十一月二十七日・二十八日@ブダペスト

十一月二十七日

今日は朝から授業。最近ちゃんと指定通り論文二枚を授業前に読めるようになった(まあ最近の論文が短いものばかりだったということもある)。来週で最後の授業なので、どんなことをやりたいかと課題のエッセイのことを話したりする。課題があるとは知らなかったのでちょっと落ち込む(何もシラバスに書いてなかったから出席して発言すればいいものかと思ってた)。

授業の後にウィーンで買ったシュトーレンを日本の家族に送るために郵便局に行く。これまで葉書を送ったことはあるが、初めて小包を送るので緊張する。葉書よりは手こずったが、難なく発送完了。別に難しいことをしたわけでもないのに、妙に自信がつく。

月末までにある程度分析を終わらせて、学会発表用の概要を書いてもらって先生にみてもらわなければならないし、来週の月曜日は他大学の修士課程の学生に授業するのに何もできてないし、考えれば考えるほど焦って気持ちが悪くなる。授業の方は二年生の時に内容の薄い授業をして恥をかいたので、今年はちょっとまともにしたいしできる気がするから頑張りたい(正直要は自信の持ちような気がしている)。

一ヶ月以上やってる、パフォーマンスのピッチエラーを取り除くという作業にようやく終わりが見えかけてきて、少なくとも私のデータセットには再現性のある形でコードがかけてきた。元々100%再現可能なスクリプトを書くなんて最初から理想が高すぎたように思う、私程度のスキルで…(目指すのは悪くないだろうが)。

夕方はRワークショップの続きでdata.tableの使い方などを学ぶ。なるほどこれは便利なので次回から私もdata.frameではなくてdata.tableを使いたいと思った。先輩に自分の解析のコードの質問もついでにする。

夕方はピアノを練習してみる。ショパンは引き続きどれだけ早く弾けるか、細かいところ確認しながら忘れないように弾き続ける。ラヴェルはまだ譜読みの段階だが、先生が教えてくれたようにハーモニーを分解すると譜読みが簡単になった。

十一月二十八日

朝から引き続き分析の作業をして急いで終わらせて大体半分ぐらい片付ける。先生に中間報告して、今のところ前の実験の再現ができてるようだ。別に嘘ついてるわけじゃない(というか分析を間違えてないことを願いたい)が、心理学の実験は再現できないことも多いので(そりゃ実験してる相手が毎回異なるわけだから)、自分が今までやった実験二つとも何かしらの結果が出てることになんだか変な感じだ。

この結果を持ってプラハの学会に行こうかと考えてたが、プログラムがあまりにもマッチしないので違う学会に行った方がいいんじゃないかと言われ、結局目的にしていた学会に行くことは無しになった。プラハの学会は心理学のオリンピックみたいな大きいものなので行ったみたかったが、学会と関連のあるデータを持ってないのでどうにも強く主張することができず諦める。

とりあえず週末締め切りの概要提出がなくなったので一気に気が抜けてしまう。来週頭に他大学で授業があるからそれを必死こいてやらないといけないが、体はそう簡単にいうことを聞いてくれない。

お昼ご飯のあとは先輩の研究発表。研究分野が近いけど哲学の人なので、話の内容は(方法論的に)いつも新鮮。

昼から作業を引き続きするがとにかく気が抜けてしまって全く進まない。何をしていたのか全くわからないが、昔の分析スクリプトのコメントなどが間違えてるところなどを修正して、ハンガリー語の授業にいく。もうそろそろだいぶ難しくてついていけないが、授業自体は楽しい。冬も引き続き受講しようか迷い中。