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ゆるやかな許容を生む"家族サミット"が面白い!

ぼくの知り合いの男性で仕事帰りにマンションを買ってきた人がいるんです。

夫「ただいま〜」

妻「おかえり〜、ご飯食べる?」

「うん、さっきマンション買ってきた」

妻「ま、ま、マ、マンション?!ひぇえ!?」

みたいな感じだったらしいんですね。

家を買うか買わないかすら夫婦で話し合ったことがないのに、仕事帰りにビール買ったきたみたいなノリだったそうです。

まあ、びっくりしますよね。急にそんなことになったら。

でも、程度の差はあれど、どんな人もこんなことってあると思うんです。

転職したい、引っ越したい、副業したい、習い事をやってみたい……。

普段から思っていることがあるんだけど、夫婦の会話の時間が取れないからパートナーに話せてなくて、相手からは「突然の変化」に思える。

そんなことってありますよね。

それを防ぐことができるヒントが"家族サミット"です。

家事シェア研究家 三木智有さんのXスペースにNPO法人Arrow Arrow代表 海野千尋さん(以下ちーさんと呼ばせていただきます)が出演され、夫婦間の価値観の溝を生む手段として"家族サミット"をご紹介されていました。

こちらのスペースの1時間18分あたりからです。

ちーさんの夫さんは米づくりを突然始めたんですが、普通の夫婦だったら突然夫が稲作を始めたらびっくりしますよね。

「えぇえ!田んぼ?どこで?なんで?はぁ?!」

なんて感じでケンカになってもおかしくないです。

だけど、ちーさんさそれをすんなりと許容できたそうな。なぜなら、その布石は3年前から打たれていたからです。

ちーさんご夫婦は年に一回、7つの質問をお互いにし合い、それを議事録としてまとめる家族サミットを行っています。

目的は「お互いの価値観の定点観測」。価値観は年月とともに変わるものもあれば、変わらないものもある。そこを観察する。

米作りの話でいうと、3年前は「なにか育てたいと思ってるんだよね」というゆるい気持ちの共有。

2年前は「やっぱりなにか育てたいから家庭菜園やってみる」というゆるやかなアクション。

そして、今年は「やっぱり米づくりをしたいから、ちょっとやってみる」という大きなアクション。

夫のなかにある価値観の変化を毎年つぶさに観察し記録に残しているので、今年から稲作を始めても大きな違和感がないわけです。

彼の火種が消えないのを毎年見てきたので応援したいと思え、サポートする仕組みを整えたいと思えるまでになったそうです。

この「ゆるやかな許容」がうまくいく背景には、セブンクエスチョンズの一つである「あなたが、今興味のあるモノ、コト、ヒトはなんですか?」が大きな役割を果たしていると思うんです。

パートナーがなにに興味を持っていてその熱量がどれぐらいかなんて、普段の生活の中ではなかなか知る機会がないですよね。

もし、日常生活の中でポロッと「何か育ててみたいんだよね」なんて言っても、それが超忙しい夕方の家事の最中(夕飯作って子供に食べさせて宿題チェックして兄弟喧嘩の仲裁して…)だったらまともに聴くことなんてできないですよね。

「いまそれどころじゃないんだけど!あとにしてくれない?ていうかいくらかかんの?いつやんの?誰がやんの?ちゃんとできるの?」

なんて険悪ムードが始まりそうです……。

だけど、年に一回と話し合いの枠を抑え、「家族サミット」と銘打ったなかでやるから、お互いの価値観のゆるゆかな変化を受け止め合えるんだと思います。

そして、おそらくサミット成功の秘訣はパートナーに対する好奇心なのかなと思うんですよね。なんでこの人はこれに興味があるんだろう?その背景にはなにがあるんだろう?

その好奇心があれば、パートナーのゆるやかな変化を許容しやすくなりますよね。

家族としての決断を一緒にできるようになり、パートナーの変化に気づきやすくなり、その変化を許容をできるようになる。

そんな家族サミットを導入すれば、夫がいきなりマンション買って帰るなんてことはなくなるはず。

うちでもやってみようと思います。こちらな三木さんの新刊「家族全員自分で動く チーム家事」でも触れられているそうなので、ご興味ある方はどうぞ。

この話はアツの夫婦関係学ラジオショートでもお話ししています。noteとは少し内容が違うので、通勤や家事のお供にぜひどうぞ!

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