七月五日・六日@ブダペスト

七月五日

全然最近朝走る気になれないが、とても天気がよかったのでジョギングの服に着替えて新しいルートを開拓ついでに朝から市場へ行く。いつも家から西の方向にひたすら走り、ドナウ川につくと折り返し家に帰るという順路だったが、だんだんつまらなくなってきた。この前移民局に行った際に利用した駅、II. János Pál pápa tér(?ヤーノシュパールパパテール、読めない)の近くにいい感じの公園があったので、そこまで歩いてみた。

ドナウ川まで走るコースは悪くないのだが、気軽に走るには私の場合少し位遠い。だいたいいつも四キロぐらい走っているが、四十分弱かかり、そこからシャワーを浴びたりして一時間弱ぐらい余裕がないと外にいけないので、なんとなく億劫になってやめてしまうのである。

そこの公園まではだいたい一キロ弱なので、往復で二キロだから走ってシャワーしても三十分ぐらいで終わるんじゃないかと思う。ちょっと物足りない気がするが、毎日するにはこれぐらいの方が私にはあってるようだ。公園自体は、市が管理しているのか色んな種類の花があり楽しい。

公園視察のあとは市場に行き、野菜や卵を購入。朝早く行き過ぎたようで、いつも買っている卵のおばちゃんがまだ来ていなかった。いつも野菜を買っているところ(常設のお店)で買うが、卵のおばちゃんは毎日新しい卵を仕入れて来るので、その卵の方が欲しかった。それでもスーパーで買うよりはまし。

今日はオフィスの引越しをした。一年生の部屋から、先輩と一緒の部屋に移る。同じラボのシンガポール人とイギリス人の先輩、違うラボのイタリア人の先輩、もうすぐいなくなるインターンのオーストリア人の修士の子、と一緒である。イタリア人の先輩しか今はいないので、その先輩と話し合ってどの机を使うかどうかなど決めた。

実はこの部屋は思い出深く、私がこの大学の出願前に研究室訪問をした時、一番お世話をしてくれたドイツ人の先輩が使っていた部屋であった。そしてまさにその先輩が使っていた机に座ることになった(その先輩は今年の夏卒業)。なんとなく感慨深い。

論文輪読会の後、急いでブダ側にある知人家族の家に向かう。今日はその家族の夕食にお呼ばれしたのである。色々あって複雑な思いを抱えて家にいったのだが、会自体は楽しかった。優しい奥さん、子どもたちはまさに天使のように可愛く、怪獣のように元気だった。帰りは旦那が送ってくれ、湖の近くで少し話す。既婚男性の寂しさを垣間見て、若干鬱々とした気分になった。

七月六日

わかっていたが昨日お酒を飲んだので、朝早く起きれない。もう最近ビールもダメになって来た。日本酒はおちょこ二杯まで、ビールはグラス二杯まで。これ以上飲むと翌日いつも通りに行動できない。ということで午前中無駄にする。

午後から新しいオフィスに行く。机周りを整理しているだけで時間が過ぎる。何をしても集中できないのでピアノの練習に行く。ピアノの練習もそんなに乗り気ではないが、まだやる気になるので、ミュージックラボは逃避場所と化している。

ドビュッシー、ベルガマスク組曲の第四番のパスピエの練習。左手がしんどい。なんだかドビュッシーやらリストやら、本当に譜を読むのが遅く、全然弾けるようにならなくてすぐ楽しめない。弾けるようになった時の楽しさは簡単な曲の比にならないが。

今日はラボが企画しているウィッフルボール(野球みたいなもの)のイベントがあったが、全くやる気になれなかったので参加せず。スポーツはいつまで経っても苦手である。特にグループ競技。

お昼ご飯、気分が悪くたべれなかったので、夜多めに食べる。豚のフォーとアボカドとカプレーゼというよくわからない組み合わせだったが全部たべたいもの。先日アジアンマーケットで買ったベトナムから輸入したフォーは、ハンガリーで売っているフォーより圧倒的にコシがあり美味しかった。