四月二十六日@ブダペスト

昨日、ご飯を食べて寝落ちしてしまい、朝五時半に起きる。食べすぎて気持ち悪かったので、朝はスープとヨーグルトだけで学校に行く。今日も暑いだろうなと思って薄着で行ったら、今日に限って一日中寒かった。

午前中は久しぶりに集中して、午後の講読会のためのベイジアンとベイジアンじゃない確率モデルの比較論文を読み、さっぱり意味がわからない。ベイジアンの勉強かじる程度にしてるけど、ずっとわからない。読み終わった後は、研究計画書の中の方法セクションを書く。しょうがないがなかなか進まずもどかしい。

午後二時から、エトヴォシュ・ロラーンド大学(ブダペスト大学)に行って知り合いの教育政策の授業風景を観察する。教育と健康がいかに複雑に絡み合い、影響を及ぼし合っているかという話とそのトピックについて四人の大学院生から出身国(ガーナ、シリア、マケドニア、カザフスタン)の状況の発表。教育水準と健康状態の相関関係は確かにあると思うけど、収入と教育水準がまず高く相関しているから、そこを無視して単に教育水準と健康状態の問題として話していいのか疑問に思った。

例えば、お金が均一だとして(収入要因を統制して)、病院に行った時に教育水準によって医師の言ってることが理解できないとか、病院に行く(そして医師のいうことに従う)という意思決定に教育水準が影響しているとか、そういう意味で教育が健康に影響を与えると言えると思う。けど、単純に教育水準が低い人は健康水準(今日の例の一つ平均寿命)が低いとかなると、そりゃ収入のせいじゃないかと思ってしまったけどどうなんだろう。専門が全然違うと、どういう論理構成になってるのかわからないことが度々ある。質問すればよかったけど、まだいつまで経っても質問が苦手な私。

授業後、発表した内二人の大学院生とお茶をし、話しているうちに時間が経ってしまい講読会に少し遅れる。ベイジアンの話は説明を聞いてわかったような、わからないような。その後一時間ピアノを弾いて、夜ご飯は先日終わったアートセラピーで出会ったアメリカ人とモンテネグロ人の女子とベジタリアン料理を食べに行く。

モンテネグロの子はまだしも、アメリカの子は何故仲良くなったのかわからない。私の英語ネイティブに対する苦手意識もあるし、今まで人生で会った人の中で一番と言ってもいいぐらい社交的だから、自分と絶対合わないと思ってたけど、アートセラピーのせいかブダペストがそうさせたのか、この十週間ですごく仲良くなれた。三人で六月にイタリアの三十人程度のキャンプ(小規模なバーニングマン)に参加することにし、その話で盛り上がる。

今日パブで学んだ英語、"Open a (bar) tab"で「ツケといて、帰る時払うから」の意味。もちろん意訳。