七月十九日@ブダペスト

今日も朝早くに起きて、ご飯を食べ、九時ぐらいには大学に着いた。このところブダペストも暑くなってきたが、朝に雨が降って気温が二十度ぐらいまで下がり、肌寒かったので長袖を来て行く。予報では今日は雨で一日中寒いようだ。

ここのところどうも集中できないので、場所を変えて大学本部の図書館に行ってみる。私の学部は本部の建物から一本隣の通りに位置しているので、街中を少し歩いていく。もう修士の学生がほとんど卒業してしまい、大学は夏休みモードで図書館に言ってもほとんど誰もいない。静かだが、どこかで誰かがタイピングをしている音だけが聞こえる。

今日は流石に三日前から哲学の論文を読み終えようと思い、午前中集中して読む。読んだがわからない。文中に和辻哲郎などの日本の哲学者の行為論の話が書いてあり、そういえば大学二回生のときに教育哲学の授業で輪読したことを思い出した。あの時は、そういう分野の研究をするとはもちろん思っていなかったし、和辻哲郎という人の名前を聞くことも一生ないだろうなと思っていたが、人生やはりよくわからない。夏に帰国した際に、家にある書籍をこちらに持ち帰ろうと思う。

今日は夕方に今季最後の論文輪読会があるので、その論文を読み始める。因果関係の学習について、「説明する」ということが理解を深め、正しい因果を見つける手助けになるんじゃないかと言う話。それをベイズ推定のモデルと絡める。学習という点で、私も気になっていたので楽しく論文を読む。このグループの論文は何度か読んだことがあるので、手続きなどを追うのは大丈夫であったが、論理がよくわからないこともあった。筆頭著者はこの前のサマースクールでも講演していた人の一人。

夜は女性科学者のキャリアやアカデミアの立場について考える会、みたいなのを同僚が企画していたが苦手なのでパスする。多分そろそろ自分も本気で考えないといけないとは思っているのだが。

夜ご飯前に買い物に行く。予報では一日中寒いと行っていたのに嘘のように晴れ、かなり暑い。スポーツ専門店のDECATHLONに行くとレギンスタイプのヨガパンツが安売りしていたので二枚買っておく。ここのところずっとレギンスを履く時はヒートテックの一番薄い物を履いていたが、流石にもう暑いし汗をかけばかくほどヒートテックは暑くなるので、綿素材のものに切り替える。

私はできるだけ、好きなお店(特に小さな小売店)を支えたい気持ちがあるので、激安スーパーより高くても地元の市場で野菜を買ったり、家にもコーヒーがあるけどカフェに行ったり、安い中国産のスマホよりFairphoneを買ったりなどしているのだが、もちろんDECATHLONのような激安店で服を買ったりすることもある。ここに矛盾を感じていつもモヤモヤする。ヨガパンツの履き心地は思ったよりかなりよく、あと数枚買い足そうと思う。

家に帰ってご飯を食べ、土曜日に知り合いの人と、今まで会ったことない人と飲む約束をする。