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自然に生かされているという感覚


人間は自然の一部なんじゃないか。

私たちは、自然に生かされているんじゃないか。

と、ふと最近気づいた。


あたりまえなことなのに、やっと。


日本という国で生まれ育って23年。
やっと気づいた。

日本は、東西南北に広がる地形の中で、森や海、海外の人にとっては滝のような川に恵まれている。それゆえ、多様な植物や生物が生息している。
気候や地質も多様であり、自然災害も多い。
私の地元丹波市の中だけでも多種多様な自然がある。海こそないものの、気候をひとつ見ても、私の住む丹波市の南の方は晴れていても、ほぼ中心に位置する高校に行くと雨が降っていて、北の方から来る生徒が乗ってくる車には雪が積もっているなどということもあった。
また近頃は、日本各地で台風や大雨による被害が至るところで起きていたり、この1週間だけでも体感できる地震が増えてきている気がする。


そんな中で、日本人は、自然の脅威にさらされながらも、多種多様な自然のなかで暮らしていることを無意識に自覚し、自然の恩恵を受けつつ、自然の中で試行錯誤をし、その風土にあった暮らしを紡いできたはずではないだろうか。
そして、多様性のある「自然」の中で生きていくということは、「自然のもの全てに神がいる」と信じて生きていくことが合理的であるから、「神道」を信仰してきたのではないか。


こんなにも自然に恵まれているのにもかかわらず、おそらく日本人は恵まれすぎているが故なのか、自然に生かされているという感覚を忘れやすい気がする。人々は、日々の忙しさにかまけて、自然に無関心になっている気がする。最近は特に。

実は無意識のうちに、多様な「自然」の中で生まれた"日本らしい"「文化」や「風土」、そして「哲学」に触れながら過ごしてきているはずなのに。

にも関わらず、長い年月をかけて積み上げられてきた、そのような日本らしい"暮らし・営み・考え方"を無視して、無理に"グローバル化"に合わせようとしている気がする。

だから、「自然災害」に見せかけた「人災」も各地で起きているんじゃないだろうか。
無理に合わせるから、回り回って自分たちを苦しめている気がする。

それはきっと、現代の日本の暮らしの中で、あふれる"自然の恵み"に触れる回数が少ないことや、"自然の脅威"に度々苛まれすぎているからこそ、感じづらいのではないだろうか。

こんなにも自然に恵まれているのにも関わらず、自然を無視した「経済活動」を行うことは返ってナンセンスな気がする。自然に恵まれているのだからこそ、自然に合わせた「経済活動」が必要だと思う。

"経済"という言葉の意味は、「人間の生活に必要な物を生産・分配・消費する行為についての、一切の社会的関係。」であるのにもかかわらず、最近は、必要な分以上のモノを大量に生産し消費している。しかも、自国の恵まれた資源を無視し、他国に過度に頼りながら。

「経済」だけではなくて、「政治」も同じく「自然」に合わせる必要があると思う。

これだけ多種多様な自然の中で暮らしている私たちは、「人間が自然を扱う」というような考えではなく、「自然の恵みをいただく」とか「自然に生かされている」という感覚をちゃんともつべきだと思う。扱えないくらい沢山の自然に恵まれ自然の脅威にさらさられているのだから。



ここまで考えが辿り着いたなかで、私が人生をかけて、これからやっていきたいことは、

「自然と社会の関係性を再構築する」

ということなんじゃないかと思った。

「まちづくり」や「地域活性」というテーマに興味を持って3年。がむしゃらに走ってきたが、もしかしたら、つい最近まで「自然」ということを無視していたかもしれない。少なくとも意識はほとんどできていなかった。

「まちづくり」だって、一歩間違えれば、"いきすぎた"人間にとっての最も効率的で合理的な暮らしや生活をつくるために行われることがあると思う。自然を壊しかねない。

私は、「まちづくり」は、「人」が「生きていく」ために行われるコトであるとおもうし、それぞれの人が「やりたいこと」をやって、それぞれが属する"まち"の中で「幸せ」を感じることなんじゃないかと思っている。

だから、「まちづくり」を否定するわけはない。むしろこれからもやっていきたい。

ただ、忘れたくないことは、


自然に生かされている

人間は自然の一部である


ということである。

私は、自然を無視した"まちづくり"や"暮らし"はしたくない。

「しぜん」があっての、「まち」であり「ひと」だと思う。

だから「自然」と「社会」が分断されているように感じるからこそ、その関係性を取り戻したい。


それに、「自然」を無視した、「持続可能な社会」などあり得ないと思うから。

そして、「自然」に生かされていると感じた方が、なんだか「幸せ」に「生きづらさ」を感じずに生きていけそうな気がするから。


という想いをもって、私は大学を卒業したら、林業の世界に入って「自然の恩恵をいただき」ながら、生きていきます。



とはいうものの、まずは、大学を卒業できるように、卒業論文頑張ります。こんな記事書いとる場合じゃない。笑

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