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英語でいっぱい恥をかいて学んだ教訓



みなさんこんにちは、CFO視点を磨く英語コーチ、Atsukoです。

今日は私がまだ英語で仕事ができなかった頃の体験談のお話をしたいと思います。


私は17年間、外資でファイナンスの仕事をしてきましたが、営業からファイナンス部門に異動した当初はまったく英語はできませんでした。
外資系の企業でありながらも営業職は英語を使う必要がないので、大学を卒業してから完全に忘れ去っていました。

最初はまだ入社年次が若かったこともあり、先輩や上司が手取り足取り教えてくれましが、外国人上司に上申をするためのメール一つを書くにも1時間程度かかっていましたし、それだけ時間かけても、先輩に添削してもらって原文の影の形もなくなって返って来たときの絶望感といったらありませんでした。

パワーポイントで説明資料を作るのも、最初はおそらく1日ほどの時間はかけてたと思います。
意味が分からないと突き返され、やっとできたと思ってもそれを説明するのもままならず、果たして、この先一人でパワポ作って説明して承認をもらえる日なんてくるんだろうかと目を細める日々でした。


そんな折、人事ローテーションでアジアパシフィック(AP)の兄弟会社へ出向の話がきました。
APの仕事といえば、日本含めアジア地域のlocal countryと、US本社の間を取り持つのが仕事なので、当然上司は外国人、公用語は英語だし、文化や商習慣の違う日本以外の国の人たちともやり取りする必要があります。
当然やっていける自信なんて全くありませんでしたが、幸いにもロケーションは日本だったので、生活そのものをさほど変える必要はないし、チャレンジすることにしました。


でも現実は本当に過酷でした…


昼間は日本や韓国の方たちから上がってくる申請に追われ、夜はヨーロッパ、USの人たちと電話会議の毎日。
アイコンタクトやジェスチャーが使える対面でも会話のラリーがままならないのに、当時はテレビ電話もなく、電話の音声でのやりとりは本当に冷や汗をかきながらの日々でした。
自分の思いを伝えられない、言われてることが分からない、それでもやらなければいけない仕事がある。


その頃に電話会議の前に必ずやっていたのは、質問を事前に書いておく、という事前準備でした。
でも当然返答を聞いても半分もわからないので、会議後に自分の理解をメールにして送る。
そしてそれに対しての返答がきてやっと、解決の糸口が見つかる。
一つの電話会議にこれだけの手間暇をかけなかければいけない有様でした。
この時どれだけ恥をかいたか分かりません。

当然残業は深夜におよび、そのあと飲みに誘われれば英語の勉強と思って付き合っていました。
帰りは午前様となるのもたまにではありませんでした。
まだ20代だったからだったからできただけのこと、本当にそう思います。


そんな体力的にも過酷で、精神的にも追い込まれていた時、ある大事なことに気づいたのです。


言葉が通じないのは私だけのせいじゃないのではないかということに。


日本人同士でもなかなか通じ合えない人がいるように、どうも感が鈍い人、説明の仕方が悪い人、ロジカルでない人、会社にはいろんな人がいます。
自分は英語ができないという引け目があるがゆえに、自分が悪いと思い込んでいたのですが、相手にも問題はあるんじゃないかと気づいたのです。

別の同僚に、「あの人、言ってることわかりにくくない?」って聞いてみた時、「そうなのよー。だからあまり気にしなくていいよ」
と言ってもらえた時の安堵感といったらなかったです。
英語ができないという負の鎧をおろせたような、とても大事なことに気づけた感覚がありました。

この時に学んだことは、頼れるのは自分しかないという状況が、人を大きく成長させ、気づきも与えられるということ。
失敗を恐れている猶予はなかったし、もう開き直るしかなかった。
心の持ちようが変わると人間は強いものです。


この経験から伝えたかったことは、英語が得意でないことを引け目に感じる必要はないということです。

日本語でなら仕事ができるのであれば、ある程度の英語力を身に着ければ必ず仕事はできます‼️
そして分からないなら分かるまで質問をし続ければいい。
自分が本当に信用に足る人であれば、相手もちゃんと付き合ってくれます。

英語を単なるツールとして考えるなら、ビジネスをする上で最も大事なことは、相手との距離をどうとるかだったり、ちゃんと気遣えるかだったり、分からないからもっと説明してほしいと熱意を持ち続けることだったり、そういうことの方がコミュニケーションには大事なことです。
語学よりも重要なのは、人と接することに対するコミュニケーション力です。


こんな私でもできたのだから、自分でもできるかも?と思ってもらえる人が一人でもいいなと思ってもらえるために、私は英語のコーチングをやっています。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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