七月十二日@ブダペスト

サマースクール四日目。そろそろ疲れてきて朝寝坊しかける。毎朝きっちり九時から参加するのが大変なのは私だけではないようで、遅れてくる人は多数。しかしスケジュールはみっちりなので予定通りに進んでいく。

今日は午後からボートトリップなので、登壇者は一人だけ。反事実の思考と心の理論(他者のこころの状態などの推測)の関係について、子どもたちがどのようにそれぞれの能力を発達させるのか、二つに関係性はあるのかなどを検討。登壇者は子どもの使っている反事実に対する理論づけと大人が使っている反事実に対する理論づけが異なるんじゃないのかということで色々実験を用いて示していたが、朝八時過ぎに起きて急いでやってきた私の頭はまだ眠っていたようであり、方法論的には近いのに話が全く追えず。三十分ほど遅れてきた同僚が、その二つの違いについて私に聞いてきたが答えられず気まずい気持ちになる。

お昼休憩のあと、私の学部の先生方を中心に、言葉を喋る前の赤ちゃんがいかに可能性や他の選択肢の把握、否定の理解など反事実思考に必要な要素を理解しているのかを示す実験を紹介(主に赤ちゃんが事象をみる長さや、瞳孔の大きさの測定)。赤ちゃんの研究でよく使われるぬいぐるみやアニメーションによる実験場面の提示も、赤ちゃんは本当の出来事として理解しているのか、それともこれはフィクション(例:ぬいぐるみは勝手に動いたり喋ったりしない)として理解しているかという疑問など。

そのあとの三時間のボートトリップがあったが、社会的なイベントに疲れたので特に参加せず、研究室で少し仕事をしたあと、家に帰ってご飯を食べる。豚のひき肉が余っていたので、適当に野菜と混ぜて肉味噌炒めを作る。白ご飯が食べたかったが、夜は穀物を取らないようにしているので我慢。

そのあと、洗濯物を畳んだり、お皿を洗って早めに床に就く。