十一月二十二日・二十三日@ブダペスト

十一月二十二日

昨日先生とのミーティングを終えて疲れてしまい、別に何もしていないのに朝眠くて起きられない。今日は金曜日にくる市場の日なので、朝マーケット袋を持って卵10個、カリフラワー、トマト、エルダーフラワーシロップなどを買う。

朝ごはんがてら、近くのパン屋さんでパンを二つ買って食べながら学校に行く。日本だったら食べ歩きって行儀が悪いって怒られるんだったっけ。三十分歩くと大学に着く、とてもいい天気。

やる気がないわけでもないけどだらけてしまって何もできない。とりあえずプログラムを開いたり論文を開いたりする。全然関係ない旅行の計画などに夢中になる。

お昼からはRのワークショップを先輩が企画してくれていたので参加。かなりビギナー向けなので改めて出るほどでもなかったが、独学でしかやったことがないので一から色々整理できたのはよかった。月曜日に残りをやることになっている。

夜はピアノの練習をする。ショパンの黒鍵のエチュードとラヴェルの水の戯れ。ショパンはだいぶ弾けるようになってきた。ラヴェルはまだ譜読みの段階でコードやハーモニーを理解していないと、全体の構成が分からなくて辛い。音楽理論を勉強しないと譜読みが辛いレベルになってきた。

夜はちょっと長めのストレッチのヨガをする。ウィーンから帰ってきてからヨガのクラスにもう一度行こうかと思ったが、しばらく独学でも良さそうな気がしてきた。

十一月二十三日

今日は土曜日なのでゆっくり起きてもいいのだが、全然起きれなくてだらだら寝る。起きたらヨガをして、着替えて市場に行く。ヨガのシリーズも明日でとりあえず終わりだ。Adrieneのヨガシリーズはいろんなのがあって、正しく出来ているかはともかくヨガを続けても飽きが来なくてよい。

買い物を済ませて帰ってきたら、ネットを見ながら通話したりする。なんだか長時間の通話が日常になってくると、話してる間の飲み物などを充実させたいと思うようになる。最近はエルダーフラワーのシロップ(水割り)だが、最近寒くなってきたのでハーブティーでもいい気がしてきた。ウィーンで買ったシュトーレンを開けて食べ始める(少しずつスライスして食べるのが良い)。

夜は友達がThanks giving dayのパーティーを企画したので遊びに行く。赤ワイン、オリーブの盛り合わせ、フランスのカマンベールチーズを持って行く。バカらしいがいまだにネイティブスピーカーアレルギーがあるので、なぜか無意識に彼らを避けがちなのだが、今日は本当に色んな人と喋れて行ってよかったと思った。英語に対するコンプレックスが徐々になくなっていくというか、コンプレックスをちゃんと受け止めて前へ進めるようになってきた気がする。

ハンガリー語を習い始めたので、ハンガリー人の後輩を捕まえて色々質問したりする。話しているうちに将来の話になり、来年ウィーンに引っ越すことについてどう思うか聞く。彼は彼女とブダペストに住んでいるので引っ越したくないという(そりゃそうだ)。なるべく早く博士号をとって、職につく前に一年間休みをとって彼女と二人っきりで過ごすプランを教えてくれた。

ヨーロッパに来てつくづくいいなぁと思うのは、大切にしている家族や恋人にはちゃんと時間をとるし、気遣いもするし、他人の前で褒めまくるところだ。なんだか日本人としては最初ちょっとな…(なんだか見せつけてる感じがして嘘くさい)と思っていたが、やっぱり誰かを大切にし、誰かに大切にされるのはいいと思う。なんだかちょっと大人ぶって一人でも生きれるというようなふりをして長年生きてきた身としては辛いが、これからちょっとずつそうできればいいなとは思う。

安いんだけどKISS GÁBORのRougeという赤ワインが美味しかった。1000円弱でこのクオリティは良い。