四月十八日@ブダペスト

朝から張り切って十時からのスカイプミーティングに備え、準備というほどでもないが早めに大学に行くと、九時半ごろに先生からミーティング延期の連絡がくる。今日の午後三時か金曜日の午前十時か、どっちがいいか聞かれて迷わず後者を選択。先延ばししてもなんの意味もないが、これも私である。

昼からは、ここのところ先輩がやっているトマトライティングクラブというのに参加してみる。これは論文やプログラムを集中して書くため、みんなで集まってやろうという試み。なぜトマトかというと、ポモドーロ・テクニックという生産性を高める作業術を使うから。ポモドーロとはイタリア語でトマトのこと。

ポモドーロ・テクニックとは、簡単にいえば25分の作業時間と5分の休憩をひたすら繰り返して作業効率をあげる方法。25分の作業時間を1ポモドーロといい、ポモドーロ中は一つのタスクに集中して他のことは一切やらない。5分の休憩をはさみ、また次のポモドーロに入る。4ポモドーロ繰り返したら、15分から30分の長い休憩をとる。そしてまた次のポモドーロへというわけである。詳しく知りたい人は下記をどうぞ。

研究計画書をあと一ヶ月で書き上げないといけないので、参加してみたけど確かに作業効率が上がる。ポモドーロ・テクニックのおかげもあるし、誰かが一緒にいるというのも大きい。各々書いてるものは違うのに、目的を共有するだけで少し頑張れるのは何故だろう。

しかし普段の自分のペースからいきなり作業効率をあげたので、私の場合は4ポモドーロ目でだいぶ疲れた。それでもなんとか10ポモドーロを終え、初めてのポモドーロ・テクニックを体感したのであった。上のサイトにあるように、あらかじめタスクを1ポモドーロ内で終わるぐらいまで細分化しておくのがよいと思った。

夕方は郵便局へ行き、日本の友人へ手紙を送る。豚肉を買い、家に向かってトボトボ歩いていると、「ヘイ、アツコ!」とどこからともなく私を呼ぶ誰かの声。ふと前を見ると、今日一緒にポモドーロをした先輩がチャリを止めていた。

この辺りに住んでるの?と聞かれたので、「はい、あっちの方住んでます。先輩は?(※先輩などという表現は英語にないが)」と聞くと、(向かいの地下室への入り口を指差し)僕はここに住んでないけど、トレーニングのために通ってるんだという。そういえばハンガリーの男性、偏見かもしれないがプロテイン飲んでトレーニングしている人が多い気がする。その先輩、見た目は全然ごつくなくて中性的な感じだからトレーニングしていると聞いて意外だった。脱いだら凄い系だろうか、などと想像しながら家に着く。

2018/4/19追記:ポモドーロ・テクニックの時間・タスクともに管理してくれるデスクトップアプリを発見。登録すれば過去の記録もしてくれる。