オーストリアのおすすめ生理用品

日本に住んでいる時は特に気にしたこともなかったが、ヨーロッパに住み始めてから、日本の生理用品の種類の豊富さと質の高さに気づいた。ヨーロッパのそれもそれなりに種類があるのだが、もちろんラインナップは全く異なる。中央ヨーロッパではおそらくどの国いてもドイツ系のドラッグストアが主要なので、『ドイツ 生理用品』などで検索すると色んな役立つレビューが出てくる。

大昔に留学していた人の話などを聞くと、海外の生理用品の質が悪くて漏れるし大変だったみたいなことを言う人もいるが、流石に最近の生理用品の質はそこまで悪くない。もちろん生理は人それぞれなので何かしらの不満があるとは思うが、最低限の役割は果たしてくれると思う。

日本に帰る度に入る分だけの生理用品を持って帰ったりもしていたが、さすがにヨーロッパ生活が五年を超え、さらにコロナもあったりするとそんなこともやってられないので、手持ちの日本製がなくなればこちらのものを買っている。

代表的なのはどのドラッグストアにも置いてあるし、大抵のブログに出てくるalwaysというブランドで、今までイギリス、ハンガリー、オーストリアと三ヶ国住んだが全ての国で販売されていたし、一番ラインナップが多いような気がする。質もそこまで悪くない。

続いてドラッグストアなどが売り出しているハウスブランドの格安品はお手頃である。例えばドラッグストアのdmであればJessaなど(生理用品だけではなくておむつなどもあるようだ)。これも買ってみたことががあるがそんなに悪くない。

最近はオーガニックコットンや環境に配慮したブランドも多く、割高であるが色んな要因において選択肢は増え続けていると思う。

こちらの生理用品の嫌なところ

一応上記に書いたとおり、ヨーロッパの生理用品ってどうなんだろうと思っている人には「思ってるより悪くないですよ」とお伝えしたいものの、特別いいものが売っているわけではないので、短期旅行だったら自分のお気に入りの日本製を持ってくることをおすすめする。

私には日本にいるときから、特に生理用品にこだわりがあったわけではないが(薄い方がいいぐらいで)、それでもやはり嫌な点がいくつかがあるので、それを書き残しておこうと思う。

匂いがきつい

イギリスに住み始めて最初に購入したのがalwaysの生理用品だったが、この匂いが苦手である。化学的素材の匂いを消そうとしているのか、経血の匂いを半減させようとしているのか、独特な人工的な香料がついていて好きではない。always以外のブランドも試したが、何かしらの匂いがついているものがほとんどである(オーガニックコットン系はまだマシな気がする)。

シールの貼りつきが強すぎる

私は個人的にあんまり運動したり動かないので(動いた方がいいのだけど)、羽なしがあれば羽なしを買っているのだが、そもそも羽なしの生理用品が少ない。ので、こちらに来てからは羽つきばかりを買っているのだが、この粘着力が強力過ぎてパンツに引っ付いて取れない。もちろん使っているパンツの素材によるのだろうが、少なくとも私のパンツにはシールが一部残ったりして、水をつけて粘着部分をとったりしなければならないことが何度かあった。

でかい

これは欧米にいると何でもそうな気がするが、ナプキンでもタンポンでも何しろデカ過ぎる。もちろん小さめのやつを買うのだが、それでもデカ過ぎて何だかゴワゴワする。

おすすめ商品: Natracare

博士課程を始めてからかれこれ五年くらいブログを書き溜めているが、一度も生理用品のことについて書いたことはない。と言うのは特別おすすめできる商品に出会わなかったからである。

先に書いたように、とにかく私にはalwaysをはじめとしたブランドの匂いが得意ではないので、違うブランドを試してみたり、alwaysの中でもオーガニックコットンのシリーズを買ってみたりしたが、結局これ!という商品を見つけることはできなかった。

今生理用品についてのブログを書いていると言うことは、つまりこれという商品が見つかったと言うことである(今のところ)。それが先日denn's bio marktで見つけたNatracareである。

調べてみると日本でもコスメキッチンとかアマゾンで買えるようである。ただ輸入品のせいか昨今の円安のせいか、こちらで買うより1.5倍ぐらいの値段がするので、日本でわざわざ買うほどのものではない気もする。

まず最初に私の探し求めていた羽なしのナプキンがあり、これを試したらとてもよかった。

パッドが一枚一枚薄い紙の袋のようなものに包まれていて、若干過剰包装とは思うのだが(いちいち開けるのもめんどくさい)、他人にあげる際には渡しやすい(あんまりないと思うけど)。

https://www.natracare.com/products/pads/regular-natural-maxi-pads/

初めて開けた時は、パッドが大きかったので「しまった、また一段と大きなナプキンを買ってしまった」と後悔したのだが、付けてみるとめちゃくちゃ柔らかくて全然ゴワゴワしない。あと無香料無着色なので全然嫌な匂いもない。まだ羽つきを試したことはないが、少なくともこの羽なしの商品の粘着性も強過ぎずちょうど良い。ということで私のこれまでの不満点を全部解決してくれた優れものである。

他にもタンポンやおりものシートもあり、おりものシートの小さめサイズも使ってみたがこれも無香料で良い感じである。エコでエシカルという部分が売りなのだが、それでいてちゃんと商品クオリティも高いので、おすすめ。

ただ難点としては、普通のドラッグストアでは売っていない。ドイツ系の国であれば先ほど書いたdenn's bio marktに行けば買えると思うのだが(少なくともウィーンではそう)、その他の場所ではどこで購入できるのかはわからない。予想するにオーガニック系の商品を扱う店には置いていそうな気がするが…どこでも必ず手に入るわけではないので、その点は不便である(もちろんAmazonを使えばヨーロッパのどこにいても手に入る)。

あと値段が若干高い。14枚入りの羽なしパッドで四ユーロ弱ぐらいである。格安のハウスブランドと比べると多分二倍ぐらいはするのではないだろうか。と言うことで、お財布事情と生理用品のこだわり程度によると思うが、一度試してみる価値はあると思う。最初に紹介した14枚入りの羽なしパッドは本当にふかふかで、全然何も匂わないし、なんならアイマスクにして寝たいぐらいである(妙な例えだが)。

ドラッグストアにも定番品以外に新しい商品も出てきているので、良さそうなものがあれば色々試してみたいなと思う。

ちなみに番外編として、ヨーロッパを中心に各国の生理用品のラインナップをまとめたブログがあって面白い。