七月二十一日・二十二日@ブダペスト

七月二十一日

久しぶりにランニングウェアに着替える。ここのところ、なんとなく気分が悪かったのはそういえばあんまり運動していないからかという気もしていたところであった。いつも走っていたドナウ川までの道は長いので、この前新しく開拓した、北側の公園まで往復で2.5キロぐらいを走る。

八時台に走ったがすでにかなり暑く、外の気温を見ると28度なっていた。今現在の日本の気温に比べれば圧倒的に低いが、それでも日光の下で走ると暑く感じる。だが倒れるほど暑いというわけではない。難なく走って、朝ごはんを食べて午前中はゆっくり。

午後、大学に行って気乗りしないけど、自分の分野の研究を(乳幼児対象だが)ドンピシャで日本語で書いている論文を発見したので、読み始める。私の研究テーマである「共同行為」と一口に言っても、哲学側と認知科学側からでは、なかなか定義がうまく一致していないこともあり、面白いなと思う。しかし読む行為自体に気が乗らず、相変わらずダラダラしてしまう。

18時からは、二日前ぐらいに約束した人と廃墟バーに飲みに行く。初めてお会いしたが色々話が面白く、ずっとそこに入り浸っているうちに、豪雨(雷雨)に遭い、少し止んでいる内に近くのメトロまで行って解散。その後、学部の先輩が飲んでいる場所に行く予定だったが、九時ごろだけどまだイラン料理屋さんでご飯を待っているから、その後に飲みに行くということで、気乗りせず家に帰る。あのイラン料理屋さんは美味しいが、なんせ調理がすごくすごく遅い。

家に帰るとそのままお風呂に入って寝る。ご飯を食べず、今日はビールとパーリンカを一杯ずつ飲んだだけ。

七月二十一日

早く寝たからか、昨日運動したからか、日曜日なのにスッキリ早く起きる。今日は走らないが、朝ご飯を早めに済ませ、部屋の掃除をする。来週日本から友達が来るので、掃き掃除、水回りの掃除(カルキの除去)、洗濯など。フローリングの掃除は半月前ほどにやったので、キッチン周りの汚れが付いているところだけ個別で拭いて、全体的にはどうせまた汚くなるので、彼女が帰ったら帰国前に大々的にやろうと思う。自分でいうのもなんだが掃除好きなので、基本的には綺麗だし、そんなに時間もかからず。

まだ昨日読み始めた論文を読み終えていないので、読まないといけないなーと思いながら気乗りせずマストドンをしたりする。マストドンの何が面白いのかわからないが、自分の好きな時に、その場にいる適当な人と会話できるのがなんだかんだ都合が良くていいのかもしれない。これが特定の人と定期的なやりとりとなると途端に億劫になってしまう。

ぼーっとしているうちに昼になり、残り物の白飯で炒飯を作って食べる。そのあとは洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり、縫い物をする。夜ご飯は面倒臭くなって、お味噌汁一杯飲むだけ。暇だったので、明日以降の分のお昼ご飯に持って行くボロネーゼパスタを作っておく。豚のひき肉を炒めて、前に友達が持って来てくれたアラビアータのソースが残っていたので使い切る。オーブンで小さく切ったカリフラワーとズッキーニを塩胡椒とナンプラーでちょっと味をつけて30分ほど焼く。みじん切りのニンニクを入れてもよかったかもしれない。茹でておいたパスタにボロネーゼソースと野菜を全て混ぜ込み、ペコリーノロマーノという塩気の強いハードチーズをたくさん擦ってかけて完成。

大量に作った後に気づくが、そういえば火曜日から木曜日までは旅行でいないのであった。そんなにすぐ腐らないと信じてタッパーに小分けに詰め、冷蔵庫に入れる。夜、少し論文を読む気になり、読み始めると日本語だし慣れた分野なので早く、数十分で読み終える。日本に帰った時に一回、そして秋にブダペストに帰ってきてすぐに発表する機会があるが、そのためのスライドの構想が少しずつ沸くような、あまり進んでいないような。先生はComprehensive Examで使ったスライドと同じでいいと言っていたが、それではなんだか(自分が)面白くない気がする。今日は十時前に寝る。