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妻からのイラつくダメ出しにどう対応すればいいのか?

「なんで洗濯物こんな風に干すの?」

「なんでこのお皿ここにあるの?」

「もういい。わたしがやるから」

妻からそう言われたことはありますか?

ぼくは洗濯物の干し方をよく指摘されていました。たぶん同じようなことを言われた男性は多いと思うんですよね。

その時、どう感じました?

(なんだよ、せっかくやってんのに……。)

(そんなに怒らなくても……。)

そう感じた人も多いはず。正直なところ、ぼくもそう感じたことがあります。

こういったケースの場合、「妻の言うことに怒らずに対応しよう」だとか、女性向けには「夫にダメ出しするとやる気をなくすから、まずは褒めてから指摘しよう」だとか言われますよね。

でも、実際どうですか?

言う方も言われる方もイライラしててそんな気持ちの余裕ないですよね。

怒りをぶつけられて冷静でいられるわけないし、「まずは褒める」とか子供じゃないんだからって思いますよね。

じゃあ、どうすればいいのか?

ダメ出しの背景にあるものをあぶりだすんです。

探偵映画には手紙を火であぶると文字が浮き出るシーンがよく出てきますよね。見たことありますか?

ぼくの好きな映画「ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密」にもあぶり出しのシーンが出てきます。

あれは紙が燃える温度(290℃ )に達する前に、別の物質が燃えておこる現象です。

事前にレモンや砂糖水などで文字を書くんです。果汁や砂糖のなかには紙を早く燃焼させるカリウムイオンが含まれていて、それが先に燃えて炭化することでオレンジ色の文字が浮き出るんです。

妻のダメ出しも同じです。

ダメ出しされたとき、あっという間に妻の怒りが点火し、炎が燃え広がり、2人を包み込むかのように感じますよね。

でも、実は完全に燃え広がる前にある文字が浮き出ているはずです。

その文字こそが妻の本音です。怒りは単なる反射的な反応であり、素直な感情とはちょっと違うんです。

例えば、夫が洗濯物を適当に干す場合(はい、ぼくのことです)、取り込むときに妻のオシャレ着がシワクチャになっちゃうんですよね。

それを見たときに妻はこう感じています。

ああ、もう…。これなに?なんでこんなんなってるの?これじゃ職場に着ていけないじゃない。もう一回洗濯しなきゃじゃん。何度も洗濯したら生地が痛むんだけど。なんでこんなんなってんの?あいつが適当に干したからだよ。まったく!ああ、もう…。これなに?(ネガティヴ感情ループ&怒り増幅)

まとめるとこんな感じです。

・服を適当に干すとシワになる
・女性服にはシワになりやすい素材が多い
・洗い直すと手間と生地の劣化が発生する
・シワになった服で出社することは恥ずかしい
・女性には常識なこの話を夫に説明するのが面倒

これが妻の本音、手紙に隠されたカリウムイオンです。

ぼくの場合、普段はTシャツで仕事していてオシャレ着なんて概念自体がないのと、Yシャツを着ていた頃もありましたが、どのみちアイロンをかけるのでシワのことなんて気にしてなかったんです。

だから、妻がそんなことを考えていたなんて知らなかった。

ぼくにはただ妻が怒っているようにしか見えなかった。そして、妻からの怒りという攻撃に備えるために、反射的に「闘うか逃げるか(言い返すか沈黙する)」という二択を選んでいた。

ただ、それだけだったんです。あなたもそうじゃないですか?

もし、ぼくらが妻の本音を知っていたら闘争or逃走の選択はしなかった。そう思いませんか?

妻の本音は手紙に隠されたあぶり出し文字です。

炎を近づけすぎると紙自体が燃えてしまう。かといってあまりに距離を置くと文字はあらわれない。まるで夫婦のコミュニケーションのようですよね。

「なんでそんなことを言うんだ!」と妻に怒りをぶつければ、妻の感情自体が燃えてしまう。

「そうか、シワになるのがダメだったのか。シワになるってことは洗い直すことになって、手間がかかるからダメってことかな?ごめんだけど、女性の服のことよくわかってなくて教えてもらってもいいかな?」

などと、少し距離を取った場所から暖めるように感情という炎を近づけると、妻の本音もあぶり出されるはず。

もしかしたら、あなたの妻は怒りながら説明するかもしれないけど、あなたが適切な距離から感情を表現していることに気がつけば、徐々にその態度は柔らかなものへと変わっていくはず。

妻からのダメ出しにイラついてしまうことは多いけど、実はダメ出しには隠された妻の気持ちが存在する。

その感情をうまくあぶり出せるようになると、コミュニケーションはグッと楽になり、2人の距離も縮まっていきます。

もし、そのあぶり出された感情にあなたが納得できないなら、2人の価値観をお互いに納得できるまですり合わせる必要があります。

そのヒントは犯人探しをしないこと。

詳しくは明日の記事で書きますね。

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