四月二十一日・二十二日@ブダペスト

四月二十一日

今日はベイズの統計の宿題の締め切り日だから一日費やすことにする。一週間締め切りが伸びたけど結局何もできなかった(しなかった)。

お昼、休憩がてら友達とオンラインでカルカソンヌというボードゲームをする。

Tabletop SimulatorではAIと対戦できる機能まで開発されていて、一人でも楽しめそうである。また時間ができたらAIと戦って練習してみたい。

ハンガリーの番号から電話があって、この前に頼んだスパイスかと思い、相手が何を言ってるのかわからないが「Csomag?(小包ですか?)」と聞くと「Igen, igen(はい、はい)」というので、ひたすら電話口で謎にすいませんすいませんと謝りながら玄関まで取りに行く。カプバに来てと繰り返し言われて、オッケーと言ったが、カプバが何かわからなかった(もしかしてサイン用のペンかと考えていた)が、kapuは玄関ということをあとで調べて知る(kapubaでto (the) gate)。初めてハンガリーの家で荷物を引き取ることができて嬉しい。普段は家にいないのと安心なので大学に送ってもらっているが、今はもう入ることができないため。

近くの市場でシナモンスティックがなくなってもうずっと入荷しないので、直接スパイス屋さんに発注したものだった。送料を無料にするため、シナモンスティック20袋(60本)、カルダモン15袋、その他気になるスパイス二種類ほどを買う。次の日市場に行ったら新しいシナモンスティックが入荷済みでがっかりしたが、私は大量に使って買い占め兼ねないのでこれはこれでよかった。シナモンスティックはどこでも売ってるが、ここのシナモンスティックは肉厚で香りが良い。

今日から食事の記録をつけ始めることにした。どこまで正しいのかわからないが、かなり食事を少なくしてるつもりなのに、割と食べていることに気づく(特に脂質)。レコーディングダイエットと言うのはこういう意識にのぼっていない客観的な指標を示してくれるのだな。

ひたすらベイズの宿題があるけど、どうしてもわからない問題がたくさんあってどうしようもない。秋学期のエッセイ同様、自分史上最悪の出来の課題を提出して一日を終える。プログラミングの課題だったので目の奥が痛くなる。

四月二十二日

朝ごはんは少なめにしようと思うので、その分よく噛むようにした。昔からご飯を飲んでるからよく噛めと親に注意されていたが、三十にもなってまだ基本がなっていない。当たり前だがよく噛むほうが味わいが出て美味しい気がする(特に雑穀のパン)。そしてさらに当たり前だが満腹感も得られる。

コロナ生活で環境が変わってから、まだまだ慣れるのに時間がかかっているが、なんだかんだ良い方向に向いてきたので、生産性の話をしているYouTubeなどを少し見たりする。今よりもっとやる気のない時はそういう動画とかブログを素直に受け入れる(あるいは信じる)力がなかったので、しばらく生産性を上げることからは遠く離れていた。

その中でもSNSとかゲームがなぜ本を読んだりエクササイズしたり楽器を弾いたりすることに比べて、長く続けることができるのか(そしてその中毒性)について神経科学的な知見からメカニズムを紹介し、どのように習慣を変えていくかということについて紹介していた動画がある。

認知科学の分野にいるので、「わぁ知らなかった」というよりは「あぁそうだろうな」という話ではあったのだが、その中の「ドーパミンデトックス」という言葉に惹かれて色々欲望について考えたりする。研究、生活(食、運動)に関わることで、共通項があるなぁと考え始めた。またまとまったらここに書く。

この動画のおかげなのか、ただ単に調子がよかったのか、明日のミーティングへの準備が思っているよりも捗る。こういうことがもう数週間なかったので、なんだか嬉しい。先生も私の進捗の違いに気付いたりするのだろうか(意外と他人から見たら、本人が思っているより悪い時は悪くないし、良い時も良くない気がする)。