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マイクロ・アグレッションに対して、なぜ「何もしない」というアクションをとるのか

今回は、『日常生活に埋め込まれたマイクロ・アグレッション』からの引用になります。
これ、色々な場面でサッと出す必要があるので、ここでまとめておこうと思ったのです。必要になったら、このリンクをサッと出そうと思います。

1.原因に関する曖昧さーマイクロ・アグレッションが起きたのかどうか断定できない
攻撃者の行動の真意と意味を解釈しようとして、心理的エネルギーを使い果たしてしまう。マイノリティの多くは、これまでも同様の経験をしたことがあり、それに照らして判断するのである。

2.応答を決められないーベストな応答やどう応答すればよいか分からない
マイクロ・アグレッションが明らかな場合であって、ではどう対応すればいいかは、難しい。伝えたほうがいいのか、大事にしないで黙っていたほうがいいのか、伝えたとしても教育的かつ客観的な態度で表現したほうがいいのか、激しい怒りを表現したほうがいいのか

3.時間の限られた中での応答ー応答できるようになる前に出来事が過ぎ去ってしまう
メッセージのほとんどは、短いやり取りや通りすがりの間のコミュニケーションの中に組み込まれている。通常とても短い時間で終わり、何かできる疑問はすぐに過ぎ去ってしまう。

4.経験した現実を否定するー自分を偽って何も起きていないと信じ込もうとする
経験した現実を否定するのは2つの要因があるらしい。
①攻撃者との関係が近くて相互依存的であるため⇒大切な関係にとって破壊的影響が大きい
②そのマイクロアグレッションの受けてにとって何を意味しうるか知るのが怖いためである⇒自分たちがネガティブな見られ方をしているという事実を受け入れることが難しい

5.行動への無力感ー「どうせ、何も良いことはない」
マイノリティは、異議を申し立て、周囲を教育しようと行動しても、ごくわずかしか変えられなかったという経験をよくしている。むしろ、状況は時にさらに悪くなることも。また別の理由として、成功するチャンスがわずかしかない状況で自分のエネルギーを浪費せず、注意深く大事に使いたいという意識があるかもしれない。

6.結果を恐れるー個人間の権力の差によって恐れの度合いが決まる
さまざまな形の報復に対する恐れは、社会システムの中で力を奪われた人々の頭の中に常にある。社会的孤立、トラブルメーカーとみなされること、仕事で昇進できなくなったり解雇されたりすること、授業で低い評価を受けられることなどが起こり得る。

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