っているサンドイッチが安く(一個約300円)、味も濃くなくておいしいがだんだん大量に挟まっているバターが嫌になって、今日は初めてビーガン(完全菜食主義)専門店のメインメニューを持ち帰る。メニュー名を忘れたが、パイナップルと焼き豆腐をいためたもの(ゴマを混ぜたジャスミンライスを添えて)みたいな感じ。見た目は今まで試したどの料理よりも貧相と言うか、いいように言えば質素でヘルシーだったがお値段は約600円と高い。味は特にまずくもないけどおいしくない。パイナップルも豆腐も高いんだろうなと思いながら、そろそろお弁当に切り替えようかなと思う。

午後、すれ違った同僚(ゲイ)に新しい髪型を絶賛される。似合いすぎて嫉妬するとまで言われる。自分で変な髪型と思っているのに似合っているとは何事だろう。

夕方はアートセラピー。あと一回でセッションが終わる。今日はみんな忙しく参加者が少なかったがほのぼのとして楽しかった。帰り、トラムを待っていると同じアートセラピーの男の子が「髪型似合ってるね」と言いにきた。複雑な気分。トラムの窓越しに自分の髪型を見て、確かに似合ってるのかもしれないと思い始める。