十月二十五日@ウィーン

朝いつも通りに起きる、九時。今日は普通の日曜日だから、普通にゆっくり朝ごはんを食べる。大家さんと喋りながら朝ごはんを食べていると、上の階の人が日本人の女の子をホストファミリーとして迎えているというので、近々会いに行くことにする。

昼から家族とズーム。何だか色々わからないことを私に聞いてくる父親だが、全く自分で調べる気がないので腹が立つ。というかこんなに離れている娘に聞くより自分で調べた方がよっぽど早いと思うのだが、歳をとると自分で考えることを放棄してしまうのだろうか(と言うのは言い過ぎだが、すぐに面倒臭がるようになった気はする)。

途中で大家さんが作ったサンデーロースト(チキン)をお裾分けでもらう。シンプルな味付けだけど美味しい。と言うかやっぱりお家で食べるものはなんてことないシンプルなものがいいなとつくづく感じる。

五時から学部の人と(オンラインで)ゲームをするのでそれまでドイツ語の勉強でもしようかと思ったが、結局他人のブログを読み、SNSで気になった記事を読み返し、太宰の『人間失格』を読んでいるとあっという間に時間が過ぎる。『人間失格』を読了して、さらに先ほどのブログの中で書いてあった一節が心に残る。

Physical dependency keeps alcoholics committed to their vice, even as it wrecks their happiness. But arguably more powerful than the physical addiction is the sense that drinking is a relationship, not an activity. 

何事も中毒は直接的であれ(酒、煙草、麻薬など)間接的であれ(成功、恋愛、SNSなど)対象に依存させる物理的な依存を生み出すわけだが、その対象が私と個別に存在するのではなく、その対象と私という関係性で存在すると書いてある(と言うかそう理解した)ところが印象的である。ちなみに直接的、間接的と先ほど述べたがこれらの区別は神経科学のこともよく考えると明瞭でない気がするが深く考えない。

Tabletopiaでゲームをする。今日はカルカソンヌをやり楽しかったが、私だけがルールを知っていて一人だけ飛び抜けて勝ってしまったので他の人が楽しかったかどうか若干不安である。来週か再来週にもう一度やろうとなる。ボードゲームに関してはオンラインでほぼ難なくできているのが不思議な感じである。変な時代だ。

今日は一歩も外に出なかったからマスクを付けなかった。数ヶ月ぶりの事かもしれない。明日も祝日で街が死んでいるから家にいると思う。

Success in and of itself is not a bad thing, any more than wine is a bad thing. Both can bring fun and sweetness to life. But both become tyrannical when they are a substitute for—instead of a complement to—the relationships and love that should be at the center of our lives.