専業主婦という仕事に誇りを持って

女性が社会で活躍することが望まれている今。
家庭を持ち子供がいるお母さん達は、それをプレッシャーのように感じてはいないだろうか。
真面目な人であればあるほど、社会に望まれた生き方をしなければならないと思い込んではいないだろうか。

私もその1人だ。
私も今現在、専業主婦。子育てに奥深さを感じて、ハマっているに近い。
子育てをしながら、自分の仕事を持ち、イキイキと働くお母さん。
そう言った人が周囲には当たり前のようにいて、すごいなぁと思うことがある。
そして心のどこかで、私もあのようになるべきなのだろうかと、比較して悩んだりすることがある。

仕事と家事・育児を両立するお母さんを否定するつもりは毛頭ない。
家庭を持ち、子供が生まれたからこそ、自分のやりたいことに対して、一層精力的に頑張っているお母さんも多く知っている。子供がより良い社会で暮らせるようにと自ら世に出ていき奮闘されている。
素晴らしいと思う。
きっと女性の方が、男性よりもより良い暮らしとか社会に根ざした現実的なビジョンが見えているのではないかと思う。
特にお母さんという存在は、命をかけて守りたい子ども自身がこれから生きていく社会、という視点で見ているから。

女性の社会進出が叫ばれる中、こう言った人達のことをみると、時代の波に乗れている人として映るかも知れない。
家庭を持ち、子供を持ち、さらに仕事をし、家庭を守りながら社会の役に立つ姿。
かっこいい。
社会が求める女性の社会進出、その最先端の立場の立場。

私が思うのは、社会が求める姿でなかったとしても、それはそれで良いということだ。
社会が女性の社会進出を促しても、どうするかは自分で選んで良いということ。
専業主婦でもいい。仕事をしてもいい。仕事としてパートでも、正社員でも、単発でもなんでもいい。ボランティアだってある。仕事内容だってなんだっていい。

無理に求められる形にならなくていい。
時代が違えば、当たり前の基準は変わる。
昔は子供がいるに働くなんて!と後ろ指刺される時代もあった。今は子供は預けて働こうと掲げられ、真逆と言える。
女性の社会進出が促される風潮に流されることなく、自分の選ぶ道を胸を張って歩いても良い。

私は専業主婦とかお母さんとかそう言った家族や家庭を守ることを専業とすることを自ら選ぶことも、仕事をすることと同じように尊ばれるものだと思う。

「家庭」というのは根源だ。
刺激とストレスに満ちた「世間」という戦場から戻った夫や子供、家族たちが、英気を養い、また荒野に出向いて行く力を蓄える場所。
迎える側にもさまざまな思いがありながら、いつも通りに家族を迎え、心と体が落ち着ける居場所を提供する。
これは、すごく高度なスキルが必要だと思う。
定期的な物質的な見返りはほぼない中で、家事や育児を行う。家事・育児とひとことでいえば簡単だが、内容は実に奥が深いものだ。

働きながらがんばるお母さんだけでなく、
プロフェッショナルに専業主婦を全うするお母さんにも、等しくお疲れ様と言いたい。

専業主婦は立派で尊い仕事の一つです。