七月十五日@ブダペスト

昨日まででサマースクールが終わったので、朝は目覚ましをかけずにゆっくり寝る。八時半ぐらいに起きる。残っているパンを食べきり、チェリーのスープも飲む。作りすぎて全然なくならない。

今日はコーヒーを淹れて、ただひたすらマストドンをしたり、ネットサーフィンをしたり、溜まっていた洗濯物をしたり、アイロンをかけたり、掃き掃除をしたりなど。ただ家の中でひたすらボーッと過ごす。

Facebookを確認すると、違うラボの先輩が夏にヨーロッパを一緒に旅行したい人!ということで募集していたので声をかけて見る。結局二人で話し合った結果、アムステルダムに三泊四日で出かけることにする。

三時から両親とスカイプの予定だったが、いざ初めて見るとそこには母親しかおらず。いつものことだが何やら喧嘩をしたようで、母親だけとの話になった。母親は父親よりもさっぱりしているので、あまりこちらの生活の心配などを必要以上にしてこないので、スカイプもすぐに終わるかと思いきや、色々祖母の認知症の話などを聞いているとあっという間に二時間経っていた。

私の祖母は介護が必要というほどではないが、祖父が亡くなってから徐々に物忘れが激しくなって、この前受けた検査での結果などを聞いていると、単なる天然ボケやよくある物忘れですね、と笑えるレベルではなくなっていることがわかった。まだ人が認識できなくなったり、道がわからなくなったりというようなことはないのだが、いつそうなる日がくるかもわからない。

私がしてあげれることなど元々そんなにないのだが、こんなとき自分が日本にいないがために何の役にも立てないのが申し訳ないと思う。今はまだヨーロッパに残っていたいと思っているけど、元気だけれど着実に老いている両親を見ていると、私もいつか帰る準備をしないといけないのかとも思う。

スカイプを終えた後は少し食材と日用品を買いに行く。外はとても暑い。帰って来て再び夜ご飯用にパプリカの肉詰めを作る。料理過程が簡単なのも好きだが、何よりあまり油を使わないのが個人的には嬉しい。

夜は朝に予約したアムステルダムの宿やチケット代など、よくよく考えたら結構高く、なぜ衝動的に旅行に行こうと思い立ったのかと考え始める。アムステルダムには前から行きたかったので後悔しているわけではないが、そろそろ身の丈にあった生活を心がけなければ博士生活が終わった後に無一文になってしまう気がしていた。

今の貯金と、これから絶対かかるであろう大きなお金の動きなどを計算し、後どれぐらい使っても良いのかなどを考えていたが面倒臭くなって眠る。