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あげない唐揚げのワナ(by 理科系夫)

仕事から帰ってくると。

理科系夫「唐揚げを作った」

あつこ「へえー」

実はあつこは揚げ物調理を卒業している。
もう一生分、揚げたからだ。

だから
揚げ物が食べたいときには買ってくることと決めている。

年齢を重ねてきたせいか、昔ほど揚げ物を食べなくても大丈夫になった。

ーーー

で、そんな時の唐揚げである。

理科系夫「あさイチでやっていた」

そう、理科系夫はあさイチのファンだ。
放送を見ながら、朝ご飯の食器を片付ける。
週に2回は朝サラダ用のゆで卵を作り、
キャベツをスライスする。
彼のそんな忙しい朝のお供が、NHKのあさイチと言うわけだ。
ーーー

しかし、見たところキッチンで揚げ油を使った形跡は無い。

理科系夫「電子レンジで作る唐揚げ」

あつこ「あー、なんとなくわかる。
鶏肉に下味をつけて
小麦粉か片栗粉をまぶして。
レンジでチンでしょ?」

なぜか理科系夫はちょっと困ったような顔をした。

理科系夫「だいたい合っているけど、あっていない。粉が違う」

小麦粉じゃなくて、片栗粉じゃなくて、粉?
その日のあさイチのキーワードが「すりおろす」だった。

何をすりおろす?

ーーーーー

そして夕飯タイム
じゃん!

揚げない唐揚げ by理科系夫

あつこ「いただきます」

うーん、パリパリサクサクと言うわけにはいかないが
それなりに唐揚げらしさが出ている。
悪くない。

あつこ「おいしいよ。唐揚げの衣の軽い感じは表現できている。電子レンジでできるならこれで充分おいしい」

理科系夫はほっとした顔になった。何か文句を言われると思っていたらしい。

理科系夫「粉がよくわからなくて」

種明かしをすると、粉は高野豆腐をすりおろしたものだ。

こちらが材料(あさイチのホームページからお借りした)

あさイチのサイトより

うーん、特に難しくは見えないが。

あつこ「だから、高野豆腐をすりおろして、下味をつけた鶏肉にまぶすんでしょ」

理科系夫「分量だよ」

あつこ「??」

理科系夫「2枚って」

あつこ「え?」

理科系夫「高野豆腐の大きさって、統一されているのか」

あつこ(そう来たか)

理科系夫「売り場に行ってみると、サイコロみたいに小さいのから、大きそうなものもあって」

あつこ「適当でいいんじゃないの。よくある大きさを買ってきて、それで作れば」

理科系夫「グラム数を表示せずに、2枚とか表示するのは、レシピとして不親切だ」

あつこ(……。)

理科系夫「大きめな感じの高野豆腐を買ってきてすりおろしたけど、なんだか粉が余った」

確かに、台所に粉らしきものがビニール袋に入ってたくさん残っていた。
ーーーー

1枚とか2枚とかアバウトな表示が許せない理科系夫。

彼が許せないレシピの表示は他にもある。
そう言われてもわからない、と力説された。

塩少々
塩ひとつまみ
塩適量
さっと炒める

理科系夫の「困ったレシピ表示」より

ここに高野豆腐2枚も、加わることが決定した瞬間だった。


これからここにどんな言葉が加わっていくのが楽しみだ。

(料理初心者で真面目な人は、書いてないと困るだろう)

ご飯はおいしくいただいた。いつもありがとう。(もちろんほめまくった。これ大事!)

後日談書きました。こちら。

ーーー
レシピはこちら(NHKあさイチのサイト)


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